投稿元:
レビューを見る
勝たせる選挙コンサルタントの活躍する物語は、実に面白い。 当確師なる響きも辣腕振りを感じます。 真山作品らしく、登場人物が一癖も二癖もあり、それぞれの関係性も見事で、どんどん、引き込まれました。
現役市長の強さと裏の部分を描きつつ、対抗馬のキャラクターの対比。対決は最後まで演出しないやり方。そして、最終的には、当選確実請負人の聖達磨が仕掛けた対立候補者が勝つやり方。胸がすっとする反面、もし、反対側の立場だったら、彼の存在はうっとうしいことこの上ないというのも想像ができる。
真山作品の新しいジャンルだけに、今後もシリーズ化してくれたら、と期待したくなりました。
投稿元:
レビューを見る
#読了。
勝率(当選率)99%を誇る選挙コンサルタントの聖達磨。彼のもとに、政令指定都市の市長選挙において、現職の市長を破って欲しいとの依頼が。圧倒的な支持率を誇る市長に対峙する為、候補者選定から行う聖であったが。。。
選挙コンサルタントというテーマは面白かった。ただ、真山さんだけにもっと綿密に取材をして、選挙コンサルタントという職業をもっと深く掘り下げた内容を期待してしまった分、少々物足りなさも。さらっと読むにはお手ごろの本。続編に期待。
投稿元:
レビューを見る
強烈な登場人物ばかり、何より作者の文章が癖があって読みづらかった。でも話は明快、文字量も少なく終わる今風の小説♪人気の市長の施策に流されるように実は民主主義が失われつつあった某市。立候補する女性は、市民に自分で考えることを問う。企業の組織票とかの支持は市長だろうし、こんな簡単に選挙が思い通りにいくとは思えないが、市長の妻とても魅力的。市長選挙ならではの規模での票の動きとかリアル感があるとおもしろかったし、次作で国政選挙編とかあれば変化が出てよかったのに。
投稿元:
レビューを見る
帯にもかかれている
"デモで民主主義は変わらない"という言葉は、いまの日本の現状と課題をとてもよく表現していると思った。
まずは声を上げること、それは一票を投じることで、デモで世論形成の一翼は担えるのかもしれないけど、本質的に世の中は変わらない
投稿元:
レビューを見る
うん!面白かった。登場する人々の設定もストーリーもテンポも良くて2時間ドラマにするなら丁度良いかも。出来れば もっと読み手が引くぐらい掘り下げてあればなぁ〜
投稿元:
レビューを見る
一人の思惑で選挙が始まる。当確師と言う選挙コンサルタントが無理な状況も徹底したリサーチと策略で困難な状況乗り越えて結果を出す。
投稿元:
レビューを見る
敏腕選挙コンサルタント、聖達磨がこのたび引き受けたのは、高天(たかあま)市長選挙で、現職市長を打倒するというミッション。聖は意外な人物を候補に擁立し、市長の牙城に挑むが…。『読売プレミアム』連載を加筆修正。
勝敗は投票前で決まっている。国会議員からの依頼で市長選挙のコンサル。圧倒的な知名度の市長、対抗馬は聾唖者の女性活動家。手話通訳は現市長の妻の妹。仕掛けたのは市長の妻。遺跡が発掘された場所を市長がリゾート開発にしようとしていた。選挙は圧勝。
投稿元:
レビューを見る
一行目:選挙は戦争だー。
これ、面白かった。選挙コンサルタントで当確させるのが仕事の主人公聖。
公示日には、選挙は決しているという。
今回は当選させるのが難しい市長選に挑む。
元妻や、バイト関口など焦点をあてたい人物が多い。
続編出ないかな。
投稿元:
レビューを見る
真山の小説は、気分転換に良い。
内容は、選挙の実務が少し分かる一方、かなりのフィクション感も感じた。
投稿元:
レビューを見る
当選確率99%を誇る選挙コンサルタント「当確師」の聖達磨のお話。
選挙の裏側が覗けた感じ。
100%良い人も、100%悪い人も、誰も出てこないのが、真山小説の面白いところ。
投稿元:
レビューを見る
「人生は祭りだ」とはフェデリコ・フェリーニ監督の映画『8 1/2』の中の台詞だ。
人は祭り(政)に心を奪われる。選挙にもそんな人を惹きつけてやまない魅力があるのかもしれない。支持政党があろうとなかろうと、心酔できる候補者がいなくとも、選挙速報の当確には心躍る。
本書は選挙コンサルタントである当確師聖達磨の物語だ。選挙は告知日までが勝負だという。物語は市長選挙の350日前から始まる。そこでの当確師聖の人を取り込む様や敵をミスリードさせる様子が面白く描かれていて、飽きずにページを捲ることができる。
なにより、高天市長選挙告知5日前の黒松幸子の演説が心を打った。
父である政治家橋爪副総理の言葉を引き、「政治家がもっとも大切にすべきは良心と共通善だ」という。対立する現職市長鏑木次郎は三期目を狙う。市民サービスを必要最小限にとどめ、金持ちだけが暮らしやすい街づくりを画策している。鏑木はある意味、この世に蔓延る新自由主義という冷酷な弱肉強食社会の体現者であり、黒松幸子はその真逆である。
《思いやり》と《皆幸福》。なんて、青臭くて、でも素敵な言葉だろう。読んでいて、激しく共鳴する自分に気づく。
「人生は祭りだ。共に生きよう」フェリーニの台詞はそう続く。そうなんだ。人は思いやりを持って、共生するべきなのだ、と改めて、思い直すのだ。
投稿元:
レビューを見る
2017/6/18 久しぶりの小説。ストーリーはすっすっと展開していくが、やまがなくそのまま結論。
やっぱり、真山さんは金融系のお話しが好き。
投稿元:
レビューを見る
ビジネスの世界では 何が勝ったのか
と言うことが、わかりにくい ところがあるが、
選挙は 勝ち負けが はっきりしている。
そのために、何をするのか?
という手法が 問われる。
次期当選確実な盤石の市長を、
打倒すために どうするのかが ポイントとなる。
首都機能補完都市に指定された 高天市。
現職で元検事 鏑木次郎の 三選を阻止する 当確師 聖達磨。
選挙専門家であるが故に、人脈も 豊富である。
また、当確師であるが故に、敵を欺くことが出来る。
対抗する 候補を 誰にするのか?
聴力を失った 黒松幸子。NPO ムテキの代表。
小橋川選。市長のヨメの弟。東大で社会学を学び、
オックスフォードで NPO なかまネット代表。
市長候補、そして 協力者、黒幕。
なんといっても 市長のヨメが 魅力的だね。
人間関係が 意外と身近であり、
近代的な都市機能と 文化財の発掘がぶつかる。
しかし、都市デザインまで 踏み込めないのが残念。
読みやすく、おもしろい。
投稿元:
レビューを見る
「ハゲタカ」で有名な真山仁さんの「選挙」を舞台にした小説です。
面白くて、あっという間に読み終わりました。
全体的にスピード感があって1つの映画をみているような感じでした。
内容としては、「当確確実請負人」の聖達磨が
、絶対的な優位にたつ現職の高天市市長に対して、対立候補を擁立し選挙戦に挑むまでのお話になっています。
癖の強い主人公がアクの強い登場人物相手に選挙で勝ちを奪い取るために頑張る構図は、まるで映画のようでした。
単純に痛快で面白い小説が読みたい‼️という方にオススメの一冊です。
投稿元:
レビューを見る
20181005
リアル過ぎて、終わり頃までなかなか進まない展開に読む気を削れそうになりながらも、終わり頃になって目まぐるしい展開があった。
選挙もので感動を描くのは難しいのだろう。