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シリーズ3作目。
嫁いで1年、小山田家での生活に次第に馴染みつつも、ふとしたときに道三郎への思慕を思い出す結寿。
そんな毎日のなかでなんと小山田家が事件に巻き込まれる…。
まさか、まさか…こんな展開になるとは…。ちょっと、いやかなり寂しい。
1作目から続きを楽しみにしてきたシリーズだけに。
ネタバレになるけれども、最後は…と願っていただけに、結寿の出した結論に納得できないままだった。
続編を読んだらこの心境も払拭できるのかもしれないけれども。
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結寿は、心を秘めた人と別れて、御手先組の小山田家に嫁いで、1年。
夫の万之助や、義父母に、少し認知症のお婆様の生活に慣れてきたのだが、人の好い小山田家の人たちに、少し胡散臭い親族という者が、現れて、最後には、小山田家改易になるかもと、、、いう危機に追い込まれる。
そして、妊娠した結寿にも、悲惨な運命になるかも、、、と。
しかし、物事、上手く取り計らってくれる溝口幸左衛門の働きが、素晴らしい。
我が家にも、実家から運んだ山桜桃梅が、新芽を出す季節になった。
又、赤い実をついばみに鳥たちが、やって来るだろう。
このゆすら庵にも、立ち止まることのできないものたちが、心安らかに、羽を休ますところかもしれない。
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シリーズ第三弾。
道三郎への思いを秘めたまま、小山田家へ嫁いだ結寿。
婚家に降りかかった災難を機に、小山田家の嫁として生きていく覚悟を決めたのは、結寿の成長ともいえますが、何とも切ないと思ってしまいます。
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何年も前に読んでいたシリーズ。結寿の成長物語…なんでしょうけど。
言っちゃなんだけど結寿の、道三郎に対する未練がしつこすぎf^_^;
旦那さんの万之助さん優しいし、子供まで作ってもまーだ元カレをうじうじ思い出してる。最後はようやく自分の気持ちに気付いたけれども、そのまで長いよ!
一目見ただけで怪しい人を見分けられるかと思いきや、平左衛門についてはスルーだし。迷惑かけられまくっても、憎む気になれないとか…ちょっとイラッとしました。
残念。
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かなわぬ恋、結寿と道三郎は、それぞれの道を歩み始める。小山田家の嫁として結寿は…。
シリーズ三作目。
悪者など、どこにもいない。
登場人物は、お互いを思いやり、我を抑えて生きていく。
この時代の生き方、そして、武家の生き方だと言ってしまえば、
そうなのだが。
町方と火盗改め。
相容れぬ家に生まれた二人が、その思いをかなえることはない。
結寿は小山田家へ、道三郎は新しい妻を迎え、二人の人生は、
交わることもなく、それぞれの道へ。
結寿は小山田家の嫁として励むうち、夫、万之助の優しい人柄に触れ、
次第に心を寄せていく。
波風の立たない展開に、多少、歯がゆいところもあるが、
これはこれでいいのかもしれないと、納得する。
ただ、新刊、「嫁ぐ日」が出ているのだが、
その紹介文を読むと、一波乱ありそうで、穏やかではない…。