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気になる本を手に取ると書かれている著者名、第1位の都築響一さん。
初めて読んでみた。
独自の価値観、スタンスで「面白いものをみんなに伝える」を貫いているのは、すごい。
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長らく積ん読していた『圏外編集者』を読んだ。あえて出版社に属さず、還暦までフリーランスの編集者として活動してきた都築さん。『BRUTUS』の黎明期に携わり、そこからはロードサイドやスナックなど独自の編集道を突き進んでいる。
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とても面白い編集者、物書きとしての語り。
聞き書きの形なので、内容的には、さっきと言ってること違うじゃん!みたいなとこもあるけど、概ね一本筋のとおったロックな生き方をしてるなぁと思う。
こんなふうに生きていける、食べていける仕事人は少ないし、とても魅力的に映る面もあるけれど、組織に属している多くの人がそれぞれの枠のなかでしっかりと堅実に作っていくものもまた、世の中に必要とされ、消費されることで、バランスが保たれている気がする。
どちらのスタイルが良い悪いとか、多くの編集者、出版社がダメなわけでもなく、それぞれの領分のなかでできる仕事があるんだろう、と思う。
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なかなか注目されにくいテーマの取材対象を追いかけ続ける著者による、一種の編集術本。
親しみやすい語り口だけど、出版業界をはじめ、アート、建築、音楽などさまざまな業界に対して鋭く切り込みながら、これまでの自身の活動に言及していて、とても刺激的な内容でした。
世の中に情報を発信するって、どういうことなんだっけ?ということを改めて考えさせられました。
作ったり表現したりしてる人なら、楽しんで読める一冊だと思います。
でも、ここに書かれてるのは都築流のやり方。参考にしながら自己流でやりたいことについて、考えてみたくなる。
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独特の写真集や本を出していて、目にするたび「おおすげえ」と思っていただけに、今回の本には強く好奇心を刺激され、舞台裏が読めるとなるとページを繰る手ももどかしく、一気呵成に読んだ。とても面白かった。本好きの方には誰にでもおすすめしたい内容。
とはいえ。
著者は自分のことを「編集者」として位置付けているようだが、正確には「ライター」ではないか。もちろん、その時の仕事によって役割は変化すると思うので、この仕事区分にそれほど意味があると思わないが、しかし立場が変わることで、仕事に臨む態度も変わるのはたしか。
例えば。
著者は、営業の意見を聞いて、企画に責任をもとうとしないのなら、本末転倒、意味がないという。
しかし、腕の立つ編集者であれば、営業の意見を聞いてますよ、とアピールすることで、営業を本気で動かすよう誘導しているのだと思う。
編集はいい企画を立てて、売るためなら持てる力の全てを投入するものだと思う。
ゆえに、会議の無駄を減らすのは当然だが、無駄な会議をしないように工夫し、売り上げにつなげることができるのも、編集者の大事な能力なのだ。
無論、著者はそんなことわかっていると思うが。
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間違いなく出版業界の圏外だ。脳みそをグーパンチされたような衝撃で、私の世界の中心を、大多数を見せてくれた。受け入れたくない現実は、この本自体も矛盾させる。
自分のパソコンを手に入れた8年前頃からテレビをほとんど見なくなった。インターネット漬けになって、それも落ち着いてきた。ほしい情報は、どうすれば手に入るのか、まだ考える。与えられるものではなくて、掴みとっていくしかない。
著者のこれまでを振り返ることで、価値観みたいなものの変化がありありと伝わる。今が人生で一番忙しく楽しくて仕方ない日々を生きているのは、羨ましい。
インターネットや新しい技術が変えた世界で、今が明確に見えた。これからどうしていくか考え続けるだろう。出版やアート業界だけに限った話ではない。情報化社会の波に流されている私は、この本に出会ったがために視点を変えざるを得ない。
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都築響一氏の本はこれまで何冊か読んでいるが、
この本は自身の仕事について正面から真面目に語っており、
これまでの著者の本とは趣を異にする。
前半は、「昔は良かった」的な話が多くあまり共感できるところもないが、
読み進むうちに熱量を帯び、氏の仕事に対する姿勢のすさまじさが伝わってくる。
最後のプロとアマを分かつのは、
「質ではなく量である」と言い切れるのは氏ならでは。
実行するには相当な覚悟と労力があることだろう。
打ちのめされた。
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自分の感性で道を拓いている人の言葉がたっっぷり。現代美術に関する意見もキビシく書いてあって、確かに!!と思うことが山ほどあった。自分の眼を持つって大事。
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『TOKYO STYLE』が出たときの衝撃は忘れられない。その後も、あ、ここに来たか…という衝撃をいつも与えてくれた編集者。この仕事についたきっかけ、仕事に向き合うスタンスなどについて語り下ろした本。
「なにかが気になったとして、検索で簡単に見つかるものは、ようするにだれかがすでにやってるってことだ。それならその記事を見ればいいことで、自分で取材する必要はない』
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立派な部屋よりみんなが住んでる狭い部屋。リアルな面白がれることをひたすら集めてカッコいい。美の法門の美醜の前のなんていうのそういうやつ。民芸の職人さんの無意識に打ち込んでいるそういう存在自体の美しさというの。そういうやつを感じた。メルマガ読んでみたくなった。
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言っていることは、間違っていないし、「その通り」なのだけど、考え方の古さは否めない。。著者の年代を考慮すれば仕方ないことだが。
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都築響一さんが雑誌作り・本作りについて語った本。都築さんの本はいつも私を自由にしてくれる。「TOKYO STYLE」も、「夜露死苦現代詩」も、「独居老人スタイル」も。都築さんは読者を信じてるんだなというのが伝わってくる。メルマガ読んでみたくなった。
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自分は編集とか、アートとか全く関係ない仕事してるけど、もっと大きな視点で「生き方」を提示されるというか、エネルギーもらえる内容だった。こういう感じに少しでも近づける大人に私はなりたい!メルマガも登録させていただきましたー。
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森本あんりさんの「反知性主義」を読んだあとでしたので、都築さんの一貫した立ち位置が良く分かる気がしました。美術館で展示されている絵が、コンサートホールで聴く音楽が、俳人・歌人・詩人といわれている方は発表するものが俳句・短歌・ポエムである…という権威、特定の領域を、特定の大学や特定のルートで修めたことを持って、それ以外のルートから誕生するものに対して、越権行為を働いていないか。都築さんは、たくさんのものを示すから、おのれの物差しで良さを感じとることをずっと訴えているように思いました。『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』の取材で思うに、地方出身の東京在住者、地方に住みつづけている人、前者は地元には何もないと東京に出て来るし、地元に住んでいる人は地元のいやなところは見えないように暮らしているしで、結局口コミは役に立たず自分で走り回ってみないとおもしろいものには行き当たらないという話が印象に残っています。
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手っ取り早く編集云々みたいなことを読み取りたいのであれば、本書の後半1/3あたりから読み始めればいいと思うけど、テクニックだけじゃないナマモノをちょっとでも多めにいれたのを残したい。と思う編集者を目指しているのであれば最初からちゃんと読まないとダメです。ちなみに、個人的にはこれから読みたい書籍のいいライブラリーだな。とも。
そして、ネタバレごめんな話として一つ。アクセス数という魔物の項はしっかりと読んでおいた方がいい。以上、簡単だけどレビュー弾