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アルスラーン戦記9作目。
まさに英雄ものの王道です。
予想を裏切らない展開なので、
安心して主人公たちの格好良さに浸れます。
ダリューンの強さもナルサスの頭のキレも、
そしてなによりアルスラーンの素直さも今まで通りですが、
それに比べると、
アルスラーンの対抗馬(?)ヒルメスの迷走っぷりが・・・。
周辺諸国の王達もいろいろ画策してますが、
私がラスボスと予想している伝説の○○が未だ現れていない以上、
ヒルメスにはもう少し頑張ってもらいたいものです。
元々ヒルメスに仕えていたザンデ。
そのザンデの横に新たな登場人物が現れました。
ザンデと知りあい、共に旅するようになった女性パリザードです。
予感がします。
この人はきっと・・・。
まぁ、読んだ人は大概そう予想するでしょうけど。
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再読読了。群雄割拠の時代は続く……と言いたいけれども、アルスラーン率いるパルス国の強さが際立ち、他国は引き立て役になっている感が強いかも。まぁ主人公補正ではあるけど、安定感がありすぎるのも少し興ざめしてしまうのは確か。
とはいえ、今巻の遠征の戦略である「アルスラーンの半月形」など、歴史ロマンとして見ればかなり壮大な構想であり、それを生み出すナルサス(と著者)には圧倒される。
ファランギースの過去が語られ、それは現在の因縁に繋がるが、アルスラーンの度量にほだされる様など、感じ入る場面もしばしば。
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自分でたてた作戦を、自分の人選ミスで台無しにする。
いや、それをこなせる人員がそもそもあの国にはいなかったのかもしれないな。
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シンドゥラに進行してきたヒルメス率いる仮面兵団と、チュルクの残党達。
チュルクはあっという間に方がついたけど、ヒルメスの方はなかなか決着がつかないなー。
ついにダリューンとの一騎打ちになって、どうなるやらとハラハラしながら読んでたけどまさかのヒルメス敵前逃亡…
意外すぎて自分もダリューンと一緒に戸惑ってしまった。
それになんだか読んでたらますますヒルメスが可哀想になってきてしまった…
アルスラーン彼を救ってあげてくれ。
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アルスラーンの半月形(トゥラーンとチュルクを通りシンドゥラ救援へ)
チュルク国王の従兄弟カドフィセスがパルス軍討伐を命じられる
パルス軍シンドゥラ軍合流
カドフィセスが捕虜となる
パルス軍シンドゥラ軍でチュルク軍が占拠してきた城を奪回
一度は偽ヒルメスに忠誠を誓ったザンデだが恋人パリザードのおかげで偽者だと気付き逃亡するもミスルの将軍にザンデは殺されパリザードは逃亡
ギスカールがマルヤム国王
マルヤムからミスルに使者としてきたギスカールの部下オラベリアがパリザードを救出
パルス軍シンドゥラ軍vs仮面兵団
ダリューンvsヒルメス
ヒルメス逃亡
パルス軍帰国
ヒルメスと仮面兵団の残党が船を強奪
パルス王宮に現れた魔物をギーヴが退治
ファランギースの過去
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ザンデ、喧しい中ボスキャラと思っていたが味が出て来たところで非業の最期。ファランギースも深掘りされてより素敵。やはりキャラの個性書き分け、設定の精緻さが素晴らしい。アニメ版の対談、是非「みんなで王都奪還」までアニメ作ってください!
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今回は、仮面兵団に攻め込まれたシンドゥラ国をアルスラーン一行のパルス軍が援軍に駆けつける話!
ナルサスの希略が炸裂し、ダリューンが全てを叩き斬る!
久々に登場のサンデや、なぜか憎めないラジェンドラ2世のこれまた憎めない振る舞い、そしてファランギースの過去・・・
ヒルメス王子はどうなってしまうのやら・・・
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本巻は、チュルクとの戦いを主軸に据えつつ、嵐の前の様々な予兆が出ている。
まず、仮面兵団のシンドゥラ侵略に始まったチュルクとの戦いでは、無主のトゥラーンの地を経由し、北からチュルクに侵略し、そのままパルス軍の退路を経とうとしていたチュルク精鋭軍を叩いてシンドゥラ領に入り、シンドゥラ軍と協力して仮面兵団を覆滅。ヒルメスは船を強奪して海に逃げ、ミスラ方面に向かう。
ミスラでは、偽ヒルメスということをザンデが見抜き逃走するが、殺されてしまう。九死に一生を得た恋人のパリザードは、マルヤムからの使節に救助される。
マルヤムでは、ギスカールがボダンを圧倒。使節を派遣してミスラとの修好に着手するが、両国は海を隔てて対立する状況にあり、腹の探り合いとなる。
そうした人間界のドラマがある一方で、アンドラゴラスの遺体が消えたり、湖上祭に魔道が来たりと妙な事件が続いていたが、本巻最後では、殺されたものの有翼猿鬼というドラクエのキメラのようなヤバい魔物が登場。魔道の脅威が強まってくる。
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国内がまずは安定した中,他国との化かし合いが再燃する.国王自らが外交官となる訳にもいかず,アルスラーンの出番が減り,近習たち個々に焦点が当てられ,為人や成長,活躍が描かれる.近習たちに読者が投影しやすい構成にするときは,将来の悲劇の布石に感じられ,安心して読めない.