投稿元:
レビューを見る
児童向けの遠野物語。カッパが語る形になっている。
遠野出身の柏葉幸子さんの文章がとても読みやすく、かつ不思議な雰囲気を醸し出していてとても良かった。
イラストも雰囲気が出ていました。
投稿元:
レビューを見る
「遠野物語」を知っていますか?岩手県の遠野につたわる かっぱやざしきわらしなど ふしぎなおはなしのかずかず…。もとはおとな向けの本ですが、こどもでも読めるように書きなおされています。ふしぎなおはなしが好きな人におすすめです。
投稿元:
レビューを見る
カッパさんが「〜だ、〜だぞ」口調で遠野物語を楽しく語ってくれる本。
方言の解説も親切に教えてくれる。
ある男が浜辺を歩いていると、一年前の大津波で先立たれた女房が昔付き合っていた恋人(同じく津波で亡くなった村の男)と一緒に歩いているのを見て話をする話が印象深かった。
投稿元:
レビューを見る
かっぱが語る遠野物語。
子どもにもわかりやすく、ちょこちょこ入るかっぱの話し言葉でのつっこみで、わかりづらい箇所なんかも説明してて、とても読みやすい。さすが柏葉幸子さん。
投稿元:
レビューを見る
●ずっと『遠野物語』を読みたかったが、読みづらくて断念していた。その点、この本は児童書なので読みやすかった。
投稿元:
レビューを見る
「遠野物語」柏葉幸子。偕成社2016年。柳田國男原作、となっており、かの有名な「遠野物語」の部分抜粋紹介本、子供向け。というところでしょうか。
柏葉幸子さんというのは無学にして知らなかったんですが、一般にはかの「千と千尋の神隠し」に影響を与えた「霧の向こうのふしぎな町」の作者として有名な児童文学者さんなんですね。遠野は岩手県で、柏葉幸子さんも岩手県のご出身。
#
座敷童くらいは微笑ましいとも言えますが、全体に怖いですね・・・。残酷もありますし。一皮剥けば、
・貧しかった
・食べるのに苦労した
・里、から追われた、山の人々の苦難とアウトローのサバイバル
・理不尽な受難に溢れていた
というのがヒシヒシと伝わってくる凄み。
ことに遠野という地理だからでしょうが、「山」という異界の存在感がすごかった。司馬遼太郎さんの「街道をゆく3 陸奥のみち」でも触れられているように、稲作主義の「里」から追い出された訳ありな人々が強烈な差別を受けながらも手段を問わずサバイバルしてきたんだろうなあ、という印象。
#
遠野物語はこれまでに2度くらい読もうとして、正直言って面白くなくて分量も辛くて投げ出したんですが、子供向けのこの本でようやくその世界を味わうことができました。こういう伝承世界がまとまった形で残っていることは、確かに面白い。感謝です。
#
ついでに言うと、子供対応もあってここのところ「図書館通い」が習慣化していて、実はこの1冊もその賜物。図書館で借りる本って、ちょっとチャレンジとかギャンブルができますから。なんせタダなんで!。それに「そこにあって出会ったラインナップから選ぶ」というのが、自分のエゴの範疇からはみ出る出会いがあって、それはありがたいです。図書館礼賛。