投稿元:
レビューを見る
解説まで含めて作品なのだと思う。本作もそうだが、木皿泉さんの作品に触れるといつも感じるもあ~っとした感覚の正体が、ストンと腹落ちした。重松さん、文字にしてくれてありがとう!
投稿元:
レビューを見る
若くして亡くなった一樹。遺された嫁テツコの周辺が様々な角度から描かれる。時系列もバラバラだが、徐々に登場人物の人となりが形を見せて立ち上がってくる。希望が満ちてくる。
投稿元:
レビューを見る
読みながら、この作品は一遍一遍がドラマ化しやすそうだなと思った。初めて読むのに、なんか読んだことある気がした。それもそのはず。昔やっていて好きだったドラマ「すいか」の原作者だった。それを知ったのは最後まで読み終えた後だったけど、すいかのイメージで読んでいたので妙にスッキリ。このくらい日常的な感じがとても好き。
投稿元:
レビューを見る
独特なキャラクターが多く、登場人物や時代が交錯するような作りになっており、楽しい。
色んな人物の繋がりがわかってきて段々楽しくなる。
強いて言うなら、終わり方がもうちょっと違った形が良かった。
投稿元:
レビューを見る
人気のある本は当たり外れが多いけど、この作品は私の好きな感じの本だった。
ドラマ化されたの見てみたい。
投稿元:
レビューを見る
ドラマ、『すいか』が大好きです。その脚本を書いたのが木皿泉と知って、読みたくて読みたくて、やっと読んだ。
期待は裏切られず、その独特の世界観に心地良く浸りながら読めた。
本当は誰にでも、どこにでも、死というものはそこはかとなくあるものだけど、普段はあまり感じることはないし、自らは感じとろうとはしないもの。木皿泉はその死をちょっと強引なのではないかと思う方法で、物語にねじ込ませてくる。でも、それがとても心地よい。
淡々としてるけど、悲しいし、寂しい。けど、それだけでもなく、楽しくもあって、クスッとさせるような所もあって、いたって普通。いつも考えているわけではないけど、いつも忘れてしまっているわけでもない。
あえて、感動させる必要もなし。涙を流させるわけでもなし。ただすくっとそこにある。それがとても心地よい。
投稿元:
レビューを見る
構成がおもしろい!
感動するというか、なんかその気持ち分かるっていう箇所が多かったからか、読みやすかった。
投稿元:
レビューを見る
本屋大賞2位!ということで、平積みから
ギフ(義父)と未亡人のテツコの日常や回想の話が中心で、
読み進めるうちに彼らのルーツが徐々に紐解かれていき、
最後には始めのほうからのすべてが理解できるようになる
そんな絶妙な構成
会話のやり取りがすごくドラマっぽくて
やっぱり小説家と脚本家で文章って違ってくるんだな~
という程度の読み始めからスタート
その後も話が特別おもしろかったわけではないけど、
最後はわりと持って行かれたというか、上手くまとまってた
言葉や行動の裏側には、その何倍もの背景とか考えが
寄り添っていたりして、それがその人をその人たらしめる
要素になっているものなんだなって
投稿元:
レビューを見る
この本の中出てる人誰でも器用な人ではない。
小学生にカネをとらせて、女にだまされ、婚約者にふられて、キャビンアテンドなのに笑うことができない、坊主なのに正座ができない....みんなみっともない部分がある。それで悩む、迷う人々のことを描かれている物語てす。
「世の中、あなたが思っているほど怖くないよ。大丈夫」
この言葉は登場人物の格言であり、木皿泉が伝わせたい人生観であると思う。
世の中ことよいか悪いか、自分は器用なのかみっともないなのか、まずは自分を許す、全部を受け入れること。
P.S. 「木皿泉」という名前、自然で「木で出来たお椀でお水一杯」のイメージが浮かぶね。
この本は繋がっている、読みやすい八つの短編の構成。しかしテーマは「生」、「死」、「人生」であり、意外と重め。いくつが名言のような言葉があり、でも全く説教臭くない、心に響く良書です。
気になるもう一つの言葉は、
「同じ星に生まれたオレたちってさ、生死をともにしている」
出会いを大切にするけとひとつのことには執着しない、日々の日常を大事にすべきの意味だと思う。
読み終わった後味がいい。
投稿元:
レビューを見る
淡々と進んでいく感じで、全然感情移入できずに終わってしまった。これが受け入れられる理由がわからない。
投稿元:
レビューを見る
◼ドラマで源ちゃんが出てたと聞いて買ってみたwけど、とてもいい話ね。旦那さんが亡くなって義父と日々を積み重ねている話で、周りの人物の説明が少しずつあって。うん、すきです。ドラマ見たくなった
投稿元:
レビューを見る
木皿泉さんを全く知らずに買いました(ファンの方すみません…)
短編集ではあるんだけど、登場人物はそれぞれ繋がってて、それぞれのお話でなんだか救われる。人によって救われるポイントが違うというか。
『悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだと知ってから、テツコは、いろいろなことを受け入れやすくなったような気がする。』
私はこの1文に救われたような、肩の荷がおりたような気がしました
投稿元:
レビューを見る
義父と暮らす女性の話。
穏やかさの下にはいろんな過去があって
抱えたものがありつつも
それなりに暮らしているんだ。
もう少し知りたいことはあるけれど
それは読み取ってくださいってことでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
書店員さんが選ぶ本に間違いはない。
どんな書評家よりも 大切な読書の指南役。
読み始めて最初のページで
「あ、これ好きだわ」
と早くも直感してしまった。
いわゆる普通と呼ばれる人たちからは
少しずつずれている人ばかりなのが
とても素敵で。
そんな人たちが作る空気は
快適そのもので。
特に気に入ったのは岩井。
最初は何となく馴染めなかったけど
それは日常世界と彼の素っ頓狂な言動が
決定的にずれてしまっているからなんだね。
テツコも日常世界では 普通の人として
振舞っているから 彼の本当の良さに
なかなか気づけなかったんだろうね。
でも いろいろとあって
テツコとギフの棲まう家 その空気に
少しずつとりこまれていく中で
彼の人柄の正しさが じわじわくる。
このまま 岩井はあの家の空気に
とけこんでしまうのだろうな。
テツコはもうそれを受け容れているもの。
ひとつひとつの物語は
過去と現在の途切れた時間を
紡ぎ直すような配列で
テツコやギフの大切な人たちの
やわらかで正直な人柄を
それぞれに愛おしそうに映し出している。
ああ、素敵だわ。
岩井がテツコとギフの時間を
動かし始めたことに
素直にうれしくなってしまった。
これから自然に始まるだろうはずの
3人の暮らし。見逃しそうだけど
3人とも他人同士なんだ。
一見すれば とても自己主張の強い
それぞれの空気が実は
互いの存在を冒さず
そろそろと近づき 触れ合い
とけこんで なじんでゆく。
これが本当の家族なのかな。うん。
読み終えてすぐに人に貸しました。
誰かに紹介したくてたまらなくなる。
そんな一冊です。
投稿元:
レビューを見る
亡くなった人と、その人の周りの人たちのほのぼのとあったかいお話し。
家を過ごすのではなく、生活をしようと思いたくなる。