投稿元:
レビューを見る
団地に住むショウタと親友トモヤ。部屋に籠もって本ばかり読んでいるトモヤの奇妙なつくり話が、ショウタの目の前で現実のものとなる。残酷な“子どもの王様”が現れたのだ。怯える親友を守るため、ショウタがとった行動とは? つくり話の真相とは? 『ハサミ男』の殊能将之が遺した傑作をついに文庫化!
投稿元:
レビューを見る
『ハサミ男』に続き、殊能作品二作目。麻耶雄嵩氏の「神様ゲーム」っぽいな、と思ったら同じレーベル?(企画)でした。内容は・・・イマイチ。何処らへんを楽しめば良かったのだろうか?^^; ハサミ男が良かっただけに期待したんだけど・・残念。
投稿元:
レビューを見る
2016/1/21 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2021/8/20〜8/21
殊能将之さんの最後の文庫化作品で、講談社のでんせつの編集者宇山さんが企画したミステリーランドの第一弾として発表されたジュブナイル。子供向けということもあって、それなりの内容ではあるが、若くして亡くなってしまった殊能さんの最後の作品ということで、感慨深い。
投稿元:
レビューを見る
現代版グリム童話.ミステリィに慣れた大人には全く物足りないだろうが,これからミステリィに触れることになる子供達には入門書になるかも知れない.そういう意味でも,子どもの王様たり得るような作品を目指したようにも思える.
投稿元:
レビューを見る
講談社のミステリーランドシリーズ、10年以上前の第一回配本を今更読了。
大人が読めばすぐに「子供の王様」の正体が分かるけれど、この作品の本筋はトリック要素やミステリー要素ではないのだろうと思う。『ハサミ男』のようなテイストを期待するとハズレって感覚になるのかも。
「子供の王様」と決闘後の展開は1人の大人として苦い感情になったなー。
投稿元:
レビューを見る
子どもの王様の正体は解説の通り割れやすく、そのためかミステリとしてでなくジュブナイルとして読んだ。小学生間の力関係や大人との距離感、クライマックスの対決とその後の顛末、ショウタくんの成長は子供と自分では読後感が全然違うのだろうなぁ
投稿元:
レビューを見る
2013(平成25)年2月に49歳の若さで急逝した殊能将之。本作は、伝説の編集者である故・宇山日出臣氏が企画した“講談社ミステリーランド”の第1回配本として刊行された作品だそうです。企画段階では“少年少女ミステリー図書館”と呼ばれていたとおり、少年少女を主人公にした大人も子どもも楽しめる本格ミステリーという触れ込み。
カエデが丘団地に母と暮らす小学生ショウタには、同じ団地の別棟に住むトモヤという友だちがいる。同級生のトモヤは不登校で、家の外には出ようとしない。ショウタが遊びに行くと、トモヤは必ず突飛な話をする。どうせ作り話に決まっているのに、あまりに奇抜な内容に思わず耳を傾けてしまう。その日聞いたのは、「子どもの王様」がいるのだという話。トモヤが話すその風貌は、子どもの王様のくせして、茶髪に無精ひげ、トレーナーにジーンズ姿。今回も作り話だと思っていたのに、その風貌そっくりの男をショウタが見かけて……。
ミステリー色は薄く、子どもの王様の正体もわかりやすいので、どちらかといえばサスペンス。子どものときにはわからなかった大人の事情や友達の気持ち。わからないなりにも自分で咀嚼して前に進もうとするショウタに力強さを感じました。殊能将之の他の作品と比較すれば、内容・ボリュームともに薄く、読み応えはあまりありませんが、この著者がもういないのだと思うと感慨深いものがあります。
投稿元:
レビューを見る
大どんでん返しもなく、子どもの読み物にしては…情操教育的には…どうなんだろうというラスト。だって、これって、本人は良かれと思っても、少年院レベルでは…。途中までは冒険活劇で、友を救うヒーロー物かと思わせておいて…。
投稿元:
レビューを見る
「講談社ミステリーランド」で刊行されたものを文庫化したもの。今作は非常にわかりやすく少年少女向けミステリとなっている。他に「講談社ミステリーランド」で刊行された作品は「これは子供向けじゃねぇ!面白いけど!」という作品が結構あったように思うがこの小説は正しく少年少女向けミステリ。だがそれでも大人が読んでも十分に楽しめる作品でもある事にも間違いはない。
投稿元:
レビューを見る
友達の話が現実になる。
子供の王様もそのひとつでした。
主人公のショウタの行動の物語で
結末が・・・
でもそんなにうまくいくものかな?
投稿元:
レビューを見る
殊能将之の作品の中では非常にストレートで少年少女向けにふさわしいような物語に思えた。
ショウタが子供ながらに善悪がわかっていないところや、純粋に友達を助けたいと思う気持ちが伝わってきて面白い。
とても良かったし、王様の正体やトリックじみた箇所の云々では無いと思う。
投稿元:
レビューを見る
団地住まいの子供が悪者から親友を守るお話。児童向けということだが、かつて子供だった大人の読み物でもある。殊能将之にしては王道のように感じる本書の本当の味は大人になって初めて分かるのものかもしれない。子供にとっては冒険活劇の一幕、でもその出来事は大人たちが直面する現実世界の日常。
にしても解説にある編集の宇山さんって凄い人だな。まさに伝説。
投稿元:
レビューを見る
凄い小説だった。
殊能将之の子供向けレーベルのために書かれたミステリー小説。
本格ミステリのつもりで読んでいたが、素直に読んだだけでは、どこが本格なのか分からなかった。多少のモヤモヤ感も残ったし。
しかし、それは自分が大人の視点で読んでいたからであって、子供の視点で読むと、しっかりとした本格ミステリとなっていたことに驚き、モヤモヤ感がなくなった。
子供にとっては本格ミステリ、大人にとってはサスペンス小説となるような手法で物語を作り上げたことに驚愕。
投稿元:
レビューを見る
殊能将之 子どもの王様 読みました。
ハサミ男〜鏡の中は日曜日〜3冊目だと思う。
亡くなって新作がでないが、未読はまだ3、4作品ある。
あとがきより、子供向け小説だった。本も薄かったし、他作と比べられない星2つ。
良い発見は「美濃牛」が横溝正史のオマージュであると知ったこと。次はコレを読みたい。
私も横溝正史が好きだから、
この方SFからきていたのだそう。
横溝正史、大藪春彦を小学生の頃に読んでいたとのこと。
私が大藪春彦を読んだのは高校生でした。
横溝正史を読んだのは、レベル50オーバーかな。
横溝正史、大藪春彦、殊能将之、三人さんは新作は出ません。そんなことを踏まえて未読作品を読みたい。
あとがき、解説はいいね。
本篇が今ひとつでも、解説から収穫があるから。
初版とかだとないものあるし、
文庫化や、改定版だったらあとがき解説あるから。読んだ本でも、そのあとがき、解説を読んでないとかがあるんだろうな。
あとがきあるあるでした。
あとがき無し、解説無し、カバー本書説明文無し、
カバーの帯の紹介文無し、全部無しは辛いよ。
逆に全部あるほうが、本は売れると思う。
私の意見です。