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大阪にいる人でもこの辺りは馴染みがなくなってきたかなと思います。怪談話といってもいいし、ファンタジーといってもいいかもしれません。本を読んでぶらぶら歩いてみたいですね。
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日本の文学世界を縱?に観照しつつ、大阪は上町台地、寺町の個性ある坂道に、ちょっと不思議なフィクションとして投射していく。選び抜かれた美しい言葉で綴られるストーリは、どれも好ましい。
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再三言っているが、有栖川氏の紡ぐ美しく優しい文章が好きだ。今回は「天王寺七坂」にちなんだお話だが、文章中から澄んだ空気が伝わってくる。坂というものは何かしらのパワーを感じるところだと思う。上るときには力がいるし下るときには心許ない気持ちになる。なんとなく背中を無防備に感じたりするのは気のせいではあるまい。どれも良かったが心に残ったのは心霊探偵の活躍するミステリ然とした「源聖寺坂」、映像で見えてしまい総毛だった「口縄坂」優しさに泣きたくなった「真言坂」。そして単に食事をするだけの「天神坂」が特に愛しい。
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有栖川有栖の作品は初めて読んだが、短編ということもありとても読みやすかった。
大阪にある坂を題材とした短編ストーリーにより様々な登場人物、場面を楽しむことが出来た。
実際に、大阪へ行き、舞台となった坂を見て回りたいと思った。
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大阪にある坂にまつわる不思議なお話たち。
「天王寺七坂」って初めて知って
「口縄坂」で猫が出てくる猫は、可愛いというよりも神秘、かな。でも、くちなわって蛇だよなぁとか思ったり。
ホラーちっくだったり、もの悲しかったり。
舞台となる坂を巡るツアーをやったりもしたそうで、なんだか羨ましい。
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坂にまつわる9つの話。繊細で不思議な話に、胸が締めつけられる。あの話とあの話には、ラストで瞼がじんわりと濡れました。切ない。
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大阪にある坂のお話。ホラー的な、あの世とこの世の境界的なお話の短編集。
「愛染坂」が一番好きかな。
人の想いと嫉妬の複雑さが好き。2人で幸せになれたら良かったのに。愛は難しい。
濱地健三郎さんが出てくる2作品「源聖寺坂」と「天神坂」も好き。特に「天神坂」は美味しそうだし、最後の結末も良いし、素敵な話。
自分に大阪の地理の知識がないのが残念。知ってたらもっと面白く読めただろうなー。
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有栖川さんの幻想怪談短編集。濱地さんが時折出てくるのもいい。個人的には「真言坂」の話が一番好き。
実際の坂の景色も見てみたくなりました。
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大阪もこんな風情のある場所があるんですね。
読みながら、訪れてみたいなーと思う場所が多々ありました。
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大阪の天王寺の七坂にまつわるあやかしの話。私は、生玉さんが好きで、何度かお参りに行きました。御朱印ももらいました。真言坂は知らなかったな。坂は歩いているんだけど、あの坂が天王寺七坂なんだ。この話のように、幻が見たくなりました。幻と話してみたい。けど,婚約者にも見えたなら,幻ではないのかも。七坂では、本当に不思議なことが起こるかも知れない。物語の背景に触れながら歩けば、何かの不思議に出会えるかも。
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有栖川ミステリ作品が好きなのですが、この作品はミステリーではなく怪談。
文章の美しさ、読みやすさはさすがです。
大阪の地理、古典文学、松尾芭蕉、極楽浄土思想などについて知識と関心がない方は読むのは辛いかもしれません。(私は東京在住で古典も日本史も浅学なので、無理矢理読みました)
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昔読んだ本を再読しました。
同著者の濱地健三郎が、確かこの本のどこかの坂で出てきたなぁと思い出して。
いました。濱地さん、ご健在で。呪える~が文庫化したら買おうとしている身です。
幻坂も短編集で読みやすいので、まだ読んでない方は是非。
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有栖川有栖ってミステリーのイメージだったけど、こういう艶っぽい文体の怪談書くんだな。あまり話が趣味ではなかったものも多かったけど、同僚だった男の話とかじんわりいい話もあってよかった。