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大人になった幼なじみ二人の屈託が
2018/09/15 14:30
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投稿者:蛍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者の静かで丁寧な書き振りが好きです。本作も、分かりにくい部分もありながりも、主役二人の心情がじっくり描かれていました。
傷持つ主人公の屈託がどうにも二人をじれったくさせていて、それがメインテーマなんだけどハラハラしました。
この二人は今後どうなるのか、幸せを願ってやまない。そんな読後感です。
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攻め:智明
受け:夏生
幼なじみの2つ年上の智明と付かず離れずの関係のまま過ごしている夏生。
夏生は高校生の時に交通事故で脚を僅かに引きずる生活をしている。両親も相次いで早くに亡くなったので、向かいに住んでる智明と母親が懇意にしてくれていて、、、。
かわい先生のこのゆるりとした感覚の二人の関係性の話は嫌いではない。嫌いではないけど、この二人はほんと、進展しなかった。受け、攻めの一人称が少なかったせいもあるけど、とにかく二人の気持ちが見えない。途中からなんとなく受けである夏生の気持ちは見えてきたものの攻めの智明がはぐらかすものだから、受けと一緒になってイライラしました(笑)
結局、受けが行動を起こしたので成るようになったけど、あれ、あの時行動しなかったらそのまままたズルズルと日が経ったのじゃないかしら。
攻めが受けの人生を歪ませる事になることを危惧して今までのらりくらりと結論を出してなかったというなら、このまま無かった事にするのも胸三寸だったはずで、、、。ちょっと納得いかない。まぁ、受けの夏生が幸せならそれで良いけど。
あと、智明の縁談、今回は断れたけど、今後どうするのかな?
タイトルの猫は、うーん、そこまで作品の中で必要だったかどうか?あんまり意味ないような。無理やり猫を登場させたような?
笠井さんの挿絵はやっぱりカラーは良いけど白黒になるとイマイチかなぁ、、、。
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★3.7
京都を舞台にしたはんなりな世界観素敵でした。京都弁イイ〜!最初からお互い同じ想いなのに中々踏み出せない2人の関係にじれじれ!くっつくまでえらい時間かかった〜;それにもうちょっと盛り上がりほしかったかな。当て馬の宗近があっさりフェードアウトしてったのも物足りなかったしもったいなかった。最後の誤植あれはダメだ〜一番大事なとこなのに
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幼馴染みの夏生に怪我をさせてしまった過去を悔やむ智明。そんな智明の思いを知りながらも、大切にされることを喜んでしまう夏生。お互いのことを大切に思っているのに、罪悪感や遠慮ですれ違ってしまう2人がもどかしかった。それでも、2人がお互いに一緒にいたいと思っているのは伝わってくるから、2人セットで行動しているのを見るのは楽しかった。今後は遠慮せずに、言いたいことを言えるようになるといいなぁ。