投稿元:
レビューを見る
『二十世紀の恋愛を振り返る十五ヶ国会議』において
『二十世紀最高の恋愛』に選ばれた、ある日本人男女の恋。
それは1本の間違い電話から始まった。
「まったくどいつもこいつも恋ばっかりしやがって」
唯一無二の世界観。
【図書館・初読・4月19日読了】
投稿元:
レビューを見る
面白い構成に惹かれて、読み進んだ。
徹と美和の、最初の頃の電話デートがかわいかった。恋の始めは、やはりいいなあ。
そして、カシムと百合子。
67歳百合子のメール
"若い頃でなくてよかったと思っているのです。今の、幾つか恋をして生き、他人を振り回したり、振り回されて面白がったり悲嘆に暮れたりしたあとの、この私と貴方で。
かといった、決してゲームをしたいのでもありません。そんな悠長な遊びに費やす時間はこれっぽっちもなく、ただただ本能のようなものの指し示すまま、しかし年月の中で培った強い自制心とともに私はこのEメールを書いています。" 203ページ
その年で、こんなメール出してみたいな。
70歳ユルマズのメール
"こんな魂の空き地がまだ自分にのこっていたなんて、私はまるで気づかなかった。" 246ページ
小説とはいえ、なんだかまだこの先に希望が出てきた。
"いや、恋は盲目だったと自制は正確にしなければね。我々はいつでもあとからそれに気づく。"
374ページ
投稿元:
レビューを見る
徹と美和。もどかしく、ゆっくり距離を縮めていくふたりの恋愛のきっかけは一本の間違い電話。二十世紀ならではのシチュエーションや音楽が懐かしく、静かで穏やかな恋愛物語なのかと思ったら…。もうひと組の主人公はカシムと百合子。
一度だけでは消化不良だったので次に読むまで☆☆☆
投稿元:
レビューを見る
じれったい〜と挫けそうになったけどさすが最高賞獲得の恋愛事例。
固定の電話線が繋ぐ徹と美和の縁と手紙という文字が繋ぐカシムと百合子の運命。
あらはばきランドの同僚達がいいキャラです。
好きになるのは理屈じゃない。