投稿元:
レビューを見る
日本の思想の1300年を読み直すということで、単なる日本史ではなく、いわば日本の思想史といった斬新な切り口で構成されている。
こういうアプローチができるのは、筆者の豊富な読書量に支えられた、語彙と知識と情報力によると思われる。
もっと若い時にこのような本に出会っていればとも思うが、この歳になっても、日本の軸となる思想について、改めて体系的に勉強し、整理できると思う。
投稿元:
レビューを見る
帯で示されている通り、日本思想のポイントがざっくりわかる。後半、読みながら、人生の価値について思いを巡らしました。
投稿元:
レビューを見る
日本人とは日本語を母国語とする民族であると筆者は述べている。ソシュールも言語は差異の体系であると。
そして私という主語を多用しないところが日本人の特性。そして、言霊信仰からくる、直接的な表現を避ける傾向があり、それが大きい。そこに、昔からある曖昧さ、短い表現を好みそこに含みを持たせてきた。よって、今スピーチ下手と言われるのもうなずける。
日本人の気の小ささもあわせてだが、
道徳的な意味合いでは、儒教が深く関係してくる。時に為政者が下の者を統治する場合に用いるための道具として使われた。
アニミズム的信仰。わだつみの神、おおやまづみの神、あまてらすの神、ツクヨミの神などの自然信仰が
見て取れる。
投稿元:
レビューを見る
日本人の思想を俯瞰した本。
古代から現代にかけての日本の思想史を、平易な文章でうまくまとめてあり、思想史の入門書としても一般の読み物としても手頃で良い本だと思う。日本人の思想は、世界情勢や周りの環境の影響を受け易く、常にブレがある。著者は先人の知恵を受け継いで、精神の柱を作り、常に洗練させていくことが必要と説いている。
様々な思想を紹介しているけれど、果たして自分はどうなのかと照らし合わせて読むと良いと思う。
投稿元:
レビューを見る
日本人の思想を記録の残るところからまとめてあり、自分たちの思想のルーツ、これからどうあるべきか考えられる。
投稿元:
レビューを見る
日本の現在地が知りたい方にはお勧めです。
現在のやることがわからないと考える人が多い日本が、どの様なプロセスで生まれたのか?それが、明治維新、戦後、バブル、東北大震災など、日本の大きなターニングポイントごとで整理されています。
斉藤孝さん本は基本的に読みやすいかと思います。