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「負け犬の遠吠え」でおなじみの著者の本。
「負け犬」とは、「未婚、子ナシ、三十代以上」と定義されていたのだけれど、ある時「子ナシ既婚者」に「私は負け犬でしょうか」と問われたことがあるという。当然、上記の条件である未婚に当てはまらないため、負け犬には該当しない。けれど、今となっては彼女のように子供を持たない人も負け犬ではないとは言い切れない模様。
既婚か未婚かよりも、子供の有無の方が女性の人生の方向性には大きな影響を及ぼすように思うからだという。
そのような考えのもと、子ナシの著者は色々な角度から、子アリ、子ナシの考え方を綴っている。
途中で、沖縄の風習などが出てきたり、著者の手腕を見せつけられる内容だった。
結局、(不妊で出来ない場合は別として)子を持つも持たないも本人の選択によるものなので、後悔しないような選択をしたいと思う。
※沖縄の習慣の部分は子ナシ以前に独身女子には辛い内容かもしれません。
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既婚だけど子どものいない人生を選んだ人の本を求めていたから全然合わなかった。
文で言えば、唐突な過去形(でした。)と会話文の後の不自然さ(と。ということ。とおっしゃいました。)
入籍って言葉も普通に使ってるし、あまり頭の良さを感じない文章だなあ。
実際どう思ってようと、一面からの偏った視点しか伝わらないしもっと広く見ようという考えはないのだろうか。
もうこの人のは読まないだろう。
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酒井順子のエッセイは結構前から読んでいます。ちょっと達観しててすいすい読み進められます。
関係ないですが、後輩に同性同名がいます。今は結婚して名字が変わっちゃったから同性同名ではないですが。
今回は、子供がいるいないの話です。以前、「負け犬の遠吠え」で30代子なしを”負け犬”といってブームになりましたが、その作者が40代後半になり、子のいない人生を語るようになったのです。それも、将来の看取り、介護、墓問題で。お互い年を取ったものよのう。と思ってしまうのはなぜでしょうか。
自分も作者と同様、結婚してないし、子もいません。その為、姉の子である姪っ子ちゃんを激可愛がりしています。Facebook等で友人の子の写真を見ると、DNAの片りんを探してみたりするのも楽しいです。
このまま一生産まなさそうな自分にも訪れる看取りの問題。姪っ子ちゃんに任せるわけには行きません。
自分も自分一人で何とか死んでいけるような社会になることを祈ります。介護ロボットとか、超ほしい。
自分の事の前に、まず親を看取ると言う事が先に来ます。親が死んだら、もう自分も生きていたくないな。と思ってしまう事もあります。
家族に明言してあるのですが、40歳になったら遺言状を書こうと思います。
人ひとり育てる育児も大変かもしれませんが、人ひとり看取るのもだいぶ大変そうというのが分かりました。自分にできるのか。大分前に両親に「エンディングノート」といった死に関してどうしてほしいかをあらかじめ書いておくと言うノートを購入して渡しました。
まぁ、全然書いてくれないわけだけど。
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うーーーーん。
唸りながら読んだ。
付箋貼りながら読んでたら、付箋だらけになってしまった。
もともとオレは酒井順子の本は好きでよく読んでるんだけど、これは今まで一番ヘヴィーだったなー。
『負け犬の遠吠え』よりも更に、奥深いところをついていて、ポリティカル・コレクトネスの問題もあり、非常に表現しにくいところを、明晰に、表現している。
男がこれを書いたらアウトだろうけど、酒井順子だから、書ける。
でも、女は子供を産むためにはタイムリミットがあるから、そこで色んな緊張が生じるけど、男は産む性じゃないから、子なしでもヘーキみたいなことが書いてあるけど、それは間違ってる。
男だって、結婚してなかったり、子なしだったりしたら、周りから、不快なことを、いろいろ言われるよ。
はっきり言ってそれは完全なセクハラなんだけど、男に対するセクハラは、より見えにくいから、たいへんなんだよ。
男に関する記述以外は、ぜんぶ納得だけど。
そうなんだろーなー、とか、あるよなー、とか思いながら読んでた。
現在の時代状況を正確に表現してる。
野田聖子ちゃんの記述とか。オレも彼女が書いた本を読んだし。
それに安倍昭恵にインタヴューしたこととか。政治の世界なんて、野蛮な風習もいっぱい残ってるから、彼女はほんとうにたいへんだったと思う。
酒井順子が途上国の貧しい子達に里親制度で献金をしていて、その子たちに合うために現地へ行ってみたら、インフラストラクチャもぜんぜん整ってなくて、貧しいんだけど、ある意味、日本人より幸せそうに見えて、考え込むカンジが、こちらにもよく伝わってきた。
この人の洞察は、深いなあ。
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数値目標やスローガンより、SNSに流れる子育てネタの方が出生対策。独身仕事一筋女性より、子持ち女性が評価される時代。子や孫を持つことが希少価値になった。子ナシ族の覚悟、家や墓から解放され死んだら終わりというシンプルな気持ち。
既に社会における一大勢力になっているのですから、より生きやすく動きやすく、どんどん活動すべし!
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子がいても「看取り要員」にすらならない家族もいるので、子あり人生は安泰かというとそうでもない。
まぁそれでも、子がいるいないに関わらず、「一人でも安心して死ねる社会」ってのは理想ですね。
センシティブな話題なのに、ユーモアを交えた軽妙な文章で書かれていて、ところどころクスッと笑わせられたり。普段から深くよく考えておられる人なんだなぁと。
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いやもう拍手喝采!まさに我が意を得たり、ですね。賛否両論あるようですが、気楽な既婚子ナシ族のみなさまには特におすすめしたい。別に悩んでもいないし傷ついてもいないけど、それってなんだかなあ・・・な子ナシあるあるが満載で、思わず吹き出しちゃうわ、そのすっとぼけた表現力や鋭い分析に感心するやらで、あっという間に読んでしまいます。それにしても、一歩間違えれば重苦しいテーマなのに、よくぞここまで軽やかに、飄々と書き綴って下さいました。後ろめたさを持ちつつも、子ナシの状況は一種の清々しさが伴う、とまで言い切る筆者に、よくぞ書いてくれたとお礼を言いたい。
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「既婚子無し」である身としては、ものすごく共感できる内容。自分も子供が居ない寂しさよりも「清々しさ」感じてます!最後の「死ぬまで小さなリュックを背負ってとぼとぼ歩いていくしかない」というところがぐっと来ました。
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2017年3月15日
未婚・子ナシを色々な情報を交えながら簡潔に読みやすく書かれている本。酒井さん、さすがに交流も多いんですね、知人の話も多いですものね。改めて人生にゴール無しって思いました。
2022年7月12日
前に読んでいた本とは分からず、図らずも再読。
子ナシのネタでこんなにも持論を展開できるなんて、酒井さんの賢さが目立つ本でした。
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んー…まあ、男の僕が読むような本ではないのかもしれませんけれども、それなりに酒井氏の著作を読んできた身としましては手に取らざるを得ない一冊…と相成りましたね!
ヽ(・ω・)/ズコー
僕ちんも子供の頃、家庭を切り盛りする母親を見ていて「子供、それに家庭を持つことはなんて大変なんだろう…」みたいなことを思っていた節があり、そう気楽には家庭なぞ持てないだろう…みたいな気持ちで三十路を過ぎましたがね…母親も今では孫も生まれ(!)、僕に対しても実際に生まれたら可愛いよ…なぞと家庭を持つことを推進してきています!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、どうなんでしょうねぇ…実際…酒井氏みたいに頭の良い…というか、学歴がそれなりにある人の方がアレですね、慎重になりすぎて結婚に二の足を踏む、みたいな人が多いような気がします。
僕はどちらかといえばビッグダディのような過程で育ってきたので(笑)、この先…もしかしたら子持ちになっちゃうかもしれないですね!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、ビッグダディとは比べものにはならないですけれども…二人兄弟でも「多い」とされる家庭が多い中、僕が育ってきた環境っつーのは随分と、少なくとも現代においては特殊なんだなぁ…と思いました。
そんな我が身を振り返るきっかけになった本ですね! 孤独氏とか可哀想…みたいに語られますけれども、ずっと独身の人はあまり寂しさとか感じないんじゃないかな?? と酒井氏と似たようなことを思う僕でした。さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー
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「負け犬の遠吠え」を読んで、さらに既婚・未婚問わず子無しについての焦点を当てた本書を読みたくなり、読了。相変わらず、読みやすくピリッと効いたユーモアが面白いです。
「四十歳前後といえば、女性にとっては出産が可能な最後の時期です。そろそろ下腹部では、『蛍の光』が響いてこようという年齢なのです。」なんて、失礼ながらも言い得て妙!
また、沖縄の文化の話は初めて知ったので、勉強になった。
未婚で生涯を終えるということがありえなかった時代、その時代にもきっと結婚したくない・子を産みたくないという女性も少なくともいたはず。
今は選択の自由があって、ヨカッター!と読み終えて思った。
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送れなかったもう一方の人生をどう捉えるか、という議論にも思える。もしあっちの学校に行っていたら、もしあっちの会社に行っていたら、もしあの人と結婚していたら、もし子どもがいたら(いなかったら)。それを考えたところで、何も生まれない。自分だったらどう考えるだろう。今の生活だからこそ得ていること、それを最大限生かす方法を真剣に考えるかもしれない。
世間の風当たりや子無しハラスメントや周囲の目はとても気になるが、それらを凌駕するほどのテーマ、志、ミッション、熱中できる何か、情熱を向ける対象を持ちたいと思う。
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負け犬の遠吠え、子あり・子なしバージョン。
前回は負け犬ということを受け止めつつ相手に腹を見せていこう!という
前向きさとウィットがたくさんあったと思う。
子供がポイントになると、結婚よりもさらに「家族」「死ぬとき」を考えるからか、
これで正しかったのだろうか?という視点になるように思った。
もう少し待てばまた、友情は復活するから安心して
子育てのみが「人間性を深める行為」ではないはず。
「子ナシ」という状況には一種の清々しさが伴う
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やっぱ同い年だし、同じ立場だからサカジュンの抱える心理はわたしの抱えるものでもあって、共感いっぱい。
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この手のテーマは、同じ境遇、立場の人でも考え方、感じ方は多種多様なんだなと思った。それくらい難しいテーマなんだと思う。 共感できるところもあれば、?な所もあり。 少し凝り固まっているかなぁと感じる場面も少々あったけれど、たくさんの知人や友人と触れ合ってきたからこその意見なんだろう。
ゴールはないんだな…。