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60個の心理テクニックは、どれも実践かつ衝撃的なものでした。
◇普段何となく行っている動作に、1つの言動を加えるだけで、人に影響力を与えることができる。
例えば、3章にあるテクニックで「贈り物の価値は渡し方で変わる」を、一つご紹介。
ここで述べられているのは、贈り物の価値は、「何」を渡すかでなく、
「どう」渡すかで価値が変わるということ。
あるレストランで、コーヒー1杯に2つのキャンディー付けるサービスを行っている。
1杯のコーヒーに2つのキャンディーを一緒に添えて出した場合と、
コーヒ1杯と1つのキャンディーを渡して去った後に、何かを思いついたかのように戻って、
もう一つのキャンディーを渡す場合とでは、
後者の受け取るチップが多くなる結果が出ている。 (本書P.117~より)
つまり、渡しているものは同じでも、一つの動作を加えるだけで結果が違うということだ。
こういったテクニックは、古典的なものとは違い、相手を不快にさせる訳でもなく、
相手を楽しませる、また敬意を込める想いが強いほど、効果が出るのが特徴です。
一読の価値あり。
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「「緊張」とは、「相手に誤解されている」と感じたときにしばしば生じるものだ。」
50人が1回ずつ同じ内容を話しても、1人が50回同じ内容を話しても、受け手はそれを同じくらい重要に感じる。
相手が意見を口にする機会を減らせば減らすほど、相手の意見を操作できる可能性は高くなる。
”しかし”を使ってはいけない。それは前の発言を否定するから。
指摘するどんな欠点も、相手はすでに自覚している。
もっとも大切に信条を聞き出すには、どんな墓碑銘にしたいか聞くと良い。
とても参考になるハウツー本。
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影響力を理解把握することでコミュニケーションはより円滑になるでしょう。また交渉はうまくいくでしょう。家族、恋人と関係も深まるでしょう。この本にはその方法が書かれてあります。
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人間はほかの人にどう影響を与えどう影響を受けるかでうまくコミュニケーションできるかどうかが決まる。ある意味心理学の本だ。そして謙虚なことが重要だ。何度も語られた物事は真実になる。実際には自分のことをよくわかっている人などいないためわからせる必要がある。エゴを捨てることがいかに大切か、他人を大切に扱う、小さなことを覚えておくと人から好まれるようになる、行動と人格を同一視していはいけない、パワーは常にまわりの人から与えてもらう等コミュニケーションの基本になることが書かれていた。参考にしていきたい。
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こと人に影響を与えることに関しては、徹底的にまとめてある。論拠の明示されない主張があるのは不満だが、トピックの多さから、TIPS集として評価できる。
<1.影響力の心理>
・繰り返し聞いたことが真実になる
我々はひとつの意見を誰から聞いたか、ほぼ覚えていない。「どれほど聞き慣れているか」を重要視する。多数が司法制度を維持するように、社会における正しいあり方は多数派が作る。結局は多数派の意見が正しいものとされるのだ。よって、聞き慣れた意見に迎合することは一見合理的に思える。しかし問題は、我々が意見の出所を気にしなくなってしまう点である。特定の意見をしばしば耳にすると、それを多数派の意見だと思い込み、意見の出所にも気を払わなくなっていく。我々の無意識にとって「誰が話しているか」ではなく「どれほど聞き慣れているか」の方が重要なのである。1人が100回同じことを言い続けることで多数派の意見だと感じさせることができる。
・先行者の戦略に乗っかる
訂正のニュースが最初のニュース以上に注目されることはない。訂正する側ははじめから不利であり、ニュースの誤りをひとつひとつ反論していっても、情報の受け取り手は最初のメッセージ以外はほとんど記憶しない。このような状況では先行者の戦略に乗っかるのが有効である。同じ画像、書体、BGMを利用し、相手のキャンペーンとそっくりなことを行う。同じ行動をとり、人々に先行者のことを思い出させることで、最初の製品との繋がりを構築するのが目的である。すると相手がメッセージを発信するたびに、人々はこちら側のメッセージも連想するようになる。ロゴやキャッチコピーを真似るのは常套手段である。
・自分の意見を言うたびに信念は強化される
戦争時、中国はアメリカの捕虜に対して、共産主義の教義を読み書きさせ、共産主義者になることを宣言させ続けた。これにより実際に思想は変化し、共産主義者としてアメリカに送り返された。誰かの信念を強化したいのであれば、その信念について読み書き、発言させるとよい。逆に強化したくないのであれば、その信念について何処にも誰にも発信させてはならない。信念について口にする機会を減らせば減らすほど、相手の信念を操作できる可能性は高まる。
<2.言葉の使い方>
・語彙が豊富な人は知的だと思われる
語彙が豊富な人は知的でクリエイティブと見なされ、話を聞いてもらいやすくなる。一度に数十個の単語を覚える必要はなく、普段使う言葉の類語など周辺の言葉を少しずつ覚えればよい。
・賛同されると「受け入れられた」と感じる
人は賛同されると受け入れられたと感じ、その相手への好感度も上がる。好感度が上がれば話を聞いてもらいやすくなる。意見の異なる相手でも、まずは「わかります」と賛同を示し、好感を獲得することが、相手に意見を聞いてもらうためには重要である。
・「私たち」で連帯感を生み出す
私たちという言葉を利用することで連帯感を高めることが出来る。私たちを具体的に定義する必要はない。帰属意識はあとから付いてくる。
<3.権力>
・頼みごとには付箋でメッセージをつける
アンケートに、手書きのメッセージの入った黄色い付箋をつけると、何もしなかった場合に比べて回答してくれる人が2倍に増えたという実験がある(付箋なし:35%、付箋あり:75%以上)。付箋に「ありがとう」と書き、自分の名前をサインすれば更に確率は上がる。それだけでなく、記入内容も詳細で分量も多くなり、期限内に提出する人も増える。このような結果になるのは、誰かが個人的に手間を掛けたと感じるほど、人は協力したくなるからであると考えられる。
・共通点があると影響力は格段に上がる
人はタイプの違う人よりも、親近感を覚える人の話に耳を傾け、信頼する。「自分と似た行動をする人」に無意識的に親近感を覚える。あなたがその相手の内に「いちばん好きな人」といえる自分自身を投影するからである。同じ共通点を持つ人がたくさんいればいるほど、つながりは弱まり、少なければ少ないほど絆は強まる。個人的で特別な共通点を見つけ出すことで、強固な信頼関係を構築できる。
・良い関係を一気に構築する方法
「既にそうした関係であるかのように振舞う」ことで、相手の無意識もそうした関係であるかのように思い込む。つまり、「相手は親友である」「相手とは仲がよい」と思い込みながら接することで、相手にもその雰囲気が伝わり、態度も変化するのである。
<4.嫉妬・問題への対処>
・嫌味への対処
まず、誰かから嫌味による個人攻撃を受ける場合は、私たちがその人物より抜きん出ているのである。嫌味を真に受けず受け流し、抜きん出ている状態を維持しなければならない。相手は攻撃するとき、あなたのネガティブな反応を期待している。気分を害した状態を見たいと願っている。だから、攻撃されても笑って前向きなコメントをすることで攻撃を無力化できる。笑い飛ばすのは簡単ではないが、もし攻撃仕返せば、嫌味や批判に信憑性を与えることになる。重要なのは、相手の意図は「貶す」ことであり、相手の発言そのものは、我々自身とは何の関係もないということである。巧妙に嫌なところをついてくる相手は存在する。だからこそ、我々は自身の弱点を把握し、その部分への対処を予め考えておく必要がある。例えば、見下されるときに怒りが生じるのであれば、そうした怒りに例えば「ヘッド・パター」と命名するなどと、対処法を決めておくのである。怒りにコントロールされる前に、「ヘッド・パター」に集中し、コントロールされないことを心に決めたら、大きな笑顔を作る。相手ではなく、自分の内なる声への対処が重要なのである。
・話し続ける相手への対処法
「あなたの話の内容はこういうことですか?」と、話を遮ることで会話の主導権を取り戻すことが出来る。このように質問の形を取ることで、話をきちんと聞こうとする姿勢を伝えることができる。更に、誤解をしたくないほどに話を重要視していることも示せる。間違って理解されていないかを確認するため、相手は口をつぐまざるをえない。会話の主導権はその時点で我々のもので、話の方向を決めていくことができる状況になっている。理解のすり合わせを行っていくと共感が生まれる。議題を一緒に理解しようとしているうえに、人は自分に関心を持つ人を好���になるからだ。はじめは反対意見を持っていても、共感してもらえるのである。相手が怒っているときにもこの方法は有効である。
・攻撃を無力化する2つの方法
まず基本的に攻撃に対しては、反論でなく質問するのがよい。例えば相手にこちらの視点で問題を考えてもらい、相手の考えを聞くのである。「報酬を上げて下さい」ではなく「私たちはこのように仕事を行っていますが、平均賃金から考えて、どの程度の報酬が適切だと思いますか?」と質問するのである。そして2つ目は黙り込むことである。相手がばかげたことを言ってきた場合や質問をはぐらかして答えた場合に、こちらは理性的に反論するのではなく、じっと黙るのである。多くの人は沈黙を居心地が悪いものと感じ、沈黙を破るために話し始める。時には我慢することが大切である。
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普段の会話の何気ない一言にどれだけ影響力が秘められているかがわかります。
本文にかかれている「本当の影響力というのは、他社を『通して』行使されるものであり、他者に『対して』行使されるものではない」というのはまさに!ですね。
面白かったです。
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カリスマとは何か?というよりは心理学の小ネタ集という感じ。
1項目2.3ページで解説が進んでいく。
相手に対して影響力をもつ。というよりは相手の仕草や発言を見逃さず上手く対処しよう。
的な記載がメインというか全て。
邦題が悪い。原題と変わりすぎでは?
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【脳が因果関係があると認識したものが、真実になる】
ただ影響力があるフレーズ以外にも、それを避けるための方法が書かれていたことが親切。
何気ない表現の中で使っている言葉がたくさんあり、とても勉強になりました。
まず全てを聞く、そして確認で繰り返す。
名前を呼ぶ…等、
できる事は全て簡単なので、少しずつ自分になじませていきます。
余談としては、例題の人名がバイオハザード(アルバートはウェスカーの姓。傘の件がw)だったりファイナルファンタジーだったりして笑っちゃいました。筆者はゲーマーなのかな?
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心理学的なアプローチで、言葉や振る舞いにより、人に対する影響や人から受ける影響がある。自分が正しい生き方、接し方に努めることにより、良い生き方をしよう、と読み取れる内容だった。知っていても損はないが、これを駆使してとは思わない。
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・人からのイメージに近づく
・「だからこそ」でその気にさせる
・マイナスは先に
・ダメワードは「もし」「きっと」などの曖昧な表現
・3択を提示する
・3択を3回提示する(相手に選んだと思わせる)
・相手に疑問をもたせたらそこが引っかかる
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誰かを説得したいときは、提案が相手の基本的欲求を1つ以上満たしているべき。また、行動パターンを崩すと暗示にかかりやすくなる。
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人格を否定されたの感じた相手は自分の弁護を始め、あなたの話を聞かなくなる。行動を失望させられた相手には賛辞を送る。
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わかりやすく読みやすく役に立った。
思い通りにコントロールするということではなく、相手への配慮を伝わりやすくする方法
相手の考えを想像し、ひとりよがりにならない方法
が書かれている。
愛された結果影響力を持つことができる。