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36篇のエッセイが収録されているが,色々な分野があり,色々な人が色々なことをやっているのに驚く.ブラックホールの色付けの話や,オノマトペの実態を探る話,マヤ文明の奥深さ,さらには紅茶の抽出の話,みんな楽しく読めるものばかりで,このような多彩な書き手を探す編集者は素晴らしいと思った.
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内容情報
[日販MARCより]
子どもとの会話から、1枚の紙から、旅先で出会った光景から、科学的な見方や考え方で、新鮮な驚きの世界を見つけだす。楽しい発見を綴った36篇のエッセイから、科学者たちの愛すべき生態や真摯な姿が垣間見える。
[BOOKデータベースより]
日常の中で見つけた素朴な不思議や小さな驚きを屈託なく綴った36篇のエッセイ。子どもとの会話から、旅先で出会った光景から、科学者的な見方や考え方で、新鮮な驚きの世界を切りだす。そこには、日々の生活をも科学者の目で追究する理系人間の楽しい日常、ほほえましい生態、そして真摯な姿が垣間見える。
第1部 見えるものと見えないもの(土地の色・影の色;人魂の行方;垣間みる潜在的な心―日常の隙間から ほか)
第2部 出会いと発見(菜の葉にとまれ;酒と氷とリケジョとリケジィ;汽車の汽笛は本当にポッポーか?―オノマトペと「世界を知覚する網」 ほか)
第3部 科学と社会(驚きから普遍へ―科学史から見た科学の魔力;海と魚と環境教育;イノハナ茸 ほか)
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第一線で活躍する日本の科学者たちの目が、日常生活の中で見つけた科学の芽について語るエッセイ集。
他の誰も気にしない事に興味を持ち、それを他人に分かるように伝え、世の中に役立つものにしていくこと。
それが科学の本質であり、また面白いエッセイの条件でもあることが、この本で再確認できた。
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◆きっかけ
地元の図書館に女優ミムラの絵本紹介本を置いていないかと図書館のHPで検索したところ、三村つながりで本書がヒットして。科学者の日常エッセイとのことで、ぜひ読みたいと思った。2017/3/16
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科学者たちによるエッセイアンソロジー。ジャンルの違う科学者たちが日常のことから宇宙のことまでを数ページで書いているので読みやすく面白い。これは面白い。
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「黒いものは黒い」「二番煎じの研究」「愛の矢」などなど・・・
これらはすべて科学についてのエッセイのタイトルである。雑誌『科学』で連載されたもので、毎回執筆者が変わる。
1つにつき、長さは5∼6頁程。1頁みっちみちでも、30字×26行。空白の行も多めに組まれているので、それほど量はないと思う。
ある人からはS社の某マンガのセリフが出たり、ある人はタクシーの運転手を学会の一般参加に誘ったり、またある人は紙1枚で出来る手品とその原理など、「大真面目」に科学を語る。
正直なかなかにニッチな話題である。でも、それが面白い。ちょっと感心するだけでもいい。面白かったらさらに追及しても、きっと楽しい。そんな気がする1冊である。
オススメ度:
★★★★★
ノブ(図書館職員)
所蔵情報:
品川図書館 404/I95
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うっすらと読んだことがあるかもしれない。そんな疑いをもちつつ読了、『うん。読んだことあるわコレ』かなり前に読んだのはたしかで、ブクログにも登録していないから、ブクログを放置していた期間に読んだものだと思う。
キノコの逸話がもの悲しくて、それだけが随分と印象に残っていて『読んだことある』と判断出来た。
32名によるエッセイで、既知の方もいれば、そうでない方もいて、文章の熟れ具合にムラがあるので、好みは分かれるかもしれないなあと思ったりして……
バード川上氏は、流石に上手い。所々に差し込まれている寺田寅彦の文が秀逸、かの偉人の本も手に取りたくなりました。