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良く訳の分からない才能を発揮される久住氏のエッセイ。
神田神保町から大阪までの散歩。イイ企画です。
読み進めるうちに感じましたが、第三者に読ませる作品ではありませんね。ちょっと残念。
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ほんと、こんな散歩本いいですなぁ。
自分も散歩したくなる本です。
散歩でもしなければ行き当たることもないそんな些細ないい感じが出ています。
散歩好きに!
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読書の結果、何らかの行動を誘うことが良著の条件ならば、これほど適している本もそうないんじゃなかろうか。
テーマが散歩なので気楽に初められ、続ける際も肩肘張らず、また、何等か興味の対象を追うなど自分なりにアレンジできそう。
「野武士」というフィルターは好き嫌いあるだろうけど(私は苦手)、そこまで鼻にもつかず、全編通して実に楽しめた。
次の休日に、是非ともそこらを歩いてみたい。
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『孤独なグルメ』が有名な著者。
丹念に行く先を調べて、ルートをきっちり決め、美味しいもの・名所情報も事前にしっかり確認していく、今はやりの(と言ってもちょっと前だが)大人の散歩に物申す。
”テレビで見て、ガイド読んで、ネットで検索して下調べして、わざわざ出かけるのが散歩か?それは観光じゃないか旅行じゃないか。
散歩なんて、頭を使わずにその辺をぶらっとする、無意味なそぞろ歩きだろう。「さんぽ」と平仮名が似合う、のんきな気晴らしだ。「オススメ散歩コース」に沿って几帳面に歩くなんて、散歩じゃねえ!”
そんな気持ちで始めた、下調べをしない行き当たりばったりの大阪への散歩。
しかし、やっぱり目標があるとついつい真面目に歩いてしまうのも、ご愛敬。
有名な老舗のとろろごはん屋さんを通り過ぎて、まずいトンカツを食べてしまったり、国道1号と太陽の位置を頼りに西へ向かうも、道は必ずしもまっすぐではなく、太陽は必ずしも空に見えはしない。
けれど野武士(著者)はひたすら西を目指す。
こういうの、すごく好き。
どうでもいいようなことを真剣に、誰が見ているわけではなくても手を抜かず、気負わずさらりとやり通すのって、かっこいいと思ってしまう。
解説の山田詠美は”おもしろそう!でも、大変そうでやりたくなーい、そんな酔狂なこと。”と書いているけど、私はやりたい。
ひたすらぽくぽく歩きたい。
そして、意外や意外、著者の書く文章が、結構いいのだ。←失礼
”その人がどうやって生きてきたかによって、人の顔に刻々と彫り込まれていく。歳月にウソはつけない。”
解説の山田詠美もまたいい。
同じ文章に印をつけ、同じセリフにぐっときていることがわかって嬉しい。
「なァ、クスミ、俺、まだおいしいよ」
こんなことをさらりと言える人に、私もなりたい。
山田詠美も、歩けばいいのに。
「熱血ぽんちゃん、東海道を歩く」なんて本が出たら、絶対買うなあ。
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『 孤独のグルメ』の原作者。東京から大阪まで大阪まで行き当たりばったりの歩き旅。
事前の下調べや道に迷った際のスマホなどを使わない、ある意味懐かしいスタイルの旅。2年間かけて少しづつ歩き、次はまた電車で前回の地から再スタートする。
ふと立ち寄る食堂の記載がさすがに面白い。とんでもない美味しいものに出会うこともあれば、ゲテモノに当たることも。
旅にはハプニングが付き物。道を間違えたり、楽しい紀行。
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「孤独のグルメ」の原作者である久住氏の
人生達人本です。
大阪まで歩いていくという企画です。もち
ろん通して歩くというのではなく、その日
の到達地点で一度東京に戻って、後日その
地点から再スタートする内容です。
なので期間も約2年かけて達成しています。
行程の下調べもなく、東海道などの旧街道
にこだわりもなく、とにかく西を目指して
歩く旅です。
ただし途中の食事では、安易にチェーン店
で済まさず、渋い店を探すあたりは、やっ
ぱり久住氏です。
最近よく見る歩きスマホをする理由は何と
「歩いている間はヒマだから」というアホ
が多いらしいです。
歩くことは思索の時間です。目に入ってく
る情報、移り変わる景色、全ては人間の思
考のスピードとほどよく適合しています。
知らない街を歩くことは、新しい人生を切
り拓くヒントを得ることにも繋がります。
「歩く」という人間の行為の原点を知る一
冊です。
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久住昌之さんの食事がほのぼのして親しみやすいです。ソーセージ天そば、にぎり飯、ラーメン、天ぷらそば、コンビニ弁当、カレーピラフとミルクコーヒー、とろろ汁、カレーライスとアイスコーヒー、きざみうどん、ビールとインスタントラーメン、70円の棒付きアイス・・・。