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最近の生物学系研究者の本は軒並み面白すぎる。
みんな、人間やめてるんじゃないかって思うくらい。
カラスの生態が実によくわかる本です。著者のスケッチの上手さにも脱帽。
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According to the author, the crow is a lovable creature. Let's try to see the world from the viewpoint of crows. After reading this book, I am no longer afraid of being attacked by crows gathering around a garbage collection point. (ちまきさん@8月)
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カラスに襲われたことが何度かあることもあったので、(カラスに対しては)あまりいい印象はもっていませんでした。この本を読んで、なかなかかわいいとこ、あるじゃん、、、というような印象に代わりました。マヨラーなんですね。リスみたいに貯食しないといけないんですね。カラスの一日、納得しました。
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著者のカラス愛がなんとも良い。
しばらくはカラスを目で追ってしまいそう。挿絵も愛らしい。行動には理由がある。かわいいな、カラス。
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結局、著者もカラスだった
絵も著者の小話も小気味良く面白い
烏を愛でてみようかという気持ちになる
とくに雛見てみたい無理目だけど
二枚貝の伝説の話がお気に入りです
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2019.6.2読了。ずっとカラスがガラララと低い声で鳴き頭を左右に振って嘴を枝にカツカツと擦り付ける動作をよく見かけていたのでその意味を知りたかった。この本を読めば分かるかなと期待していた。…思いっきり威嚇だった。ゴメンよ。今まで知らずにカラスを相当イライラさせてきていたようだ。今度から気をつけよう。蹴られたことはないが見つめていたら逃げられたことはある。カラスにもキトゥンブルーみたいに幼いと目が青いのか!カラスの恋愛事情も面白い。シーズン前からデキてるのか。てか鳥類は長生きが多いのか!何故だろう?カラス同士も見分けついたりつかなかったりするんだ。見た目大切なんだな。お茶目だな。雌による応援行動も興味深い!雌の前では頑張っちゃうのか!カエルを食べる時にちゃんと毒ある皮膚を剥ぐなんて…どこで学んだのそんな事。すごいなぁ。そしてああやっぱりジブリの話題が出るんだな。さりげにムスカの名ゼリフも忍ばせてる。ほんと動物やってる人はジブリ好き多いんだな。テクニシャンな職人なハシボソとパワータイプなハシブトの差も面白い。個人的解釈や考えを本にできる魅力は何かで見たなぁ。やっぱり論文ではできない楽しさがあるんだろうな。顔隠れてれば隠れたことになる論は猫みたいだ。太陽の象徴かぁ。真っ黒なあの姿は神秘的だもんな。あの姿に神や悪魔をみるのも納得。リアルなスケッチと気の抜けるタッチのイラストの対比が良い。
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櫻子さんの〜を読んでいて、カラスの生態が解説されるシーンがあり、この本を見つけて興味を持った。
ブトとボソの違いは身近な人の性格を見ているようで、街中でカラスを見かけた時の印象が、大きく変化した。
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めちゃくちゃ面白い。
元々好きだったカラスがさらに好きになりました。
お堅い感じじゃなくて、筆者のカラス愛をそのまま書いたような。コミカルで読みやすい本
カラスがもっと可愛く感じるように。
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この本は動物行動学者の松原始さんの著書というより、表紙でも見られるカラスのボヘーなイラストを描いている雷鳥社の植木ななせさんとの共著と言ってもいい。
松原さんのあとがきでは植木さんが構想し企画したと書いているので、カラス大好き植木さんから松原さんへこのようなアプローチがあったのでは(以下、私の想像による創作)
植木「あのー、カラス研究者の松原先生ですよね?カラスの本を出版しませんか?」
松原「あー、また『カラスを上手に駆除する方法』とか『カラスに襲われないためには?』ていうような本ですか?それはちょっと…」
植木「いえ違うんです!カラスって本当は愛くるしくておちゃめで見ていて飽きないですよね。でもみんな『こわい』『ウルサイ』『迷惑』って言ってわかってくれないんです。だからカラスの本当の姿をなんとかわかりやすく伝えたいんです!」
松原「そうなん?(一般ピープルから同志を得た驚きで関西弁に戻る)みんなこわいっちゅうけど、カラスの子育てとかヒナの巣立ちとか見たら、愛情たっぷりでめっちゃ親近感わくんやでホンマ」
植木「じゃあカラスのかわいいところがいっぱいの本をつくりましょう!」
松原「そやな、学術論文以外でも、世間のカラスを見る眼が変わるような感じの本が出てきてもええな。じゃあ忙しいけどやってみよか」…
実際の本の中身は、はじめこそ、例えばハシブトガラスとハシボソガラスの違いとか、松原さんによる基礎編の講義のような文章が続くけど、(これも想像だが)植木さんから「もっとおもしろーい話ないですか?」とか聞かれるうちに、松原さんも「そやな、いくらカラスのこと詳しく書いても、ウケへんかったら意味ないもんな!」くらいのノリになったのでは?
だからカラスのペアリングについて松原さんは、強い雌は強い雄とくっつくという例えで、「カラスの世界では、しずかちゃんは多分ジャイアンと結婚する」と書いている。
でもまじめな話も書くと、松原さんをはじめ学者が多くの研究を費やしても、カラスの生態にはまだまだ理由不明な、不思議な生態が数多くあるのがわかった(だから松原さんもカラスに研究人生を捧げていると思うけど)。
それと、カラスが人を襲うというのは都市伝説の一種だ。(正確にはカラスは人を「襲う=攻撃する」のではなく「威嚇する」。野生動物の本能は、相手を襲って自分の命を落とすリスクを通常では冒さない)。
それらからわかるのは、私たち人間はカラスのことをある意味で無理解と誤解とで見ているということ。
でも残念ながら、私たち人間のことを振り返れば、先入観とかネットの断片的な情報とかで相手の人格などを無理解と誤解とにまみれて見ているのが目につくことでわかるように、偏見と迷信とで見ているのはカラスに対してだけに限った話でもない。
そのことを考えると、人間は確かに知能でみるとカラスより発達しているが、自然環境との調和や生態系への順応という点からみると、人間がカラスより発達していると言い切るのははなはだ疑問に感じる。
生物界の長い歴史のなかでは、カラスは人間よりもはるかに“先輩”であり、人間よりも長い時間をかけて環境に順応して今に至っているということを、私たちはもう少し謙虚さをもって考えなければならないのでは?と思い直した。
とまあ、まじめな話で終わるのも松原さん植木さんの本意でないと思うので、最後に、知的好奇心もくすぐられつつ、カラスの行動に関しての「自然ってうまいことできてるな」的な話が満載で読み物としても楽しめた、と書いて筆をおく。
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カラスの勝手でしょ。
身近にいるけれど、なんとなくイメージで怖いとか汚いと思われがちなカラス。でもこの本を読むと、かわいい奴だと思えてくる。アイスキャンデーを隠すところとか、とてつもなくかわいい。土地勘のある話なのも、面白さを倍増させる。
研究ということを考えるのにもおすすめの一冊。著者の情熱はユーモアがまぶされた語り口でも、熱さが感じられる。追い求める楽しさが伝わってくる。
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評価は3.5に近い4かな。
最近の鳥類学者が書く文庫は、小ネタ満載で
知識自体を分かりやすく説明できていると感じる。
帯の文言に惹かれて購入したが、
買い物に行った際や通勤時には
思わずカラスを観察してしまいそうな自分がいる。
自分が研究していた分野で、こうした興味を引く語り口で文章が書けたら良いなとも思った。
真面目なカラスのデッサンも素敵だが、
一緒に描いてあるギャグ漫画風のカラスの絵に和んだ。
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随所に出てくるカラスのイラストがかわいい。
また、カラスって近くで見ると割と大きくて怖いけどあっちも人間を怖がっているみたいなので堂々と横切ろうと思う。
カラスもマヨネーズが好きなのは親近感
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面白かった。そして興味深かった。
愛嬌のあるイラストは著者自ら。本作には著者のカラス愛が感じられ微笑ましくも感じられる。
カラスについての解説、へぇ~と思いながら楽しく読みました。読後、カラスを見かけると思わず観察してしまいました。
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文章が読みやすいし、鳥の話が基本的に好きなので楽しく読めた。
カラスの賢さについて、そもそも賢いというのは何を尺度に測るのか、という疑問はなるほどと思った。
カラスはよく懐いて可愛い、という説明もあるが、普通には飼えない鳥なのが残念。
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読み終えた瞬間、この本は絶対に推薦文を書こう!とウキウキした気分になるくらい面白かった。
全編楽しく読み切ったが、
・カラスのグルメ事情
・カラスの離婚と再婚について
・カラスは賢い?
あたりのエピソードが特に良かった。チャーミングな挿し絵も好き。フィールドワークの話も多く、おしごとエッセイ的な楽しみ方もできた。
カラスに対する負の先入観を払拭したいという想いが込められた本だが、ゴミ漁り対策やカラスからの攻撃への対処法など、実用的な話題も掲載されている。
カラス好きの人にはもちろん、そうでない方にもオススメの一冊。