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久しぶりに読む恩田陸作品だけど、ミステリのごとく謎をひもといて解決させたり、ファンタジーのごとく不思議は不思議なままで終わらせたり、歴史だったり紀行だったり、日常の見逃しがちなちょっとした感情をうまく文章にしていたり、「ああ、恩田陸を読んでいるなあ」と感じられた。でもほかの好きな作品ほどは入り込めなかったかな。
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不思議なお話でした。謎の卵にじんわり怖くなったり、集団心理という言葉に納得したり。人の気持ちは悪いようにはすぐ行くけれど、いい方には行きずらいのかなと感じました。魔術師のお話も、魔法みたいな都市伝説が重なって社会の不安を根本としてる、というのは凄く説得力があると思いました。
短編集のようですので全てのお話は繋がってはいないんですが(繋がっているものもある)不思議と全てがタマゴマジックを取り巻く要素に思えました。
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地方都市にまつわる都市伝説の謎を巡る話。
それにエッセイが絡んだり…
不思議な構成だけど、合ってる気がする。
あ、関根親子!ってなりました。
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エッセイ風なミステリーというのかしら?
なんだか不思議な味付けな料理を食べた感じの印象
まずくはないけど…うむむ…って感じ
空から降ってきた銀色の卵
それにまつわる都市伝説
そして都市伝説かと思いきや実は…
各章がつながっていないようでつながっていたり…
とびとびでつながっていたり…
貝谷毅の話がおもしろかったな~
都市伝説のできかたそして都市伝説の正体
この方のシリーズが読みたいな~
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装丁からのんびりした内容かと思っていたら、ホラーやミステリーのような緊張感があり、一気に読んだ。エッセイと小説が混ざった構成で現実と虚構の境目が曖昧になるようで面白かった。
都市伝説を題材に、都市の成長や変容の不思議さ、急激な変化に対する人々の不安に焦点があてられていておもしろかった。
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都市伝説にまつわる小説とエッセイが合体した、不思議なスタイルの一冊。
都市伝説が生まれることについての解釈が、個人的にはなるほど!と思ったところだった。
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小説『ブリキの卵』と、エッセイ『この世は少し不思議』が交互に収録されているのを、更に『象と耳鳴り』に収録されていた短編『魔術師 1999』とその書き下ろし続編『魔術師 2016』でサンドイッチするというめちゃくちゃ変わった造りが、この本の奇妙な味わいとマッチしている。
全体的に「仙台」と「都市伝説」がテーマになっているので、不思議とごちゃついた感じもない。
作中の「互いに相手の顔を把握しきれないような数を超えてしまうと、その街ー場所と言い換えてもいいーは、それ自身の意思を持つ」「いったん意思を持つと、それはやがて何らかの方向性を持つようになる」という持論、不気味だけれど確かにそうかも、と思ってしまう。
数々の自然災害は、「集団の外側に発生する意思」が働いて起きた災いでもあるのだろうか、と不謹慎にも想像し、ぞっとした。
また、「共同体が大きくなっていき社会が変わっていく過程で、住民が心のどこかで不安を覚えたりプレッシャーを感じたりした時の歪みが都市伝説という形で出てくるんじゃないか」というのもうなずかされた。
恩田陸さんは都市伝説めいた話を書かせたら天下一品だと思っているので、ぜひ『魔術師 2022』でコロナ後の世界のゾクっとするような話も書いてほしい。
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装丁のかわいさ、カッコ良さとは裏腹に、始終『不気味』『不穏』な話でした。決して怖くはないのだけれど、都市伝説や噂を基に話が進むので、戻れない路地に迷いこんだみたいな本でした。
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図書館巡り中に、少しずつ読み進めた。
恩田さんらしい、不思議と不気味な短編とエッセイもサンドイッチされていて、個人的には満足な一冊。
冒頭と最後に土地の力に関わる仙台の話があるのだが、長い時間の隔たりには、町の発展と震災が描かれていて、後書きにある、人はどこに向かうのだろうという不安は、今、牽制し合う国どうしに感じる不安とすごく重なった。
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図書館でたまたま手に取った
独特の雰囲気の中をただよっていく感じ
なんとなく分かってるけど輪郭がいまいち見えない
不安定な感じだけどその空気がなんだか癖になる
別作品 ブリキの卵 と この世は少し不思議 を交互に配置してみたなんて本当面白いことを思いつくなあ、相乗効果が凄い
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図書館借り出し
素晴らしい。
午前中で読破。
非常に良いんですよ。バランスが。
だって全部有り得そうなんだもん。
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あとがきまで読んで納得。でも、凝った構成なのが逆にちょっと読みにくかった。私はこういう不思議系は苦手だけれど、好きな人にはいいと思う。
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久々の恩田陸さん。
恩田陸さんの作品は7割は好きで3割苦手だが、これは好きな方だった。
ちょっと不思議な話…となっているが、結構奇天烈な話を大真面目に語っている感じがシュールで面白い。
短いのでさらっと読めてしまう。