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代理苦地蔵で人気の矢田地蔵尊が初めに出てくる。街中にあるのも面白いが、寺町と言う地名に興味が湧く。秀吉が京都の東側にお寺を並べた。それは東から敵が攻めてきた時の防波堤としてであったと聞く。それが寺町である。
また阿闍梨餅が出てくる。食べたくなる、早起きは嫌だ、と葛藤が続く。むぅ〜。
清貴と葵の関係は阿闍梨餅程に甘いと感じる。こちらは食べたくはないが・・・。清貴の葵に対する想いや葵といる時の他者への対応に女々しさを感じる。
ちょっとしたミステリー擬きを解決したのち、蔵で葵の先輩が登場する。そして清貴のライバルが登場して佳境を迎える。ただ、葵の眼はそこまでになっているのかは、空想に近いものを感じる。
文学的な表現で告白する清貴に、葵が気付かないのももどかしさの演出としては、成功していると感じた。それでも稚拙さを感じるのは歳のせいだろうか。
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このシリーズ、どんどんミステリ化している。当初は骨董品や美術品を扱った「ミステリー」なのかと考えていたがどうやら作者や編集の考えは他の所にあるらしい。
骨董品の知識を得るのもよし、京都の豆知識を得るもよし、ミステリ以外のところでも読んでいて楽しい一冊となっている。
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美術が好きで、このシリーズにハマっています。
私は、焼き物の良さがわからないので茶碗を愛する清隆や葵ちゃんの視点が新鮮✨ミステリーも大好きなので、とても楽しめました。美術好きじゃない方も、安心して下さい!美術に詳しくなくても、物語を楽しめます。でも、元ネタ(?)を知っていると、物語の世界がどどーんと広がって、100倍楽しめるかも?
和服 清水寺 ビスクドール カカオマーケット 吉田山荘 アガサ・クリスティ 盛美園 楽焼き 元祖・阿米也 初代・長次郎 二代目・常慶 三代目・導入と本阿弥光悦 四代目・一入 九代目・了入 十四代目・覚入 十五代目・吉左衛門 表千家・覚々斎 古伊万里の瓶 神坂雪佳
琳派 尾形光琳・乾山兄弟 酒井抱一 池田孤邨 家紋 李朝白磁 清朝七宝焼き 俵屋宗達
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内容(「BOOK」データベースより)
新たな年を迎え、賑わいを見せる京都。寺町三条の骨董品店『蔵』でアルバイトをしている真城葵は、オーナーの孫・家頭清貴とともに、バレンタインデーの夜に吉田山荘で行われる、人気ミステリー作家・相笠くりすの『朗読会』に招待された。『朗読会』には、くりすの担当編集者や親友たちが招かれていた。清貴はそこで、くりすの妹に、3カ月前に姉を殺そうとした犯人を当ててくれと依頼される―大ヒットキャラミス第4弾!E★エブリスタ「ミステリー・推理小説」ランキング第1位。
令和5年11月16日~18日
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第三章までしかないのが意外だったほど、一つの章の話がすごく深かったと感じました。
今回は骨董品の鑑定と言うよりも、ミステリっぽさが濃かった気もします。展開が読めずにワクワクしました。
最後の葵ちゃんの決意というか、自分に正直になろうと言う思いから、好きと言う感情を出すと言う展開に驚きだし、感情を出してからホームズさんとどのように接していくのか、気になるところです。