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全体としては衰退傾向の地方で事業を展開するタフでラフな企業家のお話。一昔前なら矢沢永吉の成り上がりを愛読書にしていたような人たちでしょうか。真似はできないししないがそのバイタリティは正直羨ましく思えるところがありました。
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仕事でお世話になっている、大学の先生からの紹介。
以前、この著者の本を読んだことがあり、視点が斬新で興味深く読んだ記憶があります。数年後、別の形で巡り合った感じで不思議な感覚です。
タイトルからは、なかなか手に取りにくい本ではありますが、地方経済のある一つの姿を映し出しています。
このまま実態とイコールではないと思いますが、著者の意図はよく分かります。
このような人材を育成または発見し、広めていくことは今後の地方経済の活性化には必要です。
地方のようにマーケットが小さいからこそ、人の力に頼る部分は大きい。そういう人たちが連携することで、さらに大きな力になる。それを支援できる地方であるべきです。
▼ヤンキーの虎=「地方を本拠地にしていて、地方でミニコングロマリット(様々な業種・業務に参入している企業体)化している、地方土着の企業。あるいは起業家」
▼ヤンキーの虎の特性=若さ・チャレンジ精神・情報収集能力
▼起業家・経営者としての能力=ビジネスモデルを回して、収益性のあるところにチャンスを見出し、適切なリスクをとって投資して、成果を出すということ
▼ヤンキーの虎の共通するキーワード=事業意欲・仲間意識・スポーティ
▼飛躍的な事業拡大のために必要な鍵
・地域密着
ー地域でのシェアを拡大すること
ー顧客情報の共有
・地域拡大
ー上手くいった手法の横展開
▼人材の流動性の低さが地方経済が衰退する原因の一つ
→地方ビジネスの社会的地位の低さ
▼シャッター商店街は、貧しさではなく、豊かさの象徴
・動かない人が豊かに暮らす街:個人の豊かさに過ぎない
▼日本も地域も、よくしていくのは自分たち
▼ヤンキーの虎の急成長は2020~2025年まで
・2020東京五輪:投資や消費が伸びやすくなる
・2025本格的な超高齢化社会の開始(団塊の世代が後期高齢者)
<この本から得られた気づきとアクション>
・支店経済化ではない、異なる地方の経済モデルの実態を見た。
・自分の地域だったら、どういう人が該当するのだろうか。
・自分のお店を成長させることはもちろんのこと、業界全体のこと、地域のことまで考えて行動している人は尊敬したい。そしてそういう人はたくさんいる。
<目次>
序 章 知られざる成長ビジネスが地方にある-ジモト経済を席巻する「ヤンキーの虎」
第1章 「ヤンキーの虎」はなぜ生まれたか-小泉改革、IT革命の功罪
第2章 「ヤンキーの虎」の実像に迫る-その生態、価値観から嗜好性まで
第3章 「ヤンキーの虎」のビジネス手法-なぜ強いのか、投資家の視点で分析
第4章 「ヤンキーの虎」と地方の未来はどうなるか?-政府の経済政策が大きく変わり始めている
第5章 「地方創生」に向けた私の取り組み
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イポカ nearly
原因と結果の法則
投資運営会社
桃太郎便 丸和運輸機関
コシダカホールディングス 前橋市
カラオケボックス(まねきねこ)、カーブス
地域に居場所をつくった
西田塾 No.1理論
伊藤レポート サラリーマン経営者、だめな機関投資家、だめな個人
動く人と動かない人の2極化がおこる時代へ
日本をだめにする人はだれなのかというのはどうでもいい
誰が日本をダメにしているかでなく、誰が日本をよくするかとうことをよく考えなければならないでしょう
ひふみ投信、ひふみプラス 中小企業に投資
2021/8/15 再読
p131 コシダカ 群馬
まねきねこ、カーブス 地域に居場所をつくる
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「ベンチャーの虎」…グローバルシティ、グローバル(orナショナル)ビジネス
「ヤンキーの虎」…ローカルタウン、ローカルビジネス
高収益力の秘密は本社コストの抑制。各事業の間接部門を共通化。
「伊藤レポート」…ROEが5年で平均5%を下回ったら、社長はクビにしろ。8%以上を目指せ。米国は15%、欧州は10.5%(2013年8月時点)。
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「彼らは、崇高なビジョンやミッションを掲げているわけではありませんし、ヨコ文字を並べたような近代的な経営をしているわけでもありません。―中略― 私も、かつては彼らのビジネスを過小評価していました。しかし、全国各地を訪れてはたと気が付いたのです。今、このような人たちが、地方経済の担い手となっているのではないか、と。」
地方経済を回す、お金を地方に回す、という視点から見ると、ヤンキーの虎の果たす役割は重要だ。域内での消費を促し、域内に雇用を生んで還元する事ができるからだ。国際的または全国的に高い競争力を持つような、域外からキャッシュを稼いでくることも地方に必要だが、いま地方にあるお金を域外に出さずに中で循環させていく仕組みも必要だ。前者は地方ベンチャー企業が担い、後者をヤンキーの虎が担うことが必要だろう。
本書の中で問題視されていた、高齢者の持つ眠るお金。これを地方経済という舞台に出すためには、ヤンキーの虎が消費を喚起することが求められる。
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コンセプトとかそういうことは考えず、儲かりそうなものには飛びつく積極性。戦略コンサルタントが眉をひそめそうなやり方で成功しているのは痛快。まあ、「虎」たちのセンスのなさと幼稚さにはうんざりではあるんだが。
シャッター通りは実は裕福というくだりは興味深かった。そして、今隆盛を誇る「虎」も何年後かには苦しくなると予想しているところもさすが投資家。
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マイルドヤンキーの理解を深めるため、読んでみた。
やはり、大きな潮流としてマイルドヤンキー族があるとは思えず、ごく一部の人を取り上げているように感じる。
確かに、地方にいるヤンキーの虎を知っているし、イメージはつくのだが。
ただ、この本を読んで、民族の理解は深まるものの、そこに自分がどう関わるかというのが、思いつかない。
ヤンキーの虎同士の戦いがあるという視点は面白かった。
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地方経済活性化の鍵となりつつあるヤンキーの虎に存在とその実像がよく分かった。また2025年は、急速な人口減少、社会福祉費の増大、全国的な需要減少で日本経済か大きなインパクトがあり、節目となる年になるのだろう。。
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・人口減少を迎える直前の2020年くらいまでは、
順調に伸び続けるのではないか。
・リスクをとる勇気と、いくばくかの経営センスさえ
あれば、地方で伸びていくことは可能。
・顧客情報が、地方ビジネスの生命線。
ヒトを扱うビジネスを同時展開する。
・本当のコンテンツは、お客様自身。場所だけを
提供する居場所ビジネス。
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「ヤンキーの虎」は、地方の若者層にあたる「マイルドヤンキー」のリーダー格であり、地方の経済と政治への影響力を伸ばしている。その生態系や背景までを解説した一冊。
藤野さんは実際に全国各地にひふみの投資説明会で足を運んでいるので生の一次情報を集めている。機関投資家としてリスクも取っているのでトレンドを追いかけるノンフィクション作家より信頼できる。
「ヤンキーの虎」が生まれた背景は、衰退する地方企業(経営者や職員の高齢化とコンサバ化がリスク・テイクを鈍らせて競争力低下など)を吸収(M&Aや市場で競り勝つなどして)しつつ、本社規模を維持することで管理コストの占める割合を下げて商品サービスの価格競争力も高めるコングロマリット化だ。知識集約が必要な製造業には手を付けず、店舗運営やロジスティクス中心に手を広げることも特長。
僕は業界紙の記者の頃、ドラッグストア業界の勢力争いを取材した経験がある。彼らは「ヤンキーの虎」の親世代に近いが、自分の地盤で店舗拡大して雇用の受け皿となるだけでなく、選挙活動から積極的に政治に関与して政治と経済の両方への影響力を高め続けていた。生態系がよく似ている。そしてその様子は、まるで天下統一を夢見る戦国時代の合戦だった。
藤野さんは全国各地を回ってお金を集めて「ヤンキーの虎」と「ベンチャーの虎(グローバル志向のテクノロジー系)」を発見して彼らとの信頼関係を構築し、エンパワメントする流れを作っている。2020年頃までは加速し続けそうだ。
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地方のビジネスの現状を解説する。
地方でフランチャイジーや介護事業者などとしてコングロマリット化する企業。
彼らはいかなるもの、どう稼ぐか、性格的特徴などを丁寧に解説しており、その貪欲さに刺激を受ける。
確かに言われてみるとちらほら思い当たる人がいる。
日本経済がたどった近年の社会的出来事も同時に学ぶことができる。
おもろかった。
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マイルドヤンキーの話かと思ったら、それを従わせるトップの話。この本を読むとその実態は真面目で勤勉家で将来のことを考えてると思わせるけど、本物はそうなのだろうか?
地元のことを考えて発展させてるところが全てだったら良いけど
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言ってることが結構グロテスクというか、著者は「自分は善を為していると本気で思い込んでる邪悪」なので質が悪い。大人しく黒子としてファンドマネージャーの仕事にだけ徹していればいいのに。