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この本でいう「理系」というのは”数学のできる人”であって、世間一般の”理系”とは必ずしも一致しない。世の中の”理系”には、”正解が必ずある”ので”理系”になったという人が少なからずいるからだ。”長い文章を読むのが苦手”だから、という人もいる。ここに登場する”理系”の人は、正解のないことを長い期間にわたって論理的に考え続ける、ということをしている。これは”正解がある”から、”長い文章を読んで感がることをしなくていい”から”理系”を選んだという人には、その理由からして矛盾してしまう。
世の”文系”の人も、ちょっと練習して数学を使えるようになれば同じようにできるだろう。だいたい、この本の中に理系の代表としてビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスが出てくるが、両方とも”理系”なのだろうか? どちらも大学の専攻などを見てみると”文系”科目も取っているようなのだけれど。
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”数字に強い人”>数字が的確に読めるとか、数字をあるがままに受け入れられるとかだけでなく、数字から人間の次の行動を抽出できる人でもある。
一番いい勝ち方は不戦勝
「物語」に対抗する表現方法として「様相」というのは、すごく興味深いです。文系は起伏を作ることで、ジェットコースターじゃないけど、人の感情を動かそうと一生懸命になっているのに。
4次元がイメージできる人
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Persons other than science and engineering appear in this book.
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人気作家にして映画監督も手がける川村氏が16人の「理系人」にインタビューするもの。理系人として紹介されている方々の発想や考え方がわかりやすく語られていて、とても面白く参考になるものの、川上さんのコメントや感想がちょいちょい挟み込まれていて、かえって興ざめするのは残念。ファンの人なら良いのかも。
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川村元気が、15人の理系の権威にインタビューした内容をまとめた本。いろいろな分野の権威の話を俯瞰して知ることができるので、共通する考え方や大切にしていることが見えてくるのは面白い。一方で、ひとりひとりの話がオムニバスで表面的なので記憶に残っていることが少ない。やっぱり、一つ自分の軸のようなテーマを極めて広げていくことが大切なのだろうな。
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電気工学をやっていた俺は明らかに理系サイドの人間だ。飯田橋を歩けば「あっ、こいつ理科大生やん」という、理系オーラぷんぷんさせてる連中はすぐにわかる。滲み出る理科大特有の気持ち悪さだ。
理系といえばこういう連中だよなぁ、というイメージに凝り固まっていたが、本書に出てくる理系人は、むしろ文系のイメージに近くて驚いた。
俺が思っている理系人は、そんなクリエイターみたいな奴は全然いなかったぞ、と。クリエイターって文系の連中の仕事じゃないの?
本書は著者・川村元気が十五人の理系人たちと、将来何が起きるかというテーマの対談集である。
この十五人の理系人たちだが、理系な思考でも考え方というのはまるで違う。
ある解剖学者は「言葉は全く信じない。目の前の現象だけを信じる」というのに対し、ある取締役は「強い意志をもって発せられる言葉の力」を必要としている。
筆者は「理系はサイエンスやエンジニアリング、文系はストーリーやアートを通して追求する」と書いているが、そんな分けはないと思う。
俺自身、数学数式なんか全くわからない。微分積分すら怪しい。そんな奴が修士論文でノート四冊使って回路解析を計算でやってたんだから世の中おかしい。
最近ではエンジニアリングよりも、ストーリーを重要視している。どんなのいいもの作りました!って言っても、そのモノを使って生活がどう変わるかストーリーがないと、モノって売れないじゃん。
この世の中で必要なのは理系・文系という分けにとらわれない多様な思考と知識を持つことだと思う。
悲しいかな、現代の日本では理系と文系の枠に縛られて、そのどちらかでしか能力を発揮できない環境しかないのが悔やまれる。
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理系の人も文系の人も楽しめる本。理系の思考ってこんなところまで緻密なのかと感嘆してしまう。例えば、「バザールでござーる」の佐藤雅彦さん。要素還元されてABA'B'から生まれたとは。また、物理学者の村山さん、宇宙の一兆年先が見たい。一兆年先って。。理系脳、恐るべし。理系って自分の研究分野ばっかで視野が狭いとか言われたりしますが、じゃあその専門の研究分野っていうと、どこまでも広がりも深みもある。今までの自分の視点がうわっと広がる感覚が味わえる本。
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理系の各方面で今活躍している方々のインタビュー。昔からこういう人の過去話を聞くことに興味を持っていて、楽しんだ。
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【文系オタクもあり】
理系出身であるが、感覚は文系というパターンが一番うまくいくような気がします。
ガチガチの理系ではコミュニケーション面で支障をきたすことがあります。
結局、世の中にある便利なものは理系でも文系でもオタクがつくりあげています。
突き抜けて初めて新しいことが産まれます。
これからは理系、文系で分けることそのものが無意味になるでしょう。
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バリバリ文系なので、理系の人に尊敬と憧れる傾向が強い私。夫、息子2人、ムスメ1人、私以外の4人は理系なので、彼らをもっと理解できたらと手に取ってみた。
文系と理系を融合、結局コレだと思う。双方のいいところを活かすのが一番!
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★2016年度学生選書ツアー選書図書★
★科学道100 / 導かれたルール
【所在・貸出状況を見る】
http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=11600867
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◯松尾豊
学会に行って彼らに話を聞くと「次はロボティクスなのはわかっている。でも、僕らには作れない」と言う。(125p)
◯出雲充
覚悟して会社を辞めて、ミドリムシ一本に切り替えました。(140p)
◯伊藤穰一
日本の場合は、40代にならないとリスクを取る権限を渡してもらえないから、20代はゆっくりしちゃうんだよね。本当は結婚して家を持つ前にリスクを取らないといけないのに。(303p)
大切なのはプランニングじゃない。パーセプション(理解)とアウェアネス(気づき)なんだよね。(309p)
★エンジニアリングと、デザインやビジネスとの融合が必要。
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色々な理系の著名人の話が聞けるのが面白い。
特に養老孟司さんと天野篤さんは刺さる話が多かったので、著書を読んでみたいと思った。
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映画に小説に大活躍の著者と,15人のトップランナーとの対話集。 “理系と文系は,同じ山を違う「道」から登っているだけ” 創造性と示唆に富んだ彼らの「道」。読者にも新しい視点をもたらしてくれると思います。
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自身は理系出身であるのですがこの本に出てくる
理系のトップをまさにひた走っている方々の話は
とても刺激的で興味深く読むことが出来ました。
それにしてもこれだけ豪華なメンバーと対談するとは
目の付け所が凄いというかまさに企画勝ちだと思いました。
でもこのレベルの方々を「理系」という小さな枠で
くくること自体がナンセンスな気もしました。
タイトルが「理系に学ぶ」ということで対談の中には
文系という枠組から見た質問や文系理系の違いなどに関する
話も出てくるのですが無理にそんな小さな枠組の話にしなくても
という印象も少し受けました。
それでもインタビュアーの質問の仕方が良いのだと思いますが
それぞれの方々の成功の本質を垣間見ることが出来て
十分魅力的な作品となっています。