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何とタイミングの良い話。
タックスヘイブンの事がよく分かる。
題材も割と最近の事が書かれていて、ワクワク。
まぁ、今話題になってるのは、パナマだけど、もっと身近な国もその仲間だってことは、意外と知らない人が多い。おすすめ。
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パナマ文書で盛り上がる最中、タイムリーに。
緊張感溢れる文章で一気読み。ダークヒーローかっこいい。
しかし節税は悪い事ではないけれど、サラリーマン的には羨ましく浅ましく思ってしまう。税の公平性とは何なのか…。税を納めたくなるような使われ方をしていないのも問題なのだけれど。
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シンガポール舞台のインテリジェンス小説。しばらくシンガポール行ってないな。要所要所での市内の描写が懐かしい。
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最高の一言。さすがは橘玲さんです。オフショアに精通し、日本の黒い部分にも見聞があり、直近の規制や法律のみならず国際政治経済に広範な深い知識と教養、グローバルな地理感が濃縮されている最高に面白い一冊。金融(オフショア)を理解していて、シンガポールの地理感と関西人であれば(関西弁に慣れていれば)絶対に楽しめる1冊。とことん「金融」には「オモテのカネ」と「ウラのカネ」があって、そこには「グローバルな政治や利権」が必ず関わっていて、その思惑で人の生死が動かされるというのを小説ながらに切に感じられる。やはり政治家とは関わりたくないなと思う。ちなみに、パナマ文書にも精通する所は若干あるかな。発行されたタイミングがあまりにも良すぎて・・・橘玲さんの狙いかと思った(苦笑)。そしてもはや古波蔵は橘玲さん本人の経験ではないか?とすら感じる臨場感たっぷりなので一気に読み切れるし読み終わるのが勿体無く感じる。
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アジアを主な舞台にして、租税回避の攻防や表と裏の金の行方にからむ男と女とゆすり、たかり、殺しとが、目まぐるしく展開する。
この面白さは文庫版の解説が、佐藤優であることが信頼性を高めている。
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今パナマ文書で話題のタックスヘイブン。
ちょっと話の内容とは違うけど、自分でお金を稼ぐ力っていうのはでかいなと。こういう世界もあるんだっていうことで、読み物としてもちょっと目線を変えるっていう意味でも面白い本。
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「パナマ文書」で「タックスヘイブン」が世の注目を集めている時に、本屋の棚にあったので手にしたが、著者の「橘玲」の本はまだ読んだことがなく買うのに少し躊躇した。
巻末の解説を佐藤優が書いており、最後に行に「私が過去数年に読んだ国際経済をテーマにしたインテリジェンス小説で“タックスヘイブン”が一番面白い」とあったので、買うことにした。
小説が面白いかどうかは、最後まで一気に読めるか否かで決まる。そういう意味では、この本は最後まで一気に読ませてくれて、期待を裏切らない。
事件はシンガポールを舞台に、日本・マレーシア・ミャンマー・スイス、更に北朝鮮の利害が絡んで意外な展開を見せる。
キーワードを挙げると、タックスヘイブン、ファンドマネージャー、スイスの名門銀行、シンガポールという金融立国、検察特捜vs公安、北朝鮮の二重スパイ、山口組を彷彿させるヤクザ、小澤一郎もどきの政治家vs官邸、バブル崩壊、ODA、ブラジルへの原発輸出、東日本大震災と原発事故、裏社会の情報屋、金で繋がる男女・・・等々がてんこ盛りになって謎が謎を呼ぶ。
高校の同級生だった男女3人(古波蔵・牧島と女性の紫帆)がそれぞれ違った人生を歩んでいたが、あるファンドマネージャーの転落死をきっかけに3人が繋がり、彼らの友情と恋愛を絡めて、上記の縺れた糸を解きほぐしていく謎解きが面白さを増していく。
ストーリーは簡単には書けない位複雑だが、要所要所で、主人公の古波蔵あるいは牧島らが自分の推理として語る事で、この複雑さから解放されて読むことが出来る。
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途中で誰が黒幕なのか、
うっすら分かってしまうのが残念。
話の内容としては、
登場人物が優柔不断なのが多いためか、
中だるみの部分もある
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買ったのはずいぶん前で積読状態だったが、コロナ引きこもりでついに読みました。
コロナ感染拡大で今までの金融市場の価値観すら一変しそうだけど、少なくともここ最近までの金融業の光と影が描かれていて楽しい。また、少し前にシンガポールに行ったため、物語に出る地名が自分の記憶と鮮明に紐づいてイメージできたのもより入り込めた理由かもしれない。
世の中には本当に一般市民が知り得ない様々な利権が渦巻いているんだと思う。経済をネタにした小説を今後も定期的に読み、感覚を研ぎ澄ましたいと思った。
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タイムリーなタイトルだったので、読んでみました。
金融とか経済とかの知識がほとんどないので、難しく感じるところもあったけど、ストーリーがおもしろくて、どんどん読めました。
私にはまったく無縁だろうけど、こういう世界もあるんだな、と。
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面白かった。
要所に実際の事柄が入っているのでリアリティーがある。
推理小説、恋愛小説の要素も入った所謂、インテリジェンス小説だ。それ故にストーリーの展開の面白さと奥深さが醸し出されている。
スイスSG銀行のエドワードの最後と柳正成が始末しなかった所が少ししっくりこない。
でもこれだけしっかりと練りこまれた話しだから、ついそう感じてしまうだけなのかもしれない。
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まるで最近公開されたパナマ文書の裏で起こっている事件であるかのようだ。
確定申告をせずしっかり税金を徴収される身としては、全く関係の無いことなのだが、為替のやりとりが専用の銀行を通して行われているなど、業界の人や、関係する人以外知らないこともを知ることが出来た。世界の物事の動きは、合理的に出来ているが、これらの仕組みは一世代前のものだとも感じた。と言うことは、やはり様々な抜け道を作ることができるのだ。まだまだイタチごっとが続くのか、新しく作られてきているビットコインなどの電子マネーがそれらに取って代わるのか。これからが見物である。
資本主義という暴落するときもあるが、基本腐ることがない数字が中心の世界は、何か手が付けられないことが発生し、誰求められなくなるのではないかと考える。
本書のレビューとは関係ないことばかりになったが、内容は頭を使いながら読む必要があり、非常に楽しく、最後は深夜をかなり回り込むまでかかり読破した。そこまで、面白かった。
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マネロン、原発輸出、3.11、表には出せないマネーを巡って政治家、ヤクザ、ファンドマネジャー、家族、恋人、同級生、様々な人がそれぞれの思惑で動き出すストーリー展開にドキドキしました。舞台になったシンガポールにも旅行に行きたくなりました。
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ある男の死をめぐって、奥さんとその同級生の男2人が死の真相をつかんでいくんだけど、そこに何十億ものお金が関わっていた。悪とお金、最後はある国家に繋がることもわかるんだけど、フィクションといいながら、裏社会で本当に起こっている感じもする。
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シンガポールのホテルで、敏腕金融マネージャーの北川が転落死する。その謎を追う、古波蔵祐と翻訳家の牧島慧。
シンガポールの光と闇、そして何億の大金を稼ぐ古波蔵と、年収300万円の翻訳家の友情。古波蔵の「生き延びるにはゲームを支配し、相手より先にいくしかない」という台詞は、如何に金融の世界の競争が厳しく、残酷かを思わせる。