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近い将来に犬を飼いたいと思っているのだが、先に読んでよかった。また犬を飼う直前に読み返そうと思う。
・犬の行動とオオカミとの旧来の「支配」の誤解
1.自由に家族集団を作れる野犬でもオオカミに似た行動をしない。
2.野生ではなく不自然に暮らす動物園のオオカミが研究対象だった
3.オオカミと犬とは大きく異なる進化の過程を歩んできた
→これらのことから、犬が飼い主より上の「地位」や「支配」を狙っているという誤解が伝わったが、研究から誤りであることが分かっている。
犬は常に学習している
人が犬と、なでたり遊んだりすると、犬の血圧が下がり、オキシトシンが5倍、ドーパミンが2倍に。人間も増加する変化。
犬の人間に対する愛着は、犬の仲間に対するものより強いことが多い。人間なしではやっていけないと思ってしまうらしい。
・犬の知力
犬の知性は、霊長類とは大きく異なっている。犬は一度覚えた仕事をいつまでも続けるのはとても得意だが、ただ見ただけのことさ、ほんの数秒間でも記憶するのが苦手だ。
犬は特定の臭いを10年ほどは記憶できる。
人間の表情と身ぶりを読み取る能力が高い。
犬の飼い慣らしの進化により、最も注目しなければならない大切な情報源が人間であることが、その愛着が表される。
盲導犬は、主人が盲目であることに気が付いている証拠がない。
犬に「罪悪感」はおそらくない。罪悪感を犬が抱くと思うなど、人間側の犬を「小さな人間」の様に扱うことがトラブルの原因の一つに。
視野は240度
ニ原色(青紫と黄緑)しか見えない。(青緑色は灰色に、赤とオレンジや黄色は区別できない)
聴力は人の4倍
嗅覚は、1000倍から100万倍。においの分析は約40倍