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佐竹さん2作目。
前作が凄く好みの内容だったので、期待して購入。
柔らかい雰囲気の表紙と、興味をそそられるあらすじタイトル、相変わらず癖の少ない文章で読みやすいです。つるつる~っと素麺のようなのどごしの良さで、最後まで一気読みしました。
受と攻、それぞれに秘密を抱えながらの不思議な同居生活の描写が延々と続きますので、人によっては退屈に思われるかもしれないのですが、私は楽しめました。
秘密の中身もBLとしてはもう使い古された感があるにはありますが、安定した展開と言いますか、先が読める分安心して読める感じです。
ハラハラドキドキこの先どうなるの!? という作品も大好きですが、疲れてる時はこういった良い意味での展開見え見えに癒されます。
ただ少し勿体ないと思ったのは、タイトルにも入っている【庭】が何か重要なテーマになっているのかな……と期待していたのですが、結局最後までメインの付け合わせに過ぎず、折角の題材を生かし切れていなかったかなという感じ。
そういった面では物足りなさもあり、高評価とまではいきませんでしたが、全体としては無難に纏まっていて読みやすかったです。
あと家族との確執についても、もう少し掘り下げて欲しかった。
特に義父の存在感が薄すぎて、受のトラウマと上手くリンクせずにんんん??? となりました。
挿絵もふんわりとした優しい絵柄で、この作品に合っていました。