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オパールは、正義の空手の先輩のお話。
ちょっと苦い後味の終わり方と、
その後のスーパーカーでのヘビメタをバックミュージックにする正義の姿が、しみじみと。
キャッツアイは、来店した賢そうなお子ちゃまと家族のお話で、ほっこり
ガーネットを買い求めにきたOLのお姉さんは、
人生を見つめ直し、元カレともきっぱり縁を切り、
新しい人生へ踏み出す
呪われたエメラルド?の話は
バレエ団×紛失未遂のエメラルドの冠。
ちょいと不思議な味付けもまた楽し。
はまさに探偵のような働きで、謎を解き明かす
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いいテンポで進むので、読みやすく面白い。
宝石の解説も、難しい過ぎず楽しく読める。
個人的には、ガーネットがよかった。
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シリーズ第二作。
今回の宝石は、キャッツアイ、ガーネット、エメラルド、オパール、ユークレース。
お気に入りの物語は「戦うガーネット」。
山本さんという女性が、正義とリチャードの店にやってくる。
彼女はガーネットを自分で自分のために買おうとしている。
だが、ガーネットはルビーじゃない、とどこか悲しげに怒っている。
リチャードはそんな山本さんに、石言葉を伝え、人生とは闘いだ、と諭す。
人生は闘い、そこで必要なのは何も若さや美貌だけではない、むしろ「努力」「忍耐」であると。
そして、逃げられないものに対し、いつ、どこで立ち向かうかが重要だとも。
確かに美しいことは得だろう。
うまくいくこともあるだろう。
しかし、それだけが全てではないのだ。
私自身、社員証の写真も、社内報の写真もブスだなあと思ったが、ブスはブスなりに努力すれば、そんなに悪くはない。かも。
『エメラルドは踊る』ではこんな言葉に勇気づけられる。
「人間は己の本当に望む方向へ、自分を育ててゆく生き物だ。
(中略)どうにもならない時には諦めろというシニシズムなんかじゃなくて、目指す場所があるなら根性を見せろという発破だと思う。」
(171頁)
『巡り合うオパール』では励まされる。
「正しくあろうとする人間は孤独です。誰しもが同じ道を歩けるわけではありませんし、まぶしすぎるものは時々疎ましくなります。
空疎な理想論と後ろ指を指されることもあるでしょう。それでもあなたは間違っていない。
あなたの正しさの根底にあるのは、己の道を押し通そうとする頑迷さではなく、暗闇の中でも他者に優しくあろうとする気高さだからです。」
(261頁)
本はこうして私を励まし、伴走する。
さて、続きはいつ読もうかな。
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一作目より謎解き感があり、2人の性格も分かってきたので、楽しめて読めた。ただ正義の先輩が登場する話は、やり切れない形で終わってしまったので続きがあって欲しい。
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「キャッツアイの慧眼」
最年少のお客様は。
子供だって馬鹿ではないのだから、ある程度理解出来る年齢ならば説明すべきだろう。
「戦うガーネット」
自分のために贈る。
普段から言ってたのか分からないが、誰かを乏してまで褒められても嬉しくないだろ。
「エメラルドは踊る」
届けられたら困る。
全ては偶然が重なってしまった事とはいえ、犯罪に加担してしまったらいけないだろ。
「巡りあうオパール」
最悪なタイミング。
どんな会社なのか理解した時点で動くことが出来たら、違う未来があったのだろうな。
「ユークレースの奇縁」
美味しいプリンは。
アピールする相手を間違えているうえ、言葉選びが下手だから勘違いされるのだろうな。