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キメラ・ホラー?
犬を商品として儲けをを追及する人間たちに対して、過激団体が審判を下す。
ペットブームに一石を投じる作品ってか?
結構エグイ描写と、ほとんどの登場人物が死んでしまうストーリーは新鮮。
最後は見事に騙されたわ。アッパレ!
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閉ざされた商業施設での惨劇、石持さんの凪の司祭を思い出した。
けっこうグロい。
普通の小説なら絶対死なないだろって人がどんどん死んでく( ; ゜Д゜)
最後はやられたって感じ、アルビノね~騙されたー
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『絶叫』『ロストケア』に続いて読んだ葉真中顕氏の作品だが、今回も期待を裏切らないストーリーだ。最後まで、出てくる登場人物がほぼ全て、殺されてしまう。女性だろうが男性だろうが、子供だろうが、赤ちゃんだろうが…。そして最後に残ったのは…。実際にはあり得ないとは思うが、本当にそうだろか?とふと心配になってしまったが、それにしても余りにも簡単に人を殺し過ぎだと思うのだが。
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グロいと聞いていたのでずっと読むのを躊躇してたけど、躊躇してないで早く読めば良かったと思った。
確かにグロいシーンは多い。
でも思ったよりは大丈夫で、逆にこのシーンの数々に意味がある。
読後、うーんと唸りながらも、いろいろ考えさせられた一冊になった。
葉真中作品はロスト・ケア、絶叫を読み、その中では本作が一番良かった。
他の作品ももっと読んでみたい。
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記述トリック手法は禁じ手とするスタンスなので腹も立ったし、ラストの収束はあんまりだとも思ったが、ペット問題の現状にあまりにタイムリーで、かつ、アベンジャーズインフィニティウォーなど、やけにエンタメでテーマ化されがちな功利主義をそのまま持ってきてるところがよくて、まあビュンビュン読めた。ピーター・シンガーは既知。いつか誰かが小説化すると思ってた。
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「ロストケア」や「絶叫」など、社会派ミステリーで様々な問題を読者に訴えてきた作者の新作。
過激動物愛護団体「DOG」が引き起こした殺戮事件。
これまでの社会派を通り越して、パニック小説の要素は強いが、600ページを超える大作でありながら、一気読み。
無理な交配により、人を襲う謎の生き物を利用し、ペットとして動物を可愛いがりながら、平気で食用の肉を食べる日本人への警鐘を鳴らす問題作。
一見、あり得ない設定と思われるが、この作品のキーとなす「ピットブル」という犬種は存在する。
主要人物と思われる人も簡単に殺される。誰が生き残るのか?そこもこの作品に引き込まれる要素になっている。
個人的に昨今の日本のペット事情には、やはり懸念を抱いている。ホラー要素も多い作品だけに好みは分かれると思うが、簡単にペットを買おうと思っている人にこそ、読んでもらいたい作品。
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環境テロリストによる、殺戮を描く。
パニックサスペンス。
プロローグで動物倫理的な考えと、現代商業的な一般論がディベートを交わすが、本編始まったらそんな思想的なテーマを訴えることは多くなく、少し肩透かし。
パニックものにしても惨殺が描かれるものの、爽快なカタルシスも少なく読後感はよくは無いかな。
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犬好きにはショッキングな内容ではないでしょうか。人間に作り出され愛玩される為の犬を全否定する本なので、現在進行形で飼っている人は精神的に削られます。繁殖させられて、規格にそぐわないと弾かれる子犬というのは想像するだけで悲しいです。でもそれが現実なんですよね・・・。
所謂動物愛護団体の過激な部分を抽出したような組織が、人間社会自体をぶっ壊そうとする話ですので、よくある社会派アクションのようなカタルシスはありません。こりゃ死なないだろうと思う重要と思われるキャラクターもバンバン死にます。相当えぐいので合わない人はホント合わないだろうなと思います。
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極端に儲けるためにペットを’生産’する【アヌビス】。動物愛護を大義として得体のしれない動物を操りテロを起こす【DOG】。ストーリーは閉鎖された会場で、襲い来る巨大な犬のような動物から逃げ惑う(グロい)パニックホラーです。背景をしっかり持った登場人物が多すぎて、メッセージとしてたくさんのことを詰め込みすぎたような気がしますが、いろいろなことを考えながら一気に最後まで読まされてしまいました。いわゆる「動物」と「人間」との間に引かれた線について、人として生まれたからにはもっと考えなければいけないのでしょう。
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1作毎に作風が変わる葉真中顕。本作は昔(20〜30代?)のぼくなら、おそらく彼のベストに推したであろう作品だ。種差別の克服を主張する過激な動物愛護団体が、日本を舞台に仕掛けたテロ。攻撃手段は〈黒い獣〉。こちらの予想をことごとく覆し終局へ向かう物語はしかし凄惨すぎる。人が死に過ぎるし、その描写はまるでスプラッターだ。辟易しながらも読むのをやめられない、いやむしろ早く先を読みたいと思わせるのはさすがだ。続編はないのかなあ?
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動物愛護団体“DOG”は、その目的(種差別の撤廃)のため、殺人も辞さない過激な集団で知られている。今回のターゲットは、ペット企業“アヌビス”がスポンサーを務めるペットフェスタ。果たして彼らの〈審判〉を止められるのか…。
大長編にもかかわらず、最後まで一気読みさせてしまう圧巻の筆力。さすが葉真中顕さん。それはまるで映画を見ているような感覚。
グロテスクで、救いがなくて、登場人物はバッタバタ亡くなっていくのに、目が離せません。
大型犬を飼っているので、心を痛める場面も多かったものの、“DOG”の主張が全く理解出来ない訳でもなく…。
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過激な動物愛護団体『DOG』は、種差別の克服を大義名分とした
テロ集団。
ペットのイベントが行われる会場が封鎖され、ある生き物12頭が放たれた。
想像していたものとは大きく違った作品。
初めから終わりまで、一体何人の人が殺されたのか。
そのシーンもかなりグロく、イメージしないで読むのに苦労しました。
我が家では愛犬と幸せに暮らしていると自負していますが、ペット産業の矛盾も感じてはいます。
複雑な気持ちになりましたが、とりあえず読了。
ある意味印象深い作品となりました。
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グロ好きな読友さんおすすめの一冊。
葉真中顕さん作品は、先日「ブルー」を読んだばかり。最近読んだ中ではとても惹かれる作家さんだった。
昨今ペットブームからのペット問題が頻発している。そんな中ペットを商品として無理な交配を繰り返し、人間のエゴのために作られたペット達。その結果生まれた不良品と呼ばれるジャンク達。人間は神ではない。牛や豚や鶏と何ら変わらない。捕食されて然るべきだと。スピーシズムの克服を掲げるDOGと呼ばれる団体が制裁を下す。
面白い。時事ネタでもあり、DOGの思想も分かる部分があるし、展開も面白かった。かなり好きな部類。
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半分くらいまで読んだけど、気持ち悪いだけで面白くなかったのでやめました。犬が人を襲う場面が多すぎる気が・・・・。
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なんか人間が嫌になる。ハマさんコンプ読みの為の最後の砦となった本作。過激動物愛護団体「DOG」が仕掛けたテロ。遺伝子変異による凶悪な犬が人間を喰らいつくす。結構スプラッター描写ありなのでその辺は無の境地で読んだ。全ての動物は平等であるVSペットは商品であり消費すべきものという極論と極論のバトル。何が正しくて何が正しくないのか。深く考えると迷い込む。登場人物が多く出てくる割に書き分けが見事だし、壮大なミスリードにもやられた。発達障害もキーになっており読み応えはあったが、犬を飼っている人は気分が悪くなるかも。