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長岡さんの本は「傍聞き」と「教場」しか読んでないけど、トーンは同じような感じですねー。
悪くはないけど、特にどうということもないような・・・。
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やるせないミステリ短編集。
生きている中で自分が直面するかもしれないけどしないかもしれない、あまり「日常」とは言えない問題たち。謎が解かれていくなかでのひっかかりがどれもやるせない。
読みながら主人公たちに対して、単純に批判的な目を向けた自分の浅はかさに毎回、「やられたね」と息をつく。
読んだ後、もれるため息が安堵の色をしている。
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「傍聞き」に登場した女性刑事の短編の後日譚を含む短編集。大きな謎ではないが、日常の謎までは小さくない、この作家さんらしい謎が読みやすい。特に2作目の「秘薬」がお気に入り。短編の中にも、たくさんの伏線が張ってあり、すごく読みごたえがあった。
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親族や病気に疲れた女性たちのミステリアスな短編集。
「赤い刻印」
「秘薬」
「サンクスレター」
「手に手を」
の4編収録。
「傍聞き」の羽角刑事母娘の続編収録ということもあり、期待して読みました。
菜月ちゃん、大きくなったね。
素直に成長していて、また続編が出るとうれしいです。
全編に暗いムードやイヤミスの雰囲気が漂っていますが、そこは長岡さんです。
ミステリーとしてはいまいちですが、人情落ちでほろっとさせてくれます。
ただ、シチュエーションとかがあり得ないっぽいのと落ちの切れがサクッとしていないので読み取るのが面倒でした。
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全4編のミステリー短編集。
3篇目の『サンクスレター』が良かったです。
『赤い刻印』『秘薬』『手に手を』、いずれも作者らしい短編でした。
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長岡弘樹さんの新刊は今回も短編集である。全4編は少ないが、いずれも濃密。同じ双葉社から刊行されている『傍(かたえ)聞き』と、コンセプトは近い。
「赤い刻印」。『傍聞き』の表題作に登場した、刑事の母と、娘が再登場。関係は改善したようだが…母は養子だったと、娘は急に聞かされる。母の「産みの母」との交流が始まるが…。母がしたことは、職業上当然なのか。新聞記者志望の娘は割り切れない。だが、同時に母娘の情を知る。また冷戦状態にならなくて、何より。
「秘薬」。医学部生の彼女が、厳しい現実に直面する。苦手な学科長との定期面談を課されるが…。聡明な彼女は違和感に気づき、学科長に詰め寄るが、意図は見抜かれていた。患者だった女性にも。生来の「貧乏性」が、幸いしたと言える。専門家でもない僕は、少しでも回復することを願うしかない。医師の道は厳しいだろうが…。
本作中最短だが、一押しの「サンクスレター」。小学生の息子を自殺で亡くした父が、学校側に対し、とうとう強硬手段に出た。それで自殺までするのかと思わなくもないが…隠したくなる心理もわからないでもない。しかし、その賭けは、ちょっとどうなのか。担任はともかく、この父親には寛大な処分を願いたい。
現代的テーマに迫る「手に手を」。母の介護と弟の世話に追われ、婚期を逃した女性。彼女自身の肉体も、楽ではない。ニュースで聞く度、やるせなく感じるものの、当事者でなければその苦悩はわからない。身近にいい医師がいたことが、唯一の救いか。何も解決はしていない。それでも、ちょっとだけ温かくなれる、そんな1編。
本作を読んで気に入ったなら、文庫化されている『傍聞き』も、是非読んでほしい。十分長編にアレンジできそうな内容を、短編で気軽に味わえる、この至福の時。短編でここまで読ませて、強く訴える作家は、なかなかいない。
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あっという間に読めて良い。
どんよりとした作風だけど、どの話もしっかり作られていて真相には感心させられる。
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短編4編。「サンクスレター」はちょっと出来すぎかなと思ったのですけど、表題作は文句なし。「傍聴き」の続編と言うことなので、そちらも読んでみようと思います。
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『傍聞き』再び。気をつけていないと見過ごしてしまう巧妙な伏線と登場人物の心の機微。あの人物も登場。感嘆の4篇だが前作のような衝撃はない。
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短編の上手い作家さんだといつも思うのだが、今回は切ない話が多かった気がする。ただいつもよりインパクトに欠けた感じがした。
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長岡さんて警察ものの印象があるけど、高齢者が関係した話も多いな。推理がパッと理解できず、ちょっと考えてしまった。
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#読了。短編集。4編。
生みの親と子、患者と主治医、教師と自殺した子供の父親、主治医と介護者、相手の思惑を読み取る勘のよさを感じる4編。
表題作は、「傍聞き」に登場した刑事の母と娘が登場するが、覚えてなかった。かなり短く、読みやすい。
内容が重たいテーマだったが、残念ながらあまり心に残らず。
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ミステリ短編集。「傍聞き」のあの親子も登場してます。
どちらかといえば日常の謎に近いものを感じますが、物語としては案外と辛辣でやりきれないものが多く思えました。だけれども、雰囲気はあまり暗くなりすぎず、読み終えた後の印象は穏やかでさえあります。
お気に入りは「秘薬」。これはいったいどういう物語なのだろう、と思いつつ読んでいましたが。まさかあのメモにあんな意味があっただなんて!
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2016/08/17
移動中
続編と言うわけですが、連作なので
それをどう味わうかはタイミングによるかな。
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【収録作品】赤い刻印/秘薬/サンクスレター/手に手を
*どの登場人物もぎりぎりのところで立っている。ここを切り抜けても先が見えるとは限らないが、生きるとはそういうことの積み重ねだ。