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妖怪と言えば、この人が浮かんでくる。それは、水木しげるだ。残念ながら去年、妖怪の世界に片道切符で旅立ってしまったが、影響力は計り知れない。
そんな著者の「妖怪人生」をつづったのが今回の本だ。妖怪の不思議な世界に魅せられて、世界妖怪協会を作ったり、もうそろそろ妖怪学部が大学であってもいいのではないかと提言したり、頭の中に妖怪が常に住み着いているようだ。
ところどころに水木しげるの妖怪イラストがあり、また、水木しげるコレクションの一部が掲載されている。
ちょうど、池袋サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4F 展示ホールAで、「体感妖怪アドベンチャー 水木しげるのGeGeGe大妖怪」が8月29日まで開催している。行く前か行った後でもこの本をぺらぺらとめくってみると水木ワールドが少し理解できるかもしれない。
体感妖怪アドベンチャー 水木しげるのGeGeGe大妖怪
http://gegege-daiyoukai.com/
大妖怪展(両国の江戸東京博物館)
http://yo-kai2016.com/
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妖怪は見えてはいけない。
見えないからこそ存在している。
信じるとか、信じないとかそんな次元じゃなく、
そこにいると身体が感じる。。
それだけでいい話。
好きな本。
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水木先生のあの世長期取材旅行が決まってから慌てて作ったような本。が、そこは水木先生、さすがに面白い。字を見てるだけで面白い。
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「妖怪漫画家」水木しげる先生のエッセイ及び対談集。『妖怪1000体説』の提示や世界各国の妖怪的民芸品のコレクションが面白い。
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水木しげるが90年代に発表したエッセイ、旅行記、対談などのうち、妖怪や旅行に関わるものから厳選された10編ほどが収録された本。
水木サンの生業は「漫画家」ではあるが、妖怪研究家でもあって、目に見えない、人智を超えた、カミ(神)のようなタマ(魂)のようなモノ(付喪神)のようなオニ(鬼)のようなもの≒妖怪を自ら「絵」という形で捉えたり、世界中で人々がそれらを形にしたと思われる「民芸品」を集めたり、そういうような活動をしていた。らしい。
対談相手もその手のスペシャリストなので、彼らの前提としている世界観が読者に対してはそうはっきりと説明されておらず、はじめのうちは大真面目なのか「(笑)」なのかよくわからず読んでいたが、まあそれはそれ、こちらもこの本の「内容」を摂取したいというよりは水木ワールドにたゆたいたいだけなので、深く考えず読む。
「英国は妖精環境がいい」とか「転生できるのか、これがこれからの人生の課題」などということが語られる。
京極夏彦との対談あたりから、なんとなく人心地がついてくる。それでも「妖怪保護法というのを作らなくてはいけない」などと言っている。
(私は別にこういう言説を馬鹿にしているわけではない。むしろどちらかというと好きだが、妖怪的感受性は皆無なので、こういうのを信じたい心に付け込んでくる悪い人に騙されないように警戒するためちょっと突き放したような態度をとってしまうのである。)
最後の一編「楽しきかな、人生」は、妖怪というよりは水木サンの人生哲学(楽して生きたい)が「ハッハッハ」なんていう笑い交じりに語られるエッセイで、だいぶ理解しやすい。そして魅力的、ああやっぱりこの本読んで良かった、と思う。ほっ。
そして編者あとがきに至っては、水木サンの後半生の仕事ぶりについて、早世した手塚治虫との比較も多少交えつつ書かれていて、客観性がぐっと高まる。終わり良ければすべて良しで、初期の五里霧中感はなんとなく忘れて、総じて良い本だった気がしてきた。
純粋に「へえ」と思ったこともいくつかある。
・『鬼太郎』以前は大衆娯楽で妖怪を扱ったものはあんまりなかった。グロもの、としてはあったけど。
・上述のカミ・タマ・モノ・オニは柳田國男の分類。
・徳島県には妖怪がいなくて、みんな狸。阿波狸。
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2024年3月2日 図書館 5歳 検索機で自分で見つけて自分で読んだ 面白くなかったらしい 母的に面白かった