投稿元:
レビューを見る
犬の姿で地上のホスピスに左遷された死神と、ホスピスの人たちのお話。過去に起きた殺人事件を絡めたミステリ風。ちょっと悲しい。
2016/9/18
投稿元:
レビューを見る
ほのぼの感動系なのかなと思いきや少しミステリー要素もあり、最後はハラハラドキドキの展開もあり、でものすごく読んでいて楽しかったです。
死神が自分の身の回りの人間の『未練』を解決していくにつれてみんなの未練につながりが……?
人間と関わっていくことによって死神の考え方が次第に変化していくのが個人的には素敵だなと感じました。
読んで号泣というわけではないですが、心がぽかぽかと温かくなるような小説です。
投稿元:
レビューを見る
死神と呼ばれる存在がある事をきっかけに人間界の犬に入り込む物語。犬に入り込んだ死神の役目はホスピス内の地縛霊となりそうな患者の憂いをなくし成仏させる目的となる。
全体的には文章が柔らかく、飼い主の女と死神(犬)のほんわかした空気を楽しめるが、飼い主である女も憂いを抱えており、もうすぐ死ぬ存在であった。
犬は神との約束を破り、女や既に憂いをなくした人間たちの静止を強盗たちから守る決断を下すところは結構面白かった。
ストーリー的には、少し強引過ぎるところもあり、ストーリーテラーとは言えないが、表紙と題名の勝ちかな。
投稿元:
レビューを見る
緩和医療の存在を知らしめるために描かれた,一服のハートフルストーリィ.こちらも題名に一言申し上げたい.本文は徹頭徹尾,“死神”に物語らせているのだから,題名もそれに追従しても良いのではないか.
投稿元:
レビューを見る
死神が犬の姿になり、死を目前にした人々の未練を解決していくミステリー。
伊坂幸太郎の死神シリーズに比べるとキャラが今ひとつ好きになれないが、人間の感情を理解していく過程はなかなか微笑ましい。
感動的なラストもなかなかいい。ただし、ミステリーとしての質は今ひとつ。若干中途半端になった印象だ。
投稿元:
レビューを見る
文章がライトに感じた。例えば登場人物が感動してる様を表現する際に「とても感動しているように見える」と表現されていたり。後は、死神の割りに俗っぽかったり。
投稿元:
レビューを見る
犬の体に宿った死神はレオと名付けられ、地縛霊の予備軍となる入院患者を救いだすために、患者に接触して悩みを解決していく。
死神と言うと、伊坂幸太郎さんの作品を思い出しましたが、あんなに万能ではないけど、どこか世間ずれしている所は似ています。
ひとが如何に過去に囚われて、今を苦しんでいるか。それを乗り越えたひとって、どんなに不器用でもなんか格好いいなと思う。
最後のエンディングはうるっときました。
投稿元:
レビューを見る
話の展開の仕方は、特に前半は割と王道な部類に入ると感じるが、だからこそ登場人物(人外もいるが)達の心情・行動理由が明確ですっきりしている。表紙も伏線になっており、題字のフォントもなんとも雰囲気があって好きだ。とりあえず感動したい時に。
…あと、レオも結構な天然だと思うが、上司も真面目なのに茶目っ気全開で、さらに「主様」に至っては、『この「主様」にしてこの上司・レオだな』と思わざるを得ない。その辺りの突っ込みどころもポイント。
投稿元:
レビューを見る
大重版出来!の帯に釣られた本で読み始めこそ半信半疑でしたが終盤すべての伏線が終息するさまには頁を繰る手が止まりませんでした。死神だけに切ない展開は必至ですがそれだけにとどまらないのが好印象です。本は厚いけど是非読んで欲しいな。
投稿元:
レビューを見る
感動ストーリィ。死んだ人間の魂を導く死神がなぜか人間界にやってきて、これまたなぜか人間と心の交流をしていくという筋書きです。死神も恋をするのだなと邪推。どんどん惹きこまれていきます。姉妹編もあるそうなので、読んでみたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
内容(「BOOK」データベースより)
犬の姿を借り、地上のホスピスに左遷…もとい派遣された死神のレオ。戦時中の悲恋。洋館で起きた殺人事件。色彩を失った画家。死に直面する人間を未練から救うため、患者たちの過去の謎を解き明かしていくレオ。しかし、彼の行動は、現在のホスピスに思わぬ危機を引き起こしていた―。天然キャラの死神の奮闘と人間との交流に、心温まるハートフルミステリー。
投稿元:
レビューを見る
かわいいゴールデンのはずが、肝心の中身がいまいちかわいくない。
伊坂幸太郎製のミュージックを愛する死神の方が犬としてゴールデンにはしっくりくるような。と思っていたのですが、読み進めていくとなんとなく馴染んではきました。
全体的には、わかりやすい山も谷もあって読みやすい印象。
中盤から後半にかけては楽しんで読めました。
でもなんとなく形容しがたい染み込みにくさが拭えない。
謎解きに対するヒントが親切すぎることとか、盲導犬や介助犬を偽るのもストーリー上とはいえスッキリしない。
そして、読者が個々のキャラクターへ抱くイメージを操作されている感をがっつり感じてしまう。
違和感なく物語に入り込める文章って、「キャラクターの言動」や「意図を感じさせない程度の描写」によって意識することなく著者の思惑通りに導かれるものだと思うんですが、どうも直接的な説明に引っ掛かりを覚える。
投稿元:
レビューを見る
第一章読んだ時点であぁ……これは好きじゃない奴だ……ってなって第二章読んでもう嫌だ……って思ったけど、第三章以降は面白くなっていった。
7年前から始まる一連の事件、70年前の出来事、そして現在に起こる大事件。
上手く物語が出来ていて良かった。
キャラクターたちの心情の変化もうまく描けていて良い。
ま、終わり良ければすべて良しってな。
投稿元:
レビューを見る
私の知っている死神は、黒い布をまとい、大きな鎌を背負い、顔は骸骨.…
この本に出てくる死神は、ゴールデンレトリーバーだ。
手違いで夏毛のまま雪の中に放り出されたゴールデンレトリーバーだ。
いくつもの出来事が絡まりあい、それが1つに繋がった時に素敵なクリスマスプレゼントを手に入れる。
ホロッと涙が出て、あったかい気持ちになる1冊。
投稿元:
レビューを見る
私の死神のイメージは、御多分に洩れずガイコツが黒いマントで大きなカマを持っている姿だった。口は悪いが気持ちの優しいレオにほっこりした。