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ショートショート作家の田丸雅智さんが、様々な作家が書いたショートショートをまとめた一冊。いわばショートショートのオムニバス作品。
作家川端康成や詩人谷川俊太郎からショートショートの名手、星新一などの作品がまとめられている。
ショートショートいえば星新一のイメージが個人的に強く、少しSFチックな作品を連想する。これを読むとそれも、あくまでショートショートの一面に過ぎないことが分かった。ショートショートという形式の上で、短いながらも作家ごとに特徴が出た作品は読んでいて飽きない。
作品集としても楽しめるのに加え、これを足がかりに作家の他の作品を手に取ることにもつながる一冊でした。
【個人的に面白かった作品】
・「残されていた文字」井上雅彦
紙面で読むからこそ分かる作品の表現の巧みさ。
・「池猫」筒井康隆
淡々と描いているから伝わってくる場面の異形さ。
・「ザリガニさま」北野勇作
「地方にこんな風習あるかも」と思ってしまう。
・「シミリ現象」高井信
日本語の面白さ。
・「草之丞の話」江國香織
読んだ後になんだか温かな気持ちになる一冊。これを読んで江國さんの作品を購入した。
・「潮干狩り」北野勇作
当たり前でありそうで、なんだか変な話。
・「自転する男」岡崎弘明
結末の急展開に驚く。このあとどうなってしまうのかとドキドキする。
・「闇の中から生まれるもの達」三川祐
結末でなるほどと思わされる。結末を分かった上で、改めて最初から読み返した。
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朗読用に、と借りてきてみた。
いくつか、面白そうに読めるものがあったけど
結局、別のものを選んでしまった。
24作品あるのだけど、
ジャンル的には
不思議話というか、?みたいなものが多かったり。
この人、こういうのも書くんだ、とも思ったり。
本を読むのが苦手な人でも
サクッと読みやすいと思う。
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星新一をよく読んでいた学生時代を懐かしく思い、図書館で借りた。川端康成の作品はショートショートで括れるかは、分からないが最も印象深いものだった。
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面白い話、面白くない話、読みやすい話、読みにくい話、色々読めてよかった。
一つの話が短いので気軽に読める。
月光浴、鍵、固い種子は特に面白かった。