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実体験の中で最も優れていると悟った資産運用法を世の中に広げるべく、サワカミファンドを設立して、素晴らしい結果を出し続けている会社の会長さん(澤上氏)が書かれた本です。
社会人になってそろそろ30年、数々の資産運用方法を試してきましたが、私の経験から言えるのは「毎月一定額をコツコツ貯める」のが一番だということです。コツコツと何を貯めるのが良いかは難しいところですが、この本の著者の澤上氏は、彼が選んだ複数の会社の株ということになります。
近い将来に日経平均が下がることがあるかもしれませんが、全ての会社の株式が下がり続ける、というのは想像しにくいです。それなら良い会社はプロに見つけてもらって、彼らを信じて一定額を積み立てるのも良い考えだと思いました。
この本の凄いのは、お金がある程度貯められたとして、その後、どのように「カッコよく使うか」について、自分の体験も含めて書かれていることです。
以下は気になったポイントです。
・さわかみファンドが設定(1999)されてからの実績は、日経平均の2倍(1999を100として、日経平均:100、さわかみファンド:200)(p45)
・毎月一定額でファンドを購入すると、基準価額が下がれば下がるほど、取得口数が多くなる。あなたの資産は、(時価の基準価格-平均取得単価)x総取得口数、である(p52)
・本当の投資とは、世の中の将来を築いていく方向に、お金をまわしてやる、こと(p80)
・どの機関投資家も、投資とは名ばかりで、毎年の成績を出すことに最大の努力を傾ける、成績悪いと運用資金を取り上げられる(p97)
・付加価値がある企業とは、1)人件費、2)減価償却費・研究開発費、3)賃借料、利払い費、税金、を多く払っている(p103)
・第一次世界大戦をはじめとして、いろいろな暴落を経ても、株価は10%、世界経済は4%の伸びを示している(p109)
・年金財政は、2009年から支払い超に転じた、年金資産が積みあがっていた時代は終わった(p120)
・2%のインフレとは、預貯金に置いてある財産は、毎年2%ずつ目減りすることを意味する、10年で20%(p129)
・増えたお金をもう一度、「こういった世の中に」と思う方向で社会還元していくことが大切(p193)
2016年6月19日作成
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長期保有型投信は簡単であるということをわかりやすく書いている。お金の使い方まで澤上さんの考え方を書いている。
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・子どものうちから投資や寄付を習慣化させるとよい。日本だったら100円を全部つかってしまうのではなく、少しは貯金しておこうね」という親が多いが、アメリカの親は「100円のうち、70円はあなたの好きにつかってもいいよ。ただ、残りの30円のうち、20円は投資に、5円は貯金に、そして寄付にも5円ぐらいはまわそうね」と教え込む。投資に向ける20円は株を買って金儲けしようということではない。株式投資を通して、「お金がどのように経済の現場へまわって、どんな働きをするか」を実体験させるためで、まさに生きた経済の勉強となる。お小遣いで得たお金が消費だけでなく、投資という形でも経済の現場へとまわっていき、それで得たお金が消費だけではなく、投資という形でも経済の現場へとまわっていき、それで多くの人が豊かで幸せになる。その結果として、お金が殖えて戻ってくる、それが投資ということである。そういったお金のまわし方、つまり投資の本質を自分が働いて稼いだお金でもって学ばせるのだ。
・もうひとつ大事なのは寄付。自分のお金の一部を世の中へまわさせてもらうことの意味と意義を、小さいうちから叩き込む。寄付という行為を、生活の一部としてしまう感覚を身につけさせるのだ。よく寄付は、余裕のある人がするものといわれる。ところがアメリカでは余裕があるとかないとかをいう前に、寄付することを生活の一部として、はじめかは組み込ませてしまう。小さいうちから子どもに投資や寄付を習慣化させるのは健全な経済や社会を築き上げるのに、どれだけ大きな役割を果たすことか。
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具体的なことは、正直わからなかったものの、著者の会社の方向性は伝わってきた。
ます、「優雅な節約」からやってみる!
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長期投資をおすすめしたいと言うことは伝わった。ただ世の中の長期投資家はみんながみんな世の中のためにしてるわけじゃないと思った。