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面白いけど、なすべき手段のない中でも主役のとる行動、姿勢には到底共感できず。
友情とか男らしさとか、はきちがえてるとしか思えなくてモヤモヤ。
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『解錠師』の作者による新シリーズ第一弾。前作と雰囲気は全く異なり、今回は硬質な筆致のハード・ボイルド。
先の読めないストーリーでさくさく進む。過去の事件やニックが抱える苦悩など、サイド・ストーリーを巧みに絡ませながら徐々にキャラクターを掘り下げていく展開はさすがです。ニックが一線を越えてしまうシーンがひとつの山場かな。ニックもそうだが、読者もここで覚悟を決めることになる。やっぱりそういうお話だったの?と戸惑いつつも、作中の緊張感は高まりつつ終盤へ。この着地は続編を考慮してのことかしらと訝しむのは野暮かいな。
善玉悪玉に関わらず、いろんな味のあるキャラクターが登場する。やってることは卑劣でも、どことなく切なさが漂ってるのが『解錠師』の世界観を思い出させるのよね。このやりきれなさが作者の得意技なのかも。
シリーズ第一弾ということで顔見せ的な意味合いもあるのか、芯の通ってない部分もちらほら。あやふやな疑問は残るものの、次回作を期待する読後感は、“面白かった”ということ。
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面白かった。なんとも置かれた立場がもどかしい。苦渋の選択をせざるを得ない主人公に、いつしかドップリ感情移入して読了。帯とあとがきでシリーズと書かれていたが著者サイトでもシリーズであることを確認。この一作で完結しても良いと思えるデキだけど、次作でどう広がるのか楽しみ。
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作者は傑作『解錠師』のスティーヴ・ハミルトンなので、かなり期待して読み始めたのだが……。うーん、微妙な読後感だった。やたらと自分にルールを課すストイックな主人公だが、やってることはチンケな泥棒に過ぎない。堅気になると約束して結婚したにも関わらず、うまい話を持ちかけられてあっさりと反故にし、挙げ句に刑務所に面会に来ない妻を恨む。シリーズ1作目だが、次作を読もうという気にならなかった。