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面白かった編
・「伴走者」
学校という窮屈で思いつめがちな世界の描写が上手かったと思う。確かにタイトル通り従犯者と言うか伴走者。でも残りの長い人生、鞠香は大丈夫なのかなと思ったり思わなかったり。
・「ナザル」
語り手がポロポロ変わっていくので追尾型みたいな。犯人が分かると「そういうことか~!」と思うけど、ナザルのキーワードはなくても別によかったかもしれないなと。
・「完璧な蒐集」
そこまでやってこその完璧!・・・オチまで読んでもっかい初めから読むと、冒頭さらっと出てくる「妻」と「私」の歪さが改めて怖すぎる。
面白くなかった編
・「猫は毒殺に関与しない」
職業作家の大変さは十分に滲んでる。でも動機と毒の入れ方が雑だなあと。女の人の”食べたいもの”なんてコロコロ変わるものだし。
・「吹雪の朝」
こちらもお馬鹿さん。ってか死ななくても後遺症残ったらどうすんだとか考えなかったのかな。そもそもそんなことされて反省する確率より愛想を尽かされる確率の方が高いだろうとも。
総評
出入り自由のアンソロジー・アミの会第2段。「毒殺」という非力で密やかな殺意は確かに物語向き。ただ前作「捨てる」の方が幅があって面白かったかなあと。次作はタイトルも装丁も前作寄りっぽい印象なので、また面白くて多様な話が詰まってるといいなーと思う。
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アミの会(仮)に、ゲストの男性作家2人を加えての豪華8名によるオール書き下ろし!♪
意外な結末から忍び寄る恐怖まで「毒」を使いこなして、サスペンスから本格まで、まるごと一冊に閉じ込めたバラエティ豊かな毒の競演~~!w
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やあ、こんにちは。
私の名はプワゾン、ふふ、もちろん偽名だよ。
今日はある本を紹介したくてね。
この本は8人の作家がそれぞれ「毒殺」をテーマに書いた短編集だ。
『劇的な幕切れ』
これはね、ネット上で知り合った男女が自殺をしようとする話だよ。
けれども、いつだって不測の事態というものは襲ってくるものでね.
それに遭遇した時、人の心とはなんと移ろいやすく、弱く、暗黒であるかがよくわかるよ。
毒、という直接的なもの、比喩的な意味、この残酷で単純な物語はまさに人の心が作り出した毒と言えるのではないかな。
いや、人の心自体が毒なのだろうね。
『ナザル』
これは鬱陶しいママ友の話だよ。
どこにでもいるね、この類の輩は。
こういう、人の家にも心にもズカズカと土足であがりこむ人間は。
他人に対する羨望ってのは、うまく使えば人を高められるが、ほんの少し、分量を間違えただけで自分も他人も苦しめる、いわば劇薬なんだ。
それにしてもキョウチクトウが出てくるとはねえ。
私もかつてはこいつを使った殺人の物語を考えたものだよ。
けれども、幼くて実行に移せなんだ。
しかしそれ以上に、夾竹桃を使った毒殺ってのはよく登場するものでね、面白みに欠けると思ったんだよ。
『完璧な蒐集』
死の匂いがプンプンするねえ。
ゴシックな部屋を想像するといい。
そこにあるビスクドール。
美しい人形に対する奇妙な愛は、かの有名な香水の香りとともに。
ではまたお会いしよう。
その時はまた異なる偽名で会えるかもしれないね。
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アミの会(仮)アンソロジーの2冊目。1冊目だと思って読んだけど、それは特に問題なし。
タイトル通りに「毒」ではなくて「毒殺」縛り。結構、楽しんで読みました。って言うと
なんか私、誤解されるかな。
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「毒を盛って、読を制する」って帯のコピー、すごいですね…
毒殺がテーマの豪華アンソロ。
柴田さんのは正太郎の短編だった!なるほど。
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『捨てる』『隠す』がとても面白かったので
さらにこちらも。
『アミの会(仮)』のアンソロジー、このひと月で三冊目です。
『捨てる』『隠す』と違って今回のテーマは『毒殺』
前者よりググッと縛りが強くなった分、
作家さんたちの底力がいかんなく発揮されていました。
ちょっと意地悪な見方をすれば
前作二冊より、作家さんの力の差が
表れやすくなっていた気も。。。
どんな強力な毒よりも怖いのは、人間の狂気。
背中がゾゾッとするような毒殺物語の数々、
とても面白いですよ^^
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毒の扱い方がそれぞれの作家らしい感じ。柴田よしきの話に出てきた水餃子とベジタブルケーキが食べてみたい。
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アンソロジー2作目。
これらの作家さんの他作品も読みたいが。。速読能力が欲しい。。
薬剤師、という職業ネタが多かったように思う。
伴奏者 永嶋 恵美
→明らかになっていないままの動機 が世の中には沢山あるのだろうな。。
また、しっかりした子 がいつも理性的に動くわけでもない。。
猫は毒殺に関与しない 柴田 よしき
→このシリーズ懐かしい!読みやすくて好きだった。
罪を認めてください 新津 きよみ
→毒についてよりも、告発する、とか会社での身の振り方についてが印象に残った。
当事者になりたくなくて受け身な社会人の多い事。。
劇的な幕切れ 有栖川 有栖
→男性目線。。騙されて。。辛いというよりしょっぱい気分に。。
ナザル 松村 比呂美
→まさかのオチ。いじめっ子に協力しているのが彼女の息子、というのもまた。。
吹雪の朝 小林 泰三
→小説の中の主人公は賢いというイメージがあるので
驚きのオチだった。。そんな認識って。。。
完璧な蒐集 篠田 真由美
→骨董屋女主人シリーズ。ほの暗い物語ネタなら彼女はいくらでも登場できるな。。
三人の女の物語 光原 百合
→クレオパトラ、白雪姫、ある夫婦の話。
白雪姫は「マレフィセント」を思い出す。
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8名の作家による毒殺をテーマにした短編集。
これまで読んだことのない作家さんがいたりするので、この手の本を読むと次に読みたい作家さんが見つかったりするという楽しみがある。
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・伴奏者 ★★★
面白かって読みやすかったけど、まあまあ。
中学生にこんな事可能なんだろうか?
学園モノがあんまり好きじゃないので、星3つ
・猫は毒殺に関与しない ★★★
これも面白かったけど、登場人物が多く誰が誰かあまり分からない。
・罪を認めてください ★★★
宮下さん、うざいね〜いい感じのうざさやったわ。
・劇的な幕切れ ★★★★
面白かったー美礼は怪しさムンムンやったけどその通りやった
・ナザル ★★★★
希江が嫌なやつやな〜と。最後はちょっとスッキリ!
・吹雪の朝 ★★★
著者の本が好きでグロい系かと思ったら、そーでもなく。犯人も意外性がなかった。
・完璧な蒐集 ★★★★★
面白い!狂気って感じ。
・三人の女の物語 ★★★★
白雪姫の話が面白かった!
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短編集。読むのに少し時間がかかってしまいました。
面白かったのは面白かったのですが
あまり内容がはいってこないのもしばしばありました。
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永嶋恵美/伴奏者
柴田よしき/猫は毒殺に関与しない
新津きよみ/罪を認めてください
有栖川有栖/劇的な幕切れ
松村比呂美/ナザル
小林泰三/吹雪の朝
篠田真由美/完璧な蒐集
光原百合/三人の女の物語
短編集なのですんなり読めた。
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前回の「捨てる」を読ませて頂いて勝手な思い込みでアミの会(仮)=女性作家の会だと思っていましたが、今回は有栖川有栖さん、小林泰三さんの男性作家二人の作品もありました。
良く読んでいる新津さん、松村さんの作品はやはり面白く、又普段あまり手にしない作家さんの作品にも触れる事が出来てこのシリーズは楽しみにしています。
全て描き下ろし作品と言うのも嬉しいのですが、前回の「捨てる」が全体的に面白かったのに比較すると今回のアンソロジーは短編ならではのキレがなく少し物足りなさが残りました。
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柴田よしきさんのTwitterプレゼント企画でいただいたサイン本。8人の作家さんのアンソロジー。自分では絶対に手に取らないであろう「毒殺縛り」の陰湿で泥々した内容。どの作家さんも面白く飽きずに楽しめました。白雪姫はよく知っている話なだけに上手いな❗と。アミの会の他の本も読んでみたいな
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基本的に毒殺が絡む以上、
読後感に関しては決して良くはありません。
というか、いいわけないじゃない。
最初の作品はある今もあるイベントが鬼な
ゲームをやっている人はきっと
ニンマリできることでしょう。
登場人物に見覚えのある名称が出てきます。
(著者はかなりのゲーマーさんです)
作品として恐ろしいのは
結局過去を拭い去れなかった女性の物語である
「吹雪の朝」とか。
彼女は自由になりたいと結婚したのに
結局自由にはなれなかった…
それは結局猜疑心へと変わり…
もうなんというか救えない作品よ