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「毒殺」縛りのアンソロジー。
アミの会(仮)ってば、本当に素晴らしい。
しかも、今回は男性作家もゲストで参加♪
「毒殺」と言っても、いろんなアプローチがある。
有栖川さん、収録作の中でも、1、2を争う面白さ。
ああいう展開、実に私好みで最高。
柴田よしきさんは、タイトルで正太郎シリーズを期待したのだけど、そういうこと!タイトルの意味も納得。
アミの会(仮)、これからも、こういうアンソロジーが出る
ようで、すごく楽しみ。
「(仮)」がとれる日がくるのかどうか(笑)
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有栖川さん、小林さんしか馴染みがないものの、「毒殺」縛りに惹かれて読みました。いろいろな作家さんの作品に一度に触れられるのが、アンソロジーの良いところ。篠田真由美さんの「完璧な蒐集」の雰囲気がとても良かった。
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アミの会(仮)アンソロジー2冊目。
「毒殺」をテーマに男性作家も新たに加わっての8編。
「毒」というオーソドックスな手法、前アンソロジー「捨てる」より面白かった。
『伴奏者』永嶋恵美 /『猫は毒殺に関与しない』柴田よしき /『罪を認めてください』新津きよみ /『劇的な幕切れ』有栖川有栖 /『ナザル』松村比呂美 /『吹雪の朝』小林泰三 /『完璧な蒐集』篠田真由美 / 『三人の女の物語』光原百合
柴田よしき『猫は毒殺に関与しない』、ミステリ作家の桜川ひとみと飼猫正太郎のシリーズ。
人気作家主催の鍋パーティ、誰がどのように毒を盛るのか、軽いタッチなのに意外に深い作品。一番面白かった。
(図書館)
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【収録作品】「伴奏者」 永嶋 恵美/「猫は毒殺に関与しない」 柴田 よしき/「罪を認めてください」 新津 きよみ/「劇的な幕切れ」 有栖川 有栖/「ナザル」 松村 比呂美/「吹雪の朝」 小林 泰三/「完璧な蒐集」 篠田 真由美/「三人の女の物語」 光原 百合
*それぞれ個性があって、読み応えのある短篇集だった。
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タイトル通り、毒殺をテーマにしたアンソロジー。本格的なミステリーが読みたくて、手に取ってみたが、やはり短編だとどこか物足りない。今まで読んだことのない作家さんの話もあり、全体的には面白かったと思う。
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致死量に詳しすぎる女、正統派の毒殺、ネットで知り合った女、身近すぎる毒、毒より恐ろしい偶然…サスペンスから本格まで、一冊に閉じ込めたバラエティ豊かな毒物語集。
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アンソロジーのお題が毒殺とは、まことに物騒である。だが、ひと言で毒殺と言っても、これほどバラエティ豊かな作品群になるものなのだと、改めて思わされる。どれも著者なりの趣向が凝らされていて興味深い。正統派あり、そうくるかという意表を突いたものあり、昔話の裏側を描いたものありと、見せ方もさまざまで愉しめる。毒を使って誰かを亡き者にするには周到な準備が必要とされる。その過程をも含めて、殺人者の心理に背筋が寒くなる心地の一冊である。そう考えると、女性作家の会のお題としてはふさわしいのかもしれない。
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(収録作品)伴奏者(永嶋恵美)/猫は毒殺に関与しない(柴田よしき)/罪を認めてください(新津きよみ)/劇的な幕切れ(有栖川有栖)/ナザル(松村比呂美)/吹雪の朝(小林泰三)/完璧な蒐集(篠田真由美)/三人の女の物語(光原百合)
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タイトル通り、「毒」にまつわるミステリアンソロジー。となると毒殺トリックばかりか、と思いきやそうでもなく。バラエティに富んだ一冊になっています。
お気に入りは柴田よしき「猫は毒殺に関与しない」。ひさびさの正太郎シリーズだと思ったら、正太郎はタイトル通りあまり活躍しなかったので残念ですが。それでもユーモラスでブラックなストーリーはかなり好みです。
篠田真由美「完璧な蒐集」も好き。蒐集品のあれやこれやを読むだけでうっとりしてしまうほど雰囲気が好みでしたが。そうか、なるほど……完璧を目指すならそこまでしなくては?
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【図書館本】大好きな有栖川さん、『アリス殺し』で気になった小林さん作品のみ読了。久しぶりの読書だったのでリハビリ目的で興味を持った2作品のみ。
正直どちらもうーん……って感じなんだけど、毒殺というテーマと短編という長さからある程度は仕方ないのかな。小林さんは『アリス殺し』に次いで2作目。温度の感じない会話が多く、『アリス殺し』は作者の作風とアリスの世界観がマッチしていただけなのかな? という印象。
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永嶋恵美「伴奏者」おもしろかったけど、鞠香の気持ちがもうちょっと伝わる描写があるとさらに納得できたかも。
柴田よしき「猫は毒殺に関与しない」猫探偵正太郎シリーズの一編…なのかな。
新津きよみ「罪を認めてください」タイトルがとてもこわい。…と思っていたけど、意外な結末だった。
有栖川有栖「劇的な幕切れ」これは予想通り。「毒」は人の人生を簡単に狂わせますね。
松村比呂美「ナザル」ううん、あるあるな感じなだけに、最後がちょっと爽快。
小林泰三「吹雪の朝」小林さんだし怪しいなあ、と思っていたけどやはり…。
篠田真由美「完璧な蒐集」これは…当然こうだろう、と思っていたのが外れており、…しかし逆に怖い状況だなあ。
光原百合「三人の女の物語」歴史・童話・現代で三編。童話は心温まるけど、現代の話が好き。
うーん、「完璧な蒐集」と「三人の女の物語」が好きかなあ。
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オール新作(書き下ろし)らしい。毒というものが持つ属性によるものか、どの作品もねっとりと暗いが、書き手の技量は確か。7.0
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図書館より。
読み出したら止まらず、あっという間に読了。
好きな作家さん狙いで読み始めたはずが、何だかんだでどれも面白く、さらりと読み終えてしまった。
毒ではなく、毒殺がテーマで思わずニヤリ。職業薬剤師って多かったけど、一般人が毒を扱うってことがないから仕方ないか。
このくらいの量なら、ミステリも楽しく読めるんだけどな~(笑)
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アミの会(仮)アンソロジー。
第2弾だったんですね。
【毒殺】がテーマ。
同じような内容になってしまわないのかな?と思い、読み始めましたが、上下左右、表裏、いろいろな方向からのアプローチで、とても濃い本でした。
中には薄いものもありましたが、そこは組み合わせの妙、なかなかのコレクションです。
『伴奏者』永嶋恵美
友達を守るためにつく嘘。
最初からリバース描写…
まって、毒殺テーマだと必ず付いて来るの?ヤメテー!
『猫は毒殺に関与しない』柴田よしき
物書きの心の闇…
他人の心の中を覗き込んでる感がすごい、なかなか毒のあるお話。
『罪を認めてください』新津きよみ
「正直者がバカをみる」
これも、「猫と毒薬」?
言いふらしおばさんの行動は途中から先が読めてしまった。
『劇的な幕切れ』有栖川有栖
3作続けて読んで、女社会からいきなり男性一人称に。
トンネルを抜けた感で新鮮。
「世にも奇妙な物語」に良さそうなどんでん返し。
『ナザル』松村比呂美
PTA仲間、ママ友、これもなかなか毒社会である。
自分より下を見て安心する…主婦あるある。
『吹雪の朝』小林泰三
毒のコレクション。
生兵法は怪我の元?
『完璧な蒐集』篠田真由美
ゴシックな雰囲気が文章からも立ちのぼる。
絢爛豪華、痺れるような毒。
『三人の女の物語』光原百合
毒殺…ときくと、刃物でグサ!などに比べ、女性的な感じがする。
毒リンゴとか、蛇の毒をあおったクレオパトラがすぐに目の前に浮かぶ。
三人目の普通の女は…?
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面白かった編
・「伴走者」
学校という窮屈で思いつめがちな世界の描写が上手かったと思う。確かにタイトル通り従犯者と言うか伴走者。でも残りの長い人生、鞠香は大丈夫なのかなと思ったり思わなかったり。
・「ナザル」
語り手がポロポロ変わっていくので追尾型みたいな。犯人が分かると「そういうことか~!」と思うけど、ナザルのキーワードはなくても別によかったかもしれないなと。
・「完璧な蒐集」
そこまでやってこその完璧!・・・オチまで読んでもっかい初めから読むと、冒頭さらっと出てくる「妻」と「私」の歪さが改めて怖すぎる。
面白くなかった編
・「猫は毒殺に関与しない」
職業作家の大変さは十分に滲んでる。でも動機と毒の入れ方が雑だなあと。女の人の”食べたいもの”なんてコロコロ変わるものだし。
・「吹雪の朝」
こちらもお馬鹿さん。ってか死ななくても後遺症残ったらどうすんだとか考えなかったのかな。そもそもそんなことされて反省する確率より愛想を尽かされる確率の方が高いだろうとも。
総評
出入り自由のアンソロジー・アミの会第2段。「毒殺」という非力で密やかな殺意は確かに物語向き。ただ前作「捨てる」の方が幅があって面白かったかなあと。次作はタイトルも装丁も前作寄りっぽい印象なので、また面白くて多様な話が詰まってるといいなーと思う。
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アミの会(仮)に、ゲストの男性作家2人を加えての豪華8名によるオール書き下ろし!♪
意外な結末から忍び寄る恐怖まで「毒」を使いこなして、サスペンスから本格まで、まるごと一冊に閉じ込めたバラエティ豊かな毒の競演~~!w