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面白い視点で書かれた医師向けの本だと思いました。
リーダーシップやチーム形成はビジネス書ではたくさんありますが、医療業界に生かすとすると難しい面もたくさんありました。
これは医療業界に目を向けた人材育成の本で、ポートフォリオ作成としては業務改善のパートでも使えると思います。
日々、自分の癖や考える傾向についてボンヤリと悩みますが、これを読むと少しスッキリします。
コンフリクトに悩むのではなく、コンフリクトを生かせるように前に進みたいものです。
個人的には第3章の「問題解決の原理原則」は、当たり前のことだけどうまくまとめてくださっているなと思いました。
私のタイプは「ENFJ(外向-直感-感情-判断)タイプ」だと思います。
【主機能】周囲の人々やグループの成長を促すために、励ましや枠組みを提供する
【劣等機能】対象から距離を置いた的確な論理を用いて人間関係を分析検討する
気をつけながら仕事しなければいけませんね。
以下、少しネタバレ(自分の覚書)
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目標を立てるときに考慮すべき要素を整理した「SMARTゴール」
Specific(具体的)
Measurable(計測可能)
Achievable(現実的で達成可能)
Related(目的との関連性)
Time-bound(時間制約)
問題には「ジグソーパズル型」と「ルービックキューブ型」がある。
ルービックキューブ型は全体の構造を捉えて打ち手を考えなければ解決できない、システム思考を使った解決が求められる。まるで家庭医が患者を診察するときの診察手法とそっくりですね。
アメリカの地下鉄の治安を解決したジョージ・ケリングの「割れ窓理論」は面白かったです!
一見問題とは離れた場所にあるが、問題解決に大きな効果をもたらす介入点をレバレッジ(=てこ)・ポイントと呼ぶ。
岡本太郎の言葉
「人生は積み重ねだと誰もが思っているようだ。僕は逆に、積み減らすべきだと思う。財産も知識も、増えれば増えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる。」
医療人1年目への仕事の教え方
作業分解シートを作成する。訪問診療の仕方を一連の流れにしてしまった方が良いかもしれないと思った。