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簡単に書かれていて、なおかつポイントを押さえながら説得的な内容となっており大変良い本だと感じた。格差論を社会の信頼関係と関連付けて論じているのはとても説得的に思えたし、同時にそのような観点は必要不可欠だろうと思った。著者の井出さんのファンになった。
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学者がその研究をふまえて、若者に持論を語り行動を促す。旗幟鮮明だが決して扇動的ではない。最近見ることがなくなったこうした本が、今こそもっとあってもいいし、それが読まれてほしいと思う。もちろん、私は著者の主張に納得した。この考えが広がっていくことを望む。
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読んでて希望がある内容でした。ただ累進課税制度の導入に関しては一筋縄ではいかないような気がした。それでも哲学的に経済を読み解くと、人間として大事なものを忘れないで経済活動を行う必要性は伝わってきました。
深澤義旻 「人間のうた」
自分を大切にすることが同時に人を大切にすることになる生き方をなんとしてでも見つけ出し、作り出さねばならぬのだ。それは、人間にだけできるのだ。それが、人間の権利であり、義務なのだ。
ニーチェ
同情とは愛する人を張りつける十字架である。
国の財源
所得税・相続税・法人税など
→生活保護・貧困対策
地方の役割
住民税・固定資産税
→幼稚園・保育園・医療・介護・障害者施設
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日本社会は、格差、格差といいながら、所得格差が広がっている、かわいそうだ、何とかしたい、不公平と思うが、格差社会を是正したいと思う人は少ない。余裕のある、思いやりに満ち溢れた社会ではない。
税への抵抗が強い社会は誰かのための負担を嫌う。「冷たい社会」
今日の予算委員会を聞いていても、高齢者、低所得者につめたいよな~~って思う。そういう私も、税金払いたくないわ。
弱者を生み、放っておく社会は人間の顔をした社会ではない。
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分かりやすい!!!
所得制限を弱めて貧しい人にも所得の多い人にも分け隔てなくサービスを提供。
負担率は一定額とする。
弱者を生まない、誰も後ろめたさを感じなくていい。
中高所得層も受益者にできれば、社会のメンバー全員にとって何が必要で、何が大切かを考えることが意味を持つようになる。お年寄りと若者の利益をセットで考える。
必要の政治では、身近な政府である地方自治体が主人公となる。人間が必要とする福祉、医療、教育といったサービスを提供しているのは地方自治体。
貧しい人や障がいを持つ人たちへのお金の支援は国がやるべきであって、所得や資産の多い人、大企業への課税もしっかりやるべき。
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予想通り、『分断社会を終わらせる』の要約版だった。1時間もかからず読めてしまうので、誰にでもおすすめ。まずは、「増税前に公務員を減らして経費削減!」と主張する夫に読んでもらって、感想を聞きたいと思う。
願わくは、みんなが必要とするサービスを提供し、将来的には借金も返済できるだけの財政と税収はどれくらいなのか、具体的数字で示して欲しかった。
私の想像では、現状は低負担中福祉で、現状を維持するだけでも相当な増税となると思う。
受益感がでるだけのサービスは、果たしてどれくらいの増税になるのだろうか。
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2017/1
大学の頃よく遊んでもらった先輩の書いた本。Kindleでダウンロードできるのがこれしかなかったので読んでみたが、おそらく選挙権を得ることになった18歳向けということなんだろう、やはり易し過ぎた。
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働く人のなかで公務員が占める割合は高い先進国で最低水準です。少ない人でうまく運営している「小さくて効率的な政府」だということは、ほとんど知られていません。
2000年代に入って年収400万円以下のひとたちの割合が増えましたいまでは全体の5割にせまろうとしています。
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気鋭の経済学者、と新聞記事だったかで紹介されているのを読んで著者の考え方に興味を持った。わかやすくしようとするあまり具体性に欠け、イラストの入れ方も抽象的すぎてわかりにくい。編集がよくないと思う。
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高負担高福祉ベーシックインカムの話。わりと見えにくいところに話が行く。税金上げても還元してないとか。これはこれでよく出来ている。
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『未来をはじめる』で薦められていたので。
政治の勉強は青少年向けのものから…
小難しいと思いっきり挫折しそうなので^^;
『all for all』
全員が受益者で全員が負担も分かち合う。
うんうん、そうあるべきだと思うよ!
税は高くてもサービスが充実してる方がいい!
この前幸福度ランキングが発表され
北欧の国々が上位だったのも
やはりその政策に国民が納得しているからなんだろうと感じたもんなぁ。
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日本には大きな分断が横たわっている。これをなくすにはみんなを受益者にする。
深く同意したけれど、実際にこういう社会に変えていくにはどうしたらいいのかな。
経済を論じた文章で、著者の情熱?あたたかさ?を感じたのは今までになかった経験でした。
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読みやすく、わかりやすい、経済的側面からの格差論。
私たちの間に引かれている「分断線」。
私たちの見方に影響を与える3つの罠。
「救いの手」が人を傷つけるという側面。
「政治」からの解決策の提案。
経済とか、政治とかが苦手な私にとって、問題の概要をつかむのに適切な一冊でした。井手さんの他の本も読みたくなりました。
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「必要の政治」とは,受益感を高めながら租税抵抗を緩和するという戦略である。サービスを分厚くするために負担から逃げない。みんなの利益を守るために中間層と貧しい人たちがサービスの安易な引き下げに手を取り合って抵抗する,そんな政治。
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18歳から何歳でも読む価値がある書籍。
筆者の生い立ち経歴を見ると、筆者の社会に対する真摯で愛情を持って臨んでいる姿がそうぞうされ、感動しました。