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映画みたいなぁ。彗星、流星群、夏に揺さぶられるのはいつだってそう。
人の記憶はどこに宿るのか、いつか忘れてしまうとしても。
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ペルセウス流星群が降り注ぐ今夜のお供に。
映画のプロモーションを見たときは、単に住む環境が違うだけの2人がミーツする話かと思っていた。
読み終わった今は、正直に著者に謝りたい。
実際に見た景色ではないのに、ウワッと頭に広がる三葉の住まいや迫り来る彗星、喉元までせり出るほどの想いや体温の変化が目を通して身体中に伝わってくる。
映像が公開される前に、何故小説版が世に出されたのか。
それを知るはまず読了あるのみと心得た。
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新海監督の最新作、期待大なのでまずはアニメ映像を見ないことに読めないと思い、発売直後購入し積読扱いでに。
映画は良かったのですが期待し過ぎたせいか、はたまた自分が年をとったせいなのか、前作の『言の葉の庭』の方が映像と小説の相互の補完関係のバランスが良かったように感じました。
でも小説を読まなかったら、主人公:瀧君の「俺はこの寂しさだけを携えて、それでも全身全霊で生き続けてみせる。この感情だけでもがき続けてみせる。」という意思を映像だけではくみ取ることが出来なかったかもしれません。
映画の中でお互いを認識しての対面のする時間がカタワレ時のわずかな時間しかなく、相変わらず切なくそして意地悪だなあ(笑)と思いました。
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ホント、すれ違う男女の物語を書かせたら著者は上手だな。いや、映像監督だし映画が元だから「作ったら」というべきかもしれないが。なんにせよ、映画の予告編を見て想像していた物語と全く違っていた。そうか、今回はこんなふうにすれ違わせるのか。男女入れ替わりもの、という手垢のついたモチーフを、いつもの新海モノローグに、少し捻った展開、一切れのファンタジー要素、それらを混ぜて新たな化学変化を起こしてきっちり小説として仕上げてくるのだからすごい。細かいほつれはあるものの、こういう世界観として読めば面白い。
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流石の新海節満載で。
すれ違いの少年少女のニアミスを描かせたら右に出る者は今居ないのではないだろうか?
山の中での生活の基盤にする女子高生・三葉 みつは
東京で暮らす男子高校生・瀧 たき
突然夢の中で入れ替わり。
徐々に夢の中で入れ替わっている事に気付き、把握しだす。
全く出会う事がなかった二人。
瀧の行動で、三葉の未来も変わっていく。
三葉の行動は瀧に影響を多大に与えて。
すれ違いに泣けて。
会いたい、会えない、切なくて悔しくて。
泣けます。
公共機関で読むのは控えた方が良いです。
ムスビ、カタワレ時。
代々受け継がれた巫女である事の入れ替わり。
時空を超えて彗星が知らせる。
二人が会えるために、三葉と瀧は苦戦する。
時間が大きなネックになっているから。
実際は3年の月日が横たわっていて。
結構衝撃的だったり、いきなり知った時の寂寥感。
最後にようやく会えた二人の一言。
題名である 君の、名は と。
最後にジンとさせてもらえます。
2016年8月にアニメーション映画として公開。
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最初からあとがき、解説に至るまで終始鳥肌の止まらない作品だった。大袈裟だと思われるかもしれないけれど、読んだらきっと納得してもらえると思う。8月末に公開の映画『君の名は』を楽しみにしてる人も、映画見るからと言わずにぜひ手にとって、そして読んでほしい。私も映画を楽しみにしている1人で、この小説を手に取ったとき、映画見るから小説はどうしようかとためらった。きっとそういう人も多いことだと思う。でもその思いは捨ててほしい。私はこの小説を読んだ事で夏公開の映画がより一層楽しみになった。
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今回はノベライズではなく、原作小説という形。
序盤、どうしよう入り込めないかも....と思ったのも杞憂に終わり、最後まで一気読み。
忘れたくない!と三葉が手のひらを見た瞬間に鳥肌が立つ。
しかも映画の主題歌はRADWIMPSだなんて。久しぶりに映画館に行く予感。楽しみ。
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読了。今夏封切予定のアニメ劇場版の原作を読んでしまった。読んで良かったのは新海誠という監督は相変わらずだと再認識したこと。読んで失敗したのは観る前に話の筋を知ってしまったこと。
入れ代わりが二人の出会いのきっかけというのは強烈な運命だと感じざるを得ない。
前作、言の葉の庭が地味めなしっとり系だったので今回は少しバタバタした話で笑わせてほしいw
追記 映画を観た後のテキストとして再読。
入れ代わりは同じ年齢なのに三葉と瀧の時間軸が3年違う事に驚き(いや、小説を読んでいる時は理解していたが)熟読したが説明はない。軸が違う事実を認識して瀧は三葉より3つ年下だと納得するしかない。
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読む時間も忘れる緩急の効いたストーリー展開。ラブコメ的な最初の展開から中盤以降の切ないすれ違いを経てラストはぐっと来るものがありました。
ただもう少しメッセージ性があればなお心に残る作品になったかと思います。
あとがきで書かれていますが第三者視点であるアニメーションがこのストーリーを1番活かす演出、映画が楽しみです。
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なにかとても大切なことを覚えていなければいけないはずなのに、そのことは分かるのに、それがなんなのかが分からない・・・渇望感、せつなさ、苦しさ。背景にずっと流れるその感情と、きらきらした青春の描写が絡まり合う感じ。
瀧と三葉の時間がずれていることが判明したあとの流れがすこし分かりにくかった。
不確実なものを追いかけていく瀧くんの懸命な様子に胸が熱くなる。走り続ける少年少女、その疾走感が息苦しくて眩しい。
内容のメッセージはあまり感じられず、さまざまな読後感が駆け抜けていくようなお話。
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少し不思議で、優しくて愛しいお話だった。
これは映像で見た方が面白そうだなぁ(ノベライズだから当然なのかもしれないけれど。
入れ替わりがどう展開していくのだろうと思っていたけれど、こうなるのかと楽しかった。
ラストがとても爽やか。
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最初の方は入れ替わる二人をおもしろく読んでいたけど第4章「探訪」からは続きが気になり夢中になって読みました。名前や記憶はすべて消えてしまい大切なことも忘れてしまったけど、それに抗ってそれぞれの時間を生き抜いたから三葉と瀧はまた出逢うことができたのだろうな。ハッピーエンドでよかった。なのにすごく、せつない。新海誠作品は映画を観た事も小説を読んだ事もなく初めてだったけど「君の名は。」は読んでよかった。次は「言の葉の庭」を読んでみよう。映画も楽しみです。
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2016年の夏には映画公開も予定されている本作の小説版。
新海誠の映画作品は『ほしのこえ』『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』と鑑賞してきた。
これまでの作品の雰囲気と同様本作も、ノスタルジックで少年少女のセンチメンタルな演出があった。
とある少年少女の体が入れ替わってしまうという非科学的な話から導入しているため「あれ?新海誠ってこんなんだっけ?」と思わせておきながら作品中盤から物語の真相を探し始めたところから、話の結末を知りたいという衝動に駆られ、一気に読み進めた。
学生の頃に感じていた青春というやつをもう一度味わえるストーリーだ。
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大人になってスマートに生きる(あるいはそのように見せる)ことができるようになってしまったから、三葉や瀧くんのような少年少女がもがく姿が懐かしく眩しく見えてしまうんだろうな。
映画では描くことの出来ない主人公の主観、視点こそが、私がこの小説を読んで一番感動したところ。解説では、死より残酷なこととして「生きながら愛する人を忘れていくこと」を挙げているので「もがき探しても愛する人に出逢えないこと」「愛する人に出逢えたときにそのことに気付けないこと」「愛する人に出逢えたときに相手に気付いてもらえないこと」を追加しておきたい。
以下、引用。
世界がこれほどまでに酷い場所ならば、俺はこの寂しさだけを携えて、それでも全身全霊で生き続けてみせる。この感情だけでもがき続けてみせる。ばらばらでも、もう二度と逢えなくても、俺はもがくのだ。納得なんて一生絶対にしてやるもんか。
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もともと映画として制作が始まった作品。それと並行して小説も執筆。そして映画の公開より先に小説が世に出る。そんなこともあるんですね。
まっすぐな少年少女の青春ファンタジー。何かつじつまが合わないような…と思わないでもないけど、そんなことは重要ではないんでしょうね。主人公たちの純粋な思いに胸をときめかせながら楽しめはOK!
映画も気になります。