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久しぶりに読んだ新井素子さんの新作。
50代になっても「わっかりましたっ♡るん!」とか書ける感性が新井素子。
せっかく気絶したのに何も覚えてなくてチッと舌打ちするのが新井素子。結婚物語の続編で笑える闘病記。
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『2016年 7月 25日 初版 発行』版、読了。
読書中、興ざめだったのが、あきらかな脱字が見受けられたこと。これまで新井さんの著作物では、そんなことがなかった印象だけにそれが残念でした。
で、あとがきにも明記されていましたが、笑える闘病記を目指したとか。いやもう、全然、笑えませんでした(^-^;; むしろいろいろと大変だなあ……と、しみじみ思いつつ「健康管理は大事だよなあ」と、諭された気分になる一冊でした(^-^;;
文体はあいかわらず読みやすかったです。
また結婚物語からはじまる正彦くん&陽子さんの最新シリーズでもありましたが……小説じゃなく実話エッセイとして発表出来ないのは、一部フィクションにせざるをえない事情があるんだろうなあ、と。
個人的には、コメディで純粋な新作を待ち望んでいるのですが……そういう意味では本シリーズの初期にあたる『結婚物語』や『新婚物語』は間違いなく印象深いシリーズでした☆
が、中年以降をクローズアップすれば、おのずとその世代が抱える出来事が中心になるのは仕方ないといえば仕方ないのですが……ううむ。
次回作に期待してます……と、思った一冊でした。
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新井作品を読むといつも思うのだが、まったく好きな文体ではないのに、きっちり読まされてしまって、さすがキャリアの長いプロだなあと感嘆する。今回もそうだった。
第一部の愛猫のダイエットの話なんか、ほんとーにどうでもいい(いや失礼ながら)話なのに、つい読んじゃった。その後の、旦那さんの健康のためのダイエット話とか、ご自身の入院や手術の顛末は、飄々と書かれているけれど読みごたえがある。
それにしても、病気の件とか、ご両親の介護とか、結構深刻なことであろうに、重苦しさというものが皆無である。これはどこまで「陽子さん=作家新井素子」として作られたキャラクターなのだろう。そこが知りたくなる。
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ダイエット物語。猫編、人編。
大腸ポリープ物語。
うっすら介護問題。
回りくどいのだけれど、いつの間にかそれが普通に感じてしまう素子姫の世界。
星へ行く船シリーズ復刊も楽しみです。
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この人がそもそも極度の方向音痴とかで散々常識ハズレなアテクシ!を
ネタにしてるのに、ちょっとカボチャの重さが判るからって、大ハズシ
した他の人を「こんな事も判らないの?何で!??」みたいな書き方
する所とか
受けて貰えると嬉しいから、そんな話書いてしまうんですよね!と
ハードル上げてるけど・・・興味深くは有っても、別に受ける話じゃ
なくない?とか
・・・我ながら意地の悪いツッコミだと言う自覚は有る
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ネコと人間のダイエット話に大腸ポリープ検査体験記を合わせた陽子さん正彦君シリーズ。検査の話は実際色々大変だと思うけど、軽やかに読めてしまう。ダイエット、自覚が重要という結論が出たけどきっかけがないと持てないの良く判る。デブ猫可愛いもんなー。しかしここの猫達悪さし放題で二人が振り回されているのは猫あるある?性格?
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新井素子さんの,実体験をもとにした小説。
長年一緒に暮らしていた猫,ファージが亡くなってから,しばらく猫は飼っていなかった正彦さん,陽子さん夫婦。
しかし,その二人のもとに,天元(てんげん)とこすみという二匹の兄妹の子猫がやって来る。
ところが,妹のこすみは活発でやんちゃなくらい走り回るのに,兄の天元はほとんど走り回らず,あまり手がかからなかったこともあって放置していたら,肥満になってしまった。
猫のダイエットと向き合う正彦さんと陽子さん。だがしかし,天元本人(本猫?)の運動が期待できないから,食事量を減らすしかなく,天元がもっとキャットフードを欲しがっているのに,あげられないことが陽子さんにとってはとても辛いことだった……。
陽子さんのモデルは,新井素子さんご本人で,実体験をもとにしているから,猫のダイエットの苦労話が実にリアリティがあって大変なんだなあと感じました。でもそれを文体で,悲壮感はそんなに感じませんでした。
猫のダイエットの他に,糖尿病予備群である夫の正彦さんの話,大腸ポリープを切除することになった陽子さんの話,それぞれの短編も。内容は結構エグいものだろうけど,嫌悪感を持たずに読めるのは,文体のおかげですね。
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ある日の検診で、天元が太りすぎを指摘され、「ダイエットしなくては、いずれ腎移植が必要になる」と、獣医さんから言い渡される。
どうすれば、二匹の飼い猫のうち、一匹だけを、ダイエットさせられるか。陽子さんは頭をめぐらせ、奮闘するが……。(「ダイエット物語……ただし猫」)。
糖尿病予備軍と指摘された正彦さんは一週間、教育入院することに。
そこで、教えられた糖尿病の恐ろしさ。
退院後、陽子さんの協力の下、運動療法と、食事療法に取り組むが、そこに遠方に住む正彦さんの両親の介護モンダイが重なって……。(「ダイエット物語……今度はヒト」)。
この二作に加え、自身の検査と入院、内視鏡手術、そして再入院の日々をスリリングに綴った「大腸ポリープ物語」三作を収録する。
(アマゾンより引用)
この作家さんの文章構成好きじゃないなぁ
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結婚物語、新婚物語と昔読んだが、続編の最新版。
同じように年をとって、ダイエットに励むところに親近感が湧く。
しかし、新井素子は時速6キロで歩いても本を読めるとは凄い。
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『結婚物語』『新婚物語』『銀婚物語』の主人公の陽子さん・正彦さん夫婦の話。飼い猫のダイエット、正彦さんの血糖値改善実施、陽子さんの大腸ポリープ切除の3部構成。