投稿元:
レビューを見る
着の身着のままで、都市に降り立った時にでも人間は生きていける方法を書いた本。
衣食住のうち、衣→食→住の順で章別に紹介。
路上生活者にインタビューをして、それを元に書かれているが、都会で私たちがゴミとして出しているものが、彼らにとっては宝で、ゴミから色々なものをゲットしてきて、生活出来ている。
特に、住については詳細に描かれていて、イラスト入りで、紹介されている。
考え方を変えるだけで、何もない状態からでも生きていけるということを、描いた本。
個人的には路上生活者たちの詳しい生活や、研究者並みの思考を持っていることに驚いた。
投稿元:
レビューを見る
都市=働く場 という捉え方を変えてみたいと感じ、手に取った本
車に使用されているバッテリーで家電を動かす方法や、公園で提供される炊き出しスケジュールなど、知り得ぬ都市の生き延び方が面白い
あぁ、生きていくにはこんな方法もあるのか、と感心
都市冒険者の視点が身につきますよ!
投稿元:
レビューを見る
【きっかけ】
上野ルートブックス
比較的新刊
【概要】
「都市型狩猟生活」と銘打って、路上生活者に対するフィールドワークから、「都市の幸」を活用した生活が可能であることをあぶりだす。
【感想】
「0円生活」の焼き直し感はあるが、改めてリアルな実例から物の見方がひっくり返されるこの感覚は痛快。
特に都市の階層(レイヤー)に対する視点というのは、多少なりとも空間的な目を持っていると、とてもおもしろい、うろこをはがされる部分で、本書の核心だと思う。
本書で出てくる路上生活者が、かなり「自営業者」的な考え方と行動をしているのはおもしろいが、「代々木公園の禅僧」レベルになるとすごい。
投稿元:
レビューを見る
なにひとつ持たず都市に降り立ったとしても人は生き延びられることを、路上生活をする「都市型狩猟採集生活民」から授かった知識や情報を基に綴った一冊。
一見ホームレスの生態を内部からみた面白い本、と思いがちだが、視野を拡げて普段見えてこない無数の階層を意識することの必要性を論じていて、それは都市に限った話ではない。
しかし道を歩いていて何か見つけると、これは都市の幸なんだな、と思うようになったな。
投稿元:
レビューを見る
多くの人にとってゴミと見なすものも、必要な人にとっては貴重なものになる。そんな都会にあふれるゴミを都市の幸と見なしてみるとお金がなくても衣食住を満たすことができる。
衣食住で衣が一番重要だと述べてたのには驚いた。衣がしっかりしていればどんなにお金がない暮らしをしていても一般の人だと見てもらえるということらしい。
見方ひとつでこんなにも世界は変わるんだ。
投稿元:
レビューを見る
読んでて久々ワクワクしました。「生活」ってものが面白そうに感じて。
階層って捉え方にも合点がいきます。
本来の人の生き方かも。
投稿元:
レビューを見る
『超高感度カメラとマイクによって縦横無尽に映し出されるフィールドレコーディング』
『高い解像度の視点を持って都市を見ていく』
『動き続けて変化しつづけるものこそが強度を獲得する』
『見た目には何の変哲もない空間であったとしても、その壁に張られたポスターのテープの貼り具合や、コンセントにつないでいるタコ足配線の乱雑さ、動き回る人々の動線、着ている服の違い、商品が羅列されている様子、飛び交う会話の音、そして、真夜中であるにもかかわらず、室内が蛍光灯の灯りで満ち溢れている状態……。そんなことをこれまでよりも敏感に捉えることができた。無意識に立てられた雑音、会話音、店内で流れている流行歌などが混ざって一つの空間を満たしているのも、デュシャンのコールテン・オーケストラのごとく耳で聴き取れるようになった。』
『解像度の高い視点さえ持っていれば、場所を大きく移動せずとも、複数の旅行をしているような感覚で街を歩くことができるだろう。』
最終章はすごくよかった 視座のレイヤーを深くするということについて
1〜5章はなるほどとはなったけど、全員が全員都市型狩猟採集民になったら「都市の幸」もクソも無いと思うので、まるで理想像かのように「○○のすゝめ」としてポップに広く推奨するのは違和感があった、選択したわけじゃなくて生きるためにそうせざるを得ない人々もいるわけだし 実録としては面白い
自分の場合は、都市生活もコンクリートジャングルも先人たちの有形/無形の遺産を受け継いで文化的次元に「進歩」した結果だと捉えているので、それを利用しない手はないんじゃないかとも思った あえて振り出しに戻ってゼロから生活を生み出す根源的な喜びを感じるよりは、灰色の建物に囲まれながらもその中でさらなる高尚な文化みたいなものを求めていたいと思ってしまう 現時点では
例えばApple製品に囲まれてすべてをクラウドに同期させて生活についてこだわったり悩んだりすることは放棄してある意味大きな枠組みに自分の生活すべてを委ねてしまって、そこで捻出された時間や節約されたエネルギーを使ってさらなる音楽とかコンテンツとか新しい好きなものに出会ったりする方が好きだな、ジョブスみたいに、自分の理想はそっちかもな、と思った
投稿元:
レビューを見る
「もしも東京で、無一文で生きていかなければならなくなったらどうやって生きる?」という切り口で、都会で人から物を貰ったり、不用品を拾ったりして生きる方法が書かれた本。
簡単に言うと、ホームレスの生き方が書かれた本である。
どこでどのような物が得られて、それをどのように使うことで衣食住を充実させるか。
ホームレスとして生きていく気がなくとも、災害などが起きた際にダンボールで暖を取る方法など知っていれば役に立つし、街の見え方が変わってくる情報でいっぱいだった。
投稿元:
レビューを見る
「都市型狩猟採集生活」とは、<都市の幸>を駆使しながら、創造力を限界まで使い、自力で生きようとする彼らの生活
あり合わせの技術を駆使して、あらゆる状況に対応できる知恵を教える師匠、酋長
解体された廃材で家をつくり、野菜を育て、それを料理し、降ってきた雨を貯め、手を洗い、食器を洗い、畑に水をやり、排泄物は溜めて肥料にし、生ゴミは木の近くに捨ててこれも肥料にする。
投稿元:
レビューを見る
人の住環境をもう一度根本から見つめ直そうという主旨だが
一歩間違うとホームレス讃歌と受け取られかねない微妙な
内容か。あくまで都市での話であり、田舎ではどうなるのか
どうすれば良いのかという考察がないのは残念。どこでどう
転んでも、最終的にはこういう暮らし方もあるというのは
知っておいて損はない。
投稿元:
レビューを見る
勝手に野鳥や野草を採って食べるハウツー本と誤解していた。東京都心におけるホームレスハウツー本だった。