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NHK「ブラタモリ」制作班監修『ブラタモリ1:長崎、金沢、鎌倉』(KADOKAWA)
2016.7発行
2018.1.12読了
記念すべきブラタモリ第一弾。本書では、長崎、金沢、鎌倉を取り上げる。特に長崎の地形的な成り立ちが面白かった。長崎は平地が少なく、そのほとんどが埋立地で、昔は、その名のとおり「長い岬」が突出していただけだったらしい。その土地を歩いて、当時の海岸線を発見するというのは、楽しいだろうなと思う。金沢の回では、辰巳用水が面白かった。城と言えば必ず用水が出てくるが、治水は当時の最先端技術だったのだろう。鎌倉は、和賀江嶋(わかえじま)の成り立ちや江の島詣での原型が徳川光圀にあったというのが驚きだった。
URL:https://id.ndl.go.jp/bib/027488890
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海からの近代化が「長い岬」にやって来た、坂の町・長崎。惣構のお堀と城の石垣で鉄壁防御、前田家が造った美のまち金沢。谷(ヤツ)と浜、自然地形を上手に活用した鎌倉。
どのまちの話も面白かったけど、随所で光るタモリの地理的センスがなによりすばらしい。「与えられた状況を楽しむ天才」と同行スタッフも評するとおり、やはり遊びの達人なんだなと思った。「高低差がないところには何の興味もないですからね」と言い放つダンサー(段差)のタモリに思わず共感。
■主な内容
第1章 長崎
1 "坂の町・長崎" の始まりとは?
外国人居留地/出島/岬の痕跡/道路の下の石橋
2 長崎の近代化は海から?
長崎港/池島/第二立坑
第2章 金沢
3 加賀百万石はどう守られた?!
城下町の惣構/辰巳用水
4 金沢の「美」 ~金沢は美のまち!?
金沢城の石垣/金の川・犀川/金箔の工房
第3章 鎌倉
5 800年前の『まちづくり』とは?
武士が暮らした「谷」/最古の築港和賀江嶋/
6 鎌倉の観光 ~鎌倉が観光で発展し続ける理由は?
江戸時代の観光ルート/江ノ電/幻の車両「タンコロ」
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来年度、鎌倉に遠足に引率するかもしれないということで、少しは詳しくならんと思って鎌倉の部分だけ読んだ。以前、東京駅編を読んだことがあるが、やっぱり面白かった。
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図書館でブラブラしていたら、目に入ったので、借りました。まさか本が出ているとは知りませんでした。
テレビの「ブラタモリ」は大好きな番組で、欠かさずではありませんが、興味がある土地を訪れる時は、見るようにしています。
タモリさんが巻頭で、
「マニアックな専門家が次々に現れて、漠然とした疑問がどんどん解けていくんですから。これは本当に、ある意味ミステリーを読んでいるような感じですよね。」
と話されています。
昔から地理、歴史が大好きで、それに加えてこれまた好きなミステリー要素も加わっている。自分がブラタモリが好きな理由がわかりました。
本作では、長崎、金沢、鎌倉が収録されています。
長崎は今度旅行に行く予定、金沢、鎌倉は以前旅行に行ったことがある場所です。
その土地の成り立ち、なぜ発展したのか等、旅行中には知ることができないであろうマニアックな謎を知ることができ、満足できました。