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出版社からのコメント「2015年に新聞などに発表された数多くのエッセイの中から、読み応えのある77編を厳選しました。 日常生活の機微を切り取った珠玉のエッセイを、どうぞお楽しみください」
家族の話。
子供のころの思い出話し。
とても贅沢な一冊。
中でも藤沢周さんのエッセイが良かった。
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寝る前に読むのにはピッタリ!
どれもいい。好きな作家から読み始めた。
珠玉のエッセイは年代に関係ないだろう。全巻借りていこうと思う。
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軽い読み物を読みたくて図書館の本棚を物色していると、表紙にやたら人の名前がたくさん書かれた本があり、ベストエッセイと銘打たれている。けっこう分厚い本だったがこれだけ多くの人の作品が収められているのであれば、一つ一つは短いはず。今の自分の需要に合っていそうなので、いくつかのなかで一番新しいものを借りることにした。開いてみると巻頭はあの芸人作家だ。漫才師を題材にしたという例の作品は読みたいと思ったこともなかったが、どんな文章を書くのだろうと興味をそそられた。私に文章の良し悪しなどわかるはずもないが、なんとなく稚拙な印象をうける文の中に、日ごろ使わないような難解な熟語が散らされており、どこかアンバランスな感じがあった。でもそれがなにか戦い方をしらない少年が丸めた体ごとでぶつかってくるような力となって、読む者に作者の想いを伝えていた。これは作者の作風というか、作者が読者を引き込むために計算してつかっている技巧のように思えた。けっこう感心して例の作品も読んでみようかなと思った。次の岩松了の作品も、らしさが出ていて面白かった。以降はよく知らない人たちの作品が続き、印象も薄かった。やはり作者の風貌や語り口を知っているほうが理解しやすいのだろうと思った。そんな中でも感心したのは綿矢りさだの作品だった。名前の書き間違えをテーマにしたその作品は、かわいらしくユーモアがあって、読んでいる途中に「ハハッ」と声を出して笑ってしまった。俺が読みたいのはこういう文章なんだよと言いたい気分になった。元々私にはエッセイというものに読んでふんわりした気分やほっこりした気分になれる読み物という先入観があったようだ。しかし作る側は生活の中で感じたことを書くだけなので、供給サイドと需要サイドのミスマッチは自然と多くなる。特に感じたのは人の死んだ話が多いということ。作者の知人や恩人が亡くなって感じたことが書かれているのだが、反面、人の生まれた話はほとんどない。これだけ人がいればどこかで生命の誕生がありそうなものだが、そのエピソードは語られない。その割合はニュースや老人たちの会話と同じだ。そういったものから逃れたくてエッセイを読んだのに、そこは似たような世界だった。各作品の最後には作者の肩書が記されているが、作家のほかには大学教授などいわゆる偉い方々がほとんどで、当然年齢層も高いからそのような傾向になるのだと思う。それであれば、新聞などに投稿された児童・生徒の文章で良いものを一二編載せればどうか。年ごとのベストエッセイなのだから、素人の文でも良いものは載せる義務があると思う。きらきらした生命感あふれる文章をよんで、肩書に○○中学校2年生と書かれていたらそれこそほっこりしそうだと想像した。
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吉村萬一さんの「規則破り」を読みたくて借りた。
吉村さんの小説、異常な物語は、真面目過ぎるほど真面目な人だからこそ編み出せるのだと、改めて感じた。
小説と違い、エッセイはとても常識的。
で、味わい深い。
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いいわあ。この本。
ファンになりそう。
一編が手ごろな長さで、ちょっとした時間に読みやすいし、そのちょっとした時間(3分とかそれくらい)が、ものすごい貴重な時間になりうる。
願わくはこういう本こそ電子書籍化してほしいなあ。
ちょっとした時間でも読みやすい本なのに、単行本だけでは持ち歩きに適さないもの。
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2015年に新聞などに発表された数多くのエッセイの中から、読み応えのある77編を厳選しました。 日常生活の機微を切り取った珠玉のエッセイを、どうぞお楽しみください。(アマゾン紹介文)
結構な割合で追悼文があったような。業績を振り返るようなものより、個人同士のやり取りが語られているものの方が好き。
‘しもおれ‘仲間 池内紀
人という「灯り」 佐々木幹朗
良きライバル 熱きおっちゃん 大沢在昌
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吉本ばななさんは、小説でもエッセイでも、いつも、言いたいことを言語化してくれる。
「私の佇まいだけで、だれかをまるで言葉でほめているような、そんな人間になっていきたい」。
私もいつもこう思っていた。
でも、どう言っていいのか、わからなかった。
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何か読みたいけれど、長編小説や重いお話は疲れるなぁ‥と思っている読者にお勧めの本です。77人の作家や詩人などのエッセイ集。どれも2、3ページでサラッと読めるのに、ハッとする文章や、なるほど!と思う素敵な言葉が散りばめられていて、私も思わずノートに書き留めました。さすがものを書くことを生業とした人々の技ですね。作家も私達と同じように生活をして、呼吸して、日々の暮らしを生きているのを感じました。
人気の又吉直樹さんの『芥川龍之介への手紙』を巻頭にもってきて、最後は吉本ばななさんの『幸せを創る』でハッピーエンドに締める、その構成も良いですね。
私は上記のおふたりに加え、朝井リョウさん「夏裁判」、岩松了さん「『猿、かわいいね』」、永田紅さん『言葉の断捨離?』、佐藤雅彦さん『たしかに‥‥』、穂村弘さん「指を触れること」、山本車次郎さん「平信」、四方田犬彦さん「頂点は見えない」、五木寛之さん『言葉も馴化する』も心に残りました。