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ブルックナーの魅力は伝わってくるし、ブルックナー団の面々の可笑しみも伝わってくるけど、それだけかな、という気がします。
でも、その「あっさり」がこの作品の良さでもあると思う。姫がここから急にやる気出して変わっていく、のではなく、うっすらと、それこそ紙の上から撫でられるように自分をなぞっていくところで終わるその奥ゆかしさが、敢えていえば良い。
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どこかのサイトで絶賛されてたので、買ってみたけど、合わなかったなぁ。
ブルックナー団にも、ブルックナーにも共感がわかず。
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残念なことに私はクラシック音痴だ。
学生時代の音楽の授業でなんか聞いたことある程度。
それなのに、どうしたことだ、この本を読むと、ブルックナーって格好いい、すごい!ってなる。特にラストの1行で持って行かれる。
熱量が高い小説だった。
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さっぱりとしたライトノベルでした
全く知らなくて、童話かと思って借りた
残念なことにブルックナーを知らない
でもその魅力に少し触れた感じ
劇的な変化というのはなくて
でもなんか予感があって
ラストがよかった
一度は聴かねば
≪ オタクたち 憤然鬱然 さまよって ≫
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地味なブルックナーの伝記を一本の軸として読ませる野心作。おかげで、彼の人生や作曲作法を面白く知ることができました。出だしの姫とブルックナー団の出会いが楽しかったので、もっと絡みを絡みを中心に盛り上げて欲しかったなぁ。みんな、心優しいけどコンプレックスを抱えています。それをブルックナーにダブらせているんですね。冗長で野暮ったい印象のブルックナーの交響曲ですが、もう少し優しい気持ちで聴けそうになりました。
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Twitterの講談社アカウントのRTで見て図書館で予約し読了。
想像していたよりはずっとライトだったので少し残念だったけれど、自分の中にある劣等感や、承認欲求みたいなものをじくじくと刺激されるという意味では少しヘビーだと思う。
特にブルックナー伝(未完)第四章は読んでて非常に辛く、もうあと少しだというのに本を投げ飛ばしたくなった。
事実を元に書かれているのだろうと思うけれど、本当にこんなことがあったのかと思うと、特別ブルックナーのファンでもないし、弟子でもないけれど「もっと怒って毅然とした態度をとって下さいよブルックナーさん!!」と言ってやりたくなる。
私ならば指揮棒を投げつけ、譜面台を破壊し、喚き散らしているに違いない……(自分の曲を演奏してもらっている、ということはわかっていても)
時代的にそういうものだったといえば仕方ないけれど、演奏していた人たちの音楽に対するプライドのなさ(ある意味それがプライドの現れなのかもしれないけれど)、誠実さ、誠意のなさに憤然とした。
作中作とは言えなかなか腹立たしいものがある。
ブルックナーを通じて知り合った彼らが今後どうなっていくのか。
明らかにされていないところが、良いようでいてもどかしくもある。
もう少しなにか匂わせるものを残しくれても良かったような気もする。
ただ人生は本当の終わりが来ない限り、音楽のようにここまで、Finとはならないし、何かが成功してもそこで終わり、ということは無いので、これからも続いていく以上描ききらない方がやっぱりいいのかも知れない。
エピローグ、ブルックナーのラストのセリフに痺れる。
また本筋には関係ないし、展開上仕方ないけれど、同じブルックナーが好きな人同士とはいえ、オタク風の男性3人に声をかけられ、年齢が同じぐらいとはいえそんなホイホイとあとを付いていくものなのかなぁと、代々木さんの危機感のなさを心配てしまった。
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星は4つでもいいかも!と思ったんです。
最後の一文が素晴らしくて。
でも全体通してブルックナーさんにやきもきしたので、やっぱり3つwww
やはり芸術家というのは時代に愛されなければ辛いよなぁと思いました。とくにブルックナー伝第4章。
でも最後のブルックナーの言葉でなんかおぉ!むて思ったというか。
この人は本当に頭の良いひとだったんだなぁと思いました。
面白かったです。
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どうしてこの本を読みたいと思ったのか、いつもの通り忘れてしまったのですが、図書館で予約してあったものです。
話の中盤まで、心のどこかで「この後何かあるんだろうな」って思ってました。
うーん、ブルックナー団の誰かが、周りと違うからっていじめられる辛さ、みたいなのを語ってて、いじめって言い方がよくないとか、そういう主張は「うんうん、確かに」と思えたんだけど、全体としては「私は何を読んだんだろう……」となっちゃう感じでした。
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見事にブルオタの話だった。タイトルに興味をもって読んでみたけど…。曲よりもブルックナー本人を普及させようとしてるの?なんなの?ブルックナーにまつわる事件でも起こるのかと思ったら全然違った。
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イジメの項は少し考えさせられる。
アントンの見た目から資産家達の娘のお眼鏡に
敵わないだけでセクハラ扱いされる。
それが本当でない事が分かってても
辞めさせられるなど、、、
やられた方にも隙があったのではないかと
それを言われると言い出せない。
それよりも被害者の誇りが問題
学内悪質暴力 組織的人権侵害などと
言葉を変えてもいいというのは納得。
だからこそ
ハンスリックは批評家として
余計な力が掛からないように見ようと努力していた。
最後の指揮シーンについても
私には分からなかったと。
しかしブルックナーを批評する人は
ハンスリックを利用して批評する
そんな人には愛がない。
人の威を借りてるだけで
自分に本当は意見なんてない。
だからこそ論争、炎上になる。
そのようなただの批判者にはなっては
いけないということも心に留めておこう。
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ブルックナー好きの方からのお勧めがあって購入しました。はっきり言ってブルックナーが好きな人しか購入しないだろうと思いましたね。しかもブルヲタしかこの本を高評価しないでしょう。
二元中継で話を進めるのはよくある手法だけど、現代も当時の話もラストはあまり盛り上がらず、小説としては頂けない結果になっているのが悔やまれる。これはブルックナーの話だから敢えてどっち付かずの形にしたのか、それとも作者の文調がこのようなものなのかは計り知れないが、次作ではもう少し文学らしい形に仕上げて欲しいものです。
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ブルックナーオタクの3人組みのブルックナー団と図書館のアルバイトのゆたきがコンサートで知り合ってブルックナーの蘊蓄を披露するというだけの話で,それだけって言えばそれだけなんだけれど,ネットに載せているブルックナーに関する「ブルックナー伝」が面白かった.
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社会人のかなり拗らせたクラオタ3人と、彼らの語りに巻き込まれる非正規司書の姫。特にストーリーやキャラに魅力があるわけではなく、ノンフィクションぽいブルックナー伝と、クラオタの有様をさっくり楽しむ作品。160ページくらいなのですぐ読める。
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なんだか表紙の絵がラノベみたいだし、タイトルにブルックナーと入ってなければ読まなかったと思う。初めて読む作家。
アラサーの公共図書館に勤める非正規司書の主人公と、もといじめられっ子の三人の男性ブルックナーオタクの、一応物語ということになると思うが、正直言って物語というほどのものはない。どちらかと言えば間に挟まれるブルックナー伝の方が物語らしい。小説としては出来がいいというわけじゃない。
しかし、(ユキの「ぽ」だけは気持ち悪くて許せないが)結構好きだなと思ってしまったのはサマーフィールドとかエーベルシュタインとか架空の作家の出しかたが上手い、ヴァーグナー、ヴィーンなど、ちゃんとドイツ語の発音で書いている、音楽の知識もしっかりしてる、ということだけではなく、主人公の文学の好みで人となりがわかるところが本好きの心をくすぐるからだ。
バーネットやカニグスバーグから始まって、尾崎翠、野溝七生子、安房直子、ブロンテ姉妹にオースティン。大人になってから森茉莉、幸田文、武田百合子。稲垣足穂に賢治に中勘助、ヘッセ、ヒメネス、ブラッドベリ!わかる、わかる!(フランチェスカ・リア・ブロックだけは読んだことないので、これから読んでみよう)
ブルックナーをダサいと思ったことはなかったけど、なんだか重くて壮大で、でも前衛的ではなくて、マーラーの方が魅力的に思えて、同じ大作聴くならマーラーと思っていたのだが、ブルックナーもきちんと聴きたくなった。
しかし、ここまで卑小な人間に描く必要はなかった気もする。少女に求婚し続けたのはクレイジーだとしても、オルガンと作曲の能力は当時から認められていたのではないか。
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クラシックは好きだけど、ブルックナーはほとんど聞いたことがない。長くて、掴みどころがなくて、とっつきにくい印象。そんなブルックナーを偏愛する3人のオタクと一人の女性との関りを通じて、生きにくい人たちを描いた物語。
始まりからオタク感全開でクスクス。いけてないブルックナーも相当イタイ。だけど、読み進めるにつれて、ブルックナーもオタクたちも妙に親近感をもってくるから不思議(笑)
かっこよくなくてもいい、魂を込めてダサければ。。かな?久々にブルックナー聞いてみたくなった。