紙の本
書道の面白さを知る「入門書」として最適
2016/07/09 09:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりたろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生のとき通っていたお習字教室では、臨書とか、王羲之の書がなぜ優れているかなどを学ぶ機会がなかったので、書道の魅力を再発見出来ました。
第三章で、著者が先生と上野で開催された「王羲之展」を見学。私も見に行ったので、すごい混雑ぶりだったのを思い出しました。王羲之の書を写し取ったとされる法帖や拓本がたくさん公開されてました。
真筆が残っていなくても、後世の人達は、王羲之の書を愛し、その書に近づこうとしたんですね。
大人になって、書道をはじめたい人の背中を押してくれる本だと思います。私も字ギレイになりたいです。
対談を読んで、まずは日記の字を丁寧に書こうと思いました。
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タイトルどおり、酒井さんの、字にまつわるエッセイと、第二部は実際に書道を習うという内容で、おもしろかった。とくに第二部。書道って、お手本に、中国の著名で偉大な書家の書を使うわけだけど、その書家や書の内容について、書道の先生の話をかみくだいて伝えてくれる説明が上手でおもしろおかしく、その書家がなんだか身近に感じられたり。藤原行成はモテ系、だとか。さすが「枕草子リミックス」を書いた人。
そんな書道が楽しそうでちょっと習ってみたい気もしてきたり。影響されやすいので、美文字が書けるようになるとかいう練習ノートみたいのを買ってみた(笑)。わたしも字を書くのは好き。下手だけど。
酒井さんが対談で言っていた、書道が好きは文章を書くのが好きと同じで、自分のなかにあるものを出したいというところからきている、っていうのはなんかわかるような気がした。
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酒井さんらしい読みやすいエッセイ。
酒井さんが、書道を習うという設定なのだが、それ以外にも書道の背景や奥深さを伝えてくれる一冊。
私も書道を習いたくなった。
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常々字のヘタさ加減にはコンプレックスがあるので、文字通り四十の手習いで書でもやってみようかと思うのだが、なかなか自学自習では上達しない。下手くそ同士で慰めあおうと思って酒井順子の書道入門エッセイを手にとったのだが、しかし、この著者、第一回の大唐三蔵聖教序からして筆使いがすでに素人のそれではない。よくよく読めば著者は小学生のころからお習字を習っていて、成人してからもたびたび書道教室に通っていて、これは「再々入門」だというではないか。言われてみれば、いくらなんでもズブの素人に大東文化大学(文学部に書道学科というものがある!)教授の指導を受けさせるほど書道専門誌『墨』編集部もバカであるはずはないのであった…。
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女を磨くという文言は嫌ですが(こういう言い回し、世の中からなくならないものだろうか)、本の内容はとても面白かったです。書道の歴史についてわかりやすく記載されています。酒井さんのユーモア溢れて素直な文章にも引き込まれます。
書道が自分の内側をリアルにアウトプットしたものであることが理解できます。
書道を再開したいしたいと思いながら何年も経ちました。今年こそは再開したい。。陶淵明の詩を書きたい!
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面白い。
書の歴史が記憶に残る。
書家について、ただ事実を知るだけではわからない、人となりを知るためのエピソードがあって、人間としての魅力が伝わる。