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カラフルの要素と、DIVEの要素が混ざり合ったようなお話。
死に向かって進み、生に向かって進む。
あちらの世界の「溶ける」というルールに妙に納得したり、涙が出たり。
楽しく読みました。
そのわりに何故か妙に進まず時間がかかりましたが…。
ダイブのトモや要一くんのように大ハマりした登場人物はいなかったけど(だってあのふたりは格好良すぎる)、森さんらしい、登場人物の全てが愛おしくなるようなお話でした。
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初森絵都。あの世とこの世を結ぶ連絡通路、通称レーンを40kmにして、それをフルマラソンと絡めた設定はおもしろい。これ映像化されたら、泣く自信ある。
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物語が奇想天外で、設定がおもしろい。主人公の性格に読んでてイライラしたけど、最後は泣けた。よかった。
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思いがけない方向へ行ったが読みやすくおもしろかった。自分はあっちに近いのかこっちに近いのか。生きていること、死ぬということはどちらも不思議。無性に走りたくなった。さて私は何のために走るのだろう。
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タイトルからテーマが分りやすいわりに、走るシーンまでが長い。
いつになったら走るねん?!とやや焦らされながら読み進める。
タイトルとは別の、裏側のテーマは暗くて地味。
主人公も地味。
何となく物語の結末も予想できる。
それでも読後が爽やかでスッキリした気分になるのは、テーマが「走る」だからでしょうかね。
走った後の爽快感が、本を読んだ後にも感じられました。
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とてもとてもいい本です。ランニングの本ではないですよ。走る=生きる。奇想天外なストーリーですが、今の自分を超えようとするお話しです。
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死の雰囲気が漂う主人公が、夜間死後の世界に行くために、40km走れるようになるためにランニングを開始。
ランニング練習中にふとしことから、素人のランニングチームに参加し成長していく。
走る理由が異質だったが、死んだ家族との対話や主人公の心情の変化が丁寧に描かれていて、それほど違和感を感じなかった。
メンバーがそれぞれ走る理由を見つけてからの、加速感がよかった。
とはいえ、一部にはしょった箇所も見られた。
できれば、大会後のエピローグがあってほしかった。
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ランてそのまま走るってことだったのね。今まで読んだことある森絵都とは雰囲気が違って、とんでもな理由で何だか走り出したぞと思ったら、イイ感じに青春してて爽やかに読み終わりました。読後は爽快です。
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マラソンやりたいんだよね。
でもひとりではできない。
できる、そんな強い人もいるのかもしれないけど。
そんなにひとって強くない。
でも強くなれる。
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普通ではありえない理由でマラソンレースに挑戦することになった夏目環は22歳の女性。彼女は13歳で両親と弟をいっぺんに交通事故で亡くしています。さらに頼りにしていた叔母も失くしています。身近な人間の死を相次ぎ経験した環は、仕事をしてはいるものの職場でも人との交流はできるだけ避けてひきこもりのような存在になっています。ある日親しくなった自転車屋さんの紺野さんから、彼女は大事な自転車を譲りうけます。その自転車に乗って疾走すると、どういうわけかあの世の世界に着いてしまいました。驚いたことにそこには以前どおりに暮らす家族や叔母さんが彼女を出迎えます・・・そして、この自転車にまつわる秘密の出来事が彼女を走ることに駆り立てます。
ある日、ランニングの練習をしていた彼女は突然、怪しげな人物木処さんから彼のマラソンチームの一員としてスカウトされます。彼女と同じように素人でありながら、スカウトされたメンバーも色々な理由から走っていましたが、練習するうちに段々それぞれの目標とすることがはっきりしてきます。
霊界との交流の場面がカギを握っている物語ですが、環の心の成長を描きながら、ひきこもりがちだった彼女の前に現れた木処さんやマラソンチームメンバーの面々の個性が光る内容に仕上がっています。特に毒舌おばさんの真知栄子さんのエピソードはユーモアとペーソスとがない交ぜになっていて、同じ”オバサン族”の私としては身につまされて読みました。
走ることの醍醐味を書いたこの小説。きっと作者の森絵都さんもランニングをしているにちがいないと思いました。
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森絵都さんの作品ではDIVE!と同じくらい気にいった。マラソンチームの人達が皆ワケありなところがあって、登場人物も個性豊かでいい。
ジョギングサボってたけどまた再開しようかな…
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家族と別れ他人との接触を避ける「環」
自転車屋の紺野さんから貰った自転車「モナミ1号」が環を新しい世界に導いていく。
表題の「ラン」から正攻法のランニング物語と思っていたら予想を大きくはずされ意外な展開に。所々にランニングの要素はあるんだけど、面白さ、感動の度合いなど、ちょっと物足りない感じ。スポ根が苦手で家族の触れ合い、温かみを感じたい人にはオススメです。
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そうだった、森さんは児童文学作家だった、と読んでから思い出すパターン。中学生くらいで読んだら面白いのかもしれないけれど、なんだかそれもしっくりこない。
人が感じる不幸のレベルは人それぞれだよね、みたいな話ではあるのだけれど、それぞれに深みがないのがとても残念。脇役のキャラは面白いのだけれど、それだけかな。生と死の間をテーマにした作品が多いな、という印象で、だからこそ軽いトーンにあえてしているのかもしれないけれども。
直木賞受賞作の印象ばかりが強くて、ああいう系の作品を読みたいと思って手にとっては裏切られているのでした。
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誰しも陥りやすいマイナス思考からの立直りにはその原因へ正面から向き合うことと、マイナス要素をいい意味で深く考えないことが解決策ですね。思考もお金や水と一緒で、一度溜め込んでしまうと腐る。やはり、「フロー・流れ」を意識することが不可欠です。Runは頭を真っ白にさせる最良の策。そんな話です。
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初読の作家さんです。思ってたよりファンタジー要素多めでちょっと面食らった。日頃こういう作品を読まないので個人的には受け入れにくかったけど、読み終わったあとすごく走りたくなった。