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みんなのレビュー38件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (18件)
  • 星 4 (6件)
  • 星 3 (5件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (1件)
36 件中 1 件~ 15 件を表示

2017/02/26 09:25

投稿元:ブクログ

宗教と資本主義の項は少し読みにくかった。それでも上巻同様読みやすく明解で断定的なペースは変わらない。
面白かった。

2016/12/31 21:53

投稿元:ブクログ

『サピエンス全史』と柄谷行人
(柄谷行人を読んだことがない人にはわからない話ですみません。上下通したレビューは上巻の方に書きました)

この本を読んで改めて柄谷行人という哲学者の射程がどこにあるのかがわかったような気がする。人類の歴史を描いた『サピエンス全史』と柄谷行人の『世界史の構造』が扱うテーマがかなり重複しているのだ。

『世界史の構造』では、特徴的な四つの交換方式の重点の推移によって世界史の変遷を説明しようとしたという印象が強く、それはひとつの分析として素晴らしいのだが、やや無理筋であると感じるところも多かった。しかしながら、それまでの柄谷行人の関心を持ったテーマを『サピエンス全史』とともに振り返ると、彼が「人類の歴史」- つまりわれわれがなぜ今このような形としてここにあるのか、ということをずっと問いとして持っていて、答えとなるべきものをずっと提示しようとしてきたのだということがわかるような気がする。そのことを、「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸せ」というタイトルの本とのテーマの合致を見て初めて気づくことになった。そして、その合致は偶然ではなく、彼の関心領域から導き出される必然でもあると感じた。

『マルクスその可能性の中心』などにおける「貨幣」への注目。『NAM21』の活動では地域通貨の実践にまで踏み込もうとした。『探究I』におけるコミュニケーションへの注目。『探究II』における「世界宗教」への注目。『帝国の構造』などの近年の「帝国」への注目。『世界史の構造』では「農業革命」にも注目している。カントの永遠平和の考え方も、『サピエンス全史』に出てきた資本主義のグローバル化における世界平和に関する考え方も実は似ていたりもする。

もう少しじっくりと柄谷行人の仕事について、『サピエンス全史』に沿った形で整理するようなことをしてみたい。それほど、読んでいて柄谷行人のことを思い出すことが多かった。それが、きっと柄谷行人という思想家をより深く理解することにつながる予感がする。

----
『サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福』
http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/430922671X

2017/03/08 23:26

投稿元:ブクログ

【メモ】

(P192)王国や帝国の多くはじつのところ、巨大な用心棒組織と大差なかった。
(P197)国民と消費者ー2つの部族
・国民は各国家に特有の想像上のコミュニティ
・消費者は市場の想像上のコミュニティ


投機
・えさをまいておく
・小口投機家(ザコ)が集まってくる
・バブルが起こる
・実体に欠ける 金融不安
・中央銀行が紙幣をどんどん印刷(国家の信用を担保に/税金をいつでも巻き上げられる)
・大口投機家は逃げ切り、国家は破綻寸前
  (1719年ミシシッピ会社 恐慌 →フランス革命)
→王の権力や、市民や民衆の財産を、合法的(グレー、ぎりぎり)で、奪う

・リーマンショックも同様、アベノミクスも紙幣を刷って国債を増やし、大口投機家の資産を増やしている
・金価格の上昇は、実体や実体が支えられるよりも、どのぐらいバブルが膨らみ、どれぐらい紙幣を刷り過ぎているかの指標

2017/02/20 15:27

投稿元:ブクログ

経済学から宗教、物理学、そして進化論。私の学術的興味を充分に満足させ、さらなる理解を深めてくれた。これだけの内容を網羅的に学ぶとしたら何冊もの学術書を膨大な時間をかけて読み込まなければならない。私のブルーバックスに端を発した50年以上にわたる学術書籍の読書経験の集大成とも言える内容である。素晴らしすぎる。

2017/02/04 20:27

投稿元:ブクログ

貨幣の話とか面白かったけど、後半急ブレーキというか。上巻からの勢いそのままらにイッキ読みが吉か。ところどころに、澁澤龍彦の本に書いてあることが出てきて、あらためて澁澤の目の付け所に感心した次第。

2017/04/10 04:57

投稿元:ブクログ

致し方なくラベルを「世界史」にしてあるが正確には「人類史」である。恐ろしく抽象度の高い視点で人類の歴史を振り返っても見通せる未来は短い。科学革命~産業革命を経て情報革命に至ると技術進化の速度は限界に近づく。シンギュラリティ(技術的特異点/※想定では2045年)を超えればヒトは主役の座から引きずり降ろされるに違いない。
http://sessendo.blogspot.jp/2017/04/blog-post_10.html

2017/04/17 13:55

投稿元:ブクログ

下巻は宗教、特にキリスト教と大航海時代と帝国分割、そして宗教としての資本主義、市場経済そして現代へといわゆる教科書の流れとは異なるあたらしい見方、くくり方で現代に到達してきた。イデオロギーも一種の宗教、市場経済も一種の宗教だという。そして現代の問題として、幸福とは何か、だれにとって、いつ、いま、どのように幸福か、それは生物学的に幸福なのか、個人の幸福なのか、という大きなテーマを提示して、読者に思考を促すのであった。

2017/04/02 12:12

投稿元:ブクログ

上巻で深堀した道徳的な側面を受けて、経済的側面に踏み込みつつ、幸福論や人生目的論に再び繋げている。経済面において、科学と資本主義の関係、戦争と文明の変遷など、目を見張る論理展開が引き続き展開されている一方で、再び道徳に落とすにあたってはやはりこういった論理展開になるのか。人類が何を望みたいのかわからないように、我々が落としどころを綺麗に消化できないのも、いわば同一視すべき問題なのかもしれない。

2017/03/27 10:41

投稿元:ブクログ

世界48か国で翻訳され,オバマ前大統領やビル・ゲイツ氏,FBのザッカーバーグ氏らも感嘆した本書は,日本においても出版されるやベストセラーとなりました。各界の著名人が推薦する注目の一冊!内容も頁数もボリュームがあるが,説得力のある論理展開に引き込まれ,グイグイ読めます!

2017/01/29 17:42

投稿元:ブクログ

面白かった。私たちは何になろうとしているのかではなく、何を望もうとしているのかという問いに、頭を抱えられるようになることを望む。

2017/01/09 15:17

投稿元:ブクログ

数ある生物種の中でホモ・サピエンスのみが文明を構築し、地球を支配するに至った理由を、
・地域、国家、企業、宗教などの共同体を組成させ、安全な生活基盤の構築に繋がった「認知革命」
・狩猟採集生活に比べて個々人の生活の充実度は下がったものの、数量の増加を実現した「農業革命」
・他の生物種を圧倒しながら、生活の利便性を向上させることに成功した「科学革命」
という3つの革命から説明する歴史書。下巻では「科学革命」の歴史と、今後行き着く革命の姿が描かれる。

下巻の白眉は、
・科学の発展は、資本主義と帝国主義の発展と3つどもえの関係性になっていること
・近現代が圧倒的な経済発展を遂げたのは、その関係性の中で「成長」が信用に値するものとしてみなされ、「投資」が促進されたこと
を平易な語り口で明らかにする点にある。

近代以前の社会においては、社会が「成長」することへの期待感は低く、むしろ「投資」という行為はリターンに見合わない行為とみなされていた。しかし、科学による「進歩」の概念と、科学による副産物として得られる「技術」は、リスクを引き下げ、リターンを向上させる方向へ寄与する。その結果、消費ではなく「投資」が促進される、というロジックである。

本書は人類の歴史を、極めて広範なパースペクティブから語るものでありつつ、科学、宗教、経済等、固有の歴史についても要点がまとめられており、あらゆる人にお勧めできる一冊。

2016/11/21 15:10

投稿元:ブクログ

人類をサピエンスという地球に生息している動物の一種として見、その発展の歴史を俯瞰する。最終章でサピエンスの明日以降までカバーしている点などは全史という名に相応しい。従来の世界史との違いは、人類史で当たり前のように語られてきた、政治体制や宗教等々の諸要素は、実は虚構の上に成り立っているものだと論ずるところ。(上巻)序盤の主題でもあるこの架空の事物をリアルとして捉える「認知革命」こそが、サピエンスをその他大勢の種から、地球の支配者へと飛躍させた契機だったという主旨は成程と頷かされた。また、産業革命とIT革命という既存の歴史観の重要項目が、章のタイトルとして扱われていない代わりに、無知の知に端を発する「科学革命」と、ITが行き着く先の可能性として「特異点」にスタンスが置かれているのも面白い。文章は極めて論理的。あらゆる地域や民族、そして時代が取り上げられているにもかかわらず、常に客観的視点に基づいていて、殊に(世界史にありがちな)西洋史観的偏見にも因われてない点などには安心感をもって読める。ある事象の説明については、「○○が起こったのは、なぜBではなくAだったのか?」といった(ジャレッド・ダイアモンド風の)比較が多用され、その時期そこで○○が起こった必然性が整理しやすい。全般に分かりやすい具体例や、理解しやすい比喩に満ちているのも本書の優れた点で、深い洞察の本ではあるが、知識の乏しさが大きなハンデにならない内容になっており、歴史に興味が無い人にも充分お薦め出来る名著。

2017/03/12 21:18

投稿元:ブクログ

面白い
宗教、資本主義、帝国主義、貨幣、信用と社会の構造を述べるだけでなく、ギルガメッシュプロジェクトなど未来の予想までも書かれている
歴史、経済、政治、社会という学問を網羅している
新しい形で社会を知るためにいい

2017/04/16 21:29

投稿元:ブクログ

文理の垣根を飛び越えた広い知識で、大づかみに語る人類の歴史。スケールが大きすぎて抽象論になりそうなところを、ところどころ挟み込むたとえ話やユーモアでぐっと身近に引き寄せ、サクサク読める。
抑圧の歴史や自然破壊、動物倫理等、可燃性の高い話題に触れる時にもあえて善悪を喋々しないフラットな語り口。著者はイスラエル人だが、民族の歴史からして恐らく無関心でいられないはずのナチスの思想に触れる時さえブレはない。作中で説かれる、「感情に振り回されずあるがままに受け止める」仏教の教えを体得しているのだろうか。
下巻では未来の人類の可能性が示される。希望あるものだけでなく、おぞましい選択肢も含まれているが、ここでもフラットな語り口はそのままで「答え」は示されないまま終わる。読者は自分なりの続きを考えなくてはいけない、考えさせるための本。

・下巻p263「私たちが直面している真の疑問は、「私たちは何になりたいのか?」ではなく、「私たちは何を望みたいのか?」かもしれない。この疑問に思わず頭を抱えない人は、おそらくまだ、それについて十分考えていないのだろう。」

2016/10/26 13:17

投稿元:ブクログ

アフリカの片隅でビクビクしながら生きていたサピエンスはやがて「認知革命」「農業革命」「科学革命」といくつかの革命的進化を図り「万物の霊長」と名乗るまで成り上がる。

生物学・地質学・歴史学・哲学・化学…ふんだんな知識を基に「我らが種族」の文字通り全史を語り下ろしたもの。

各地で生態系をぶち壊す様は、読んでいて自分がサピエンスであることが情けなくなるような気分の一冊。
すごいわ

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