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2017/10/02読了
まず、彼の転生から先に述べておくと、彼は共産主義の元祖で「資本論」を完成させたエン○ル○。
彼の研究は、資本家と貧困層の差がどんどん開くということを数式で証明したこと。大川先生は、「機械の発達などによって雇用を必要としなくなった側面」を見落としていると批判する(資本家がすべて悪いわけではない、とおっしゃりたいのだと思う)。
全体を通して、資本主義を悪の思想(バアル信仰のようだ)と非難する。「フランス人が豊かにならないのは資本主義の仕組みに問題がある」とも。「神は貧しくあれとおっしゃっている」とも。
なお、哲学者で「正義論」を唱えたロー○ズも同根。平等の強調には気をつけねばならない。日本で彼が一時期メディアでよく取り上げられていたが、パタンと取り上げられなくなった。結果論だが、よかったのである。
たくさんの本を読んだが、どうも左側の方は地獄が多い。そして、いつも「制度が悪い」と批判をする。自ら努力することをまず考えるべきだ。
本書の中でも言及されているが、マックス・ウェーバーが「勤労をして成功することは神の栄光を地上へおろすことだ」と、こちらにシンパシーを感じる。他に、二宮尊徳、石田梅岩など。