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メディアリクエスト
学校での出し物の劇で主役演じて、演技の楽しさを知り、劇団に入り、オーディション受け、順調に映画の役を射止める。その映画の完成が資金難で危うくなり、窮地を従姉の美冬と救う。
とんとん拍子に話が進みすぎとも思うけど、めでたし、となんとなく納得した。
林真理子の作品では、こんな感想を持つものは、珍しいと思った。
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読後感、さわやか~。
地味でクラスの立ち位置も中の中の彩希が、文化祭でいじめられ役の主役を演じたことがきっかけで劇団の入ってまわりに何を言われても、自分だけのスポットライトを見つければいいんだ、ということに気づいた成長物語。
ってすごい簡単にまとめちゃったけど、林真理子らしくないのか、林真理子だから描けたのかそんな感想をもった小説だった。
オーデション2回くらいでマイナーな作品とはいえ映画の孫娘に抜擢されたことはそんなトントン拍子にいくかぁとは思ったけどね。
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ネットやLINEなんてない時代でも、中学生活はサバイバルだった。
狭い教室のヒエラルキーの中で、
今の子たちの日常はどれだけ大変なことだろう。
『一軍』でない自分を自覚している主人公彩希は、
目立たずはぶられず、『ふつう』でいることに心を砕いて毎日を過ごしている。
世の中は広くて、居場所なんてどこにでもあるのに。
悪口なんて、書いたり言ったりする人の心が貧しいだけなのに。。。
そんな、大人になった私が思う当たり前のことは、
空気を読みながら必死で毎日を過ごしている中学生たちには何の役にも立たないだろう。
でも、この本には強い人間になるために必要な
本当のことが書いてある。
たくさんの中学生に届くといいな。
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一般書と児童書と2バージョンでの刊行、一般書には冒頭と最後に母親・父親の視点がプラスされている。
容姿も成績も普通の中学生の女の子が劇団に入り、自分のやりたいことを見つけていく成長物語。だが、大人の世界・芸能界の裏がしっかり書かれていて、ただでは済まない林真理子さん。面白かった。
(図書館)
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中学3年の娘がいるので、一軍だの、グループだの、劇の脚本、配役など、子どもたちの世界のことはどこでもあるんだとよくわかる。
別の世界を持つことの大切さもよくわかるけど、最後はちょっと現実離れしすぎていて、無理矢理まとめちゃった感がする…
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林真理子というだけで手に取ってしまったが、読者は中高生を想定しているのだろうか。クラスで演劇をしたのが発端で俳優を目指すようになった主人公の話。著者お得意の芸能界が舞台だが、浅いなあという印象がぬぐえない。結末はどう感じてほしいのかよくわからなかった。
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女子中学生が主人公。児童書用もあり、こちらはラストが母親目線で描かれています。
学校という世界の中にいると、そこが全世界。そこでの自分の立ち位置を知っておかないと、えげつないいじめが存在する。
前半は、かなりリアルに受け止められます。
後半は、奇想天外なところも多々ありますが。
“世界はひとつじゃない”“自分の好きなこと、打ち込めることがあれば、そこでもうひとつの世界があって強くもなれる”ということ。
私はそう受け止めました。思春期の年代の子が読むと、途中から「ありえない」と思うかもしれない。でも、ありえない中に、訴えたいことが盛り込まれているから、そこを感じられたらいいと思う作品です。
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林真理子さんの作品で期待し過ぎたか?今の子供たちって、教室で目立たず、いじめられず、まるで地雷を踏まないようにビクビク生きてるように思える。学校以外で自分らしくイキイキ生きていける何か夢中になれるものを見つけれたらいいな。
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もう、子育てを終わってしまったのだが、、、
今の中高生の学校での過ごし方は、、、難しいのだと、、、
普通の子供であっても、そして、目立つ子であっても、時には、イジメの対象になるのだと、、、、
主人公の平田沙希は、学園祭で、劇の主人公に選ばれることになるのだが、、、、
それによって、劇団で、ちゃんとした演技をしたいと、思うようになっていく・
いとこの美冬と、映画のプロジューサーになって、お金を集めるまでも、、、、
昔も、歌手になりたいと、上京した人が、何人有名になったのか?
今は、それでいて、大学生で、企業を始めて数億円の売り上げをする者たちも。
コミュニケーションの場が、広がり、パソコン、スマホで、目に見えない人達にも、連絡が取れる。
この本でも、LINEで、会話。
良い意味では、連絡網になるのだが、、、一つ間違えば、悪口大会で、イジメにもなる。
この本は、夢を追いかける事の素敵さが、描かれているのだが、、、、歳を重ねた私には、危ういものに、思われる。
そんなに、人生は、とんとん拍子に行かないものだから、、、
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比較されるって嫌だな。
比較される対象が自分に近いことがほとんどだもんな。兄弟姉妹とかご近所さんとか同級生とか。
そんな中で自分のやりたいことが見つかったらホッとできそう。それを一生懸命やっている間は忘れられるもの。
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学校の文化祭の劇で主役になってから劇に目覚めて、児童劇団に入って、映画にも出る中学1年生女子の話。美人で芸能界入りしたいとこと比べられたり、やっと映画が決まって楽しく撮影してたけど、資金不足になって取りやめになったり、散々。だけど、資金を集めようとして、演劇をしたい!という強い気持ちが描かれていた。
好きなことをするって大事よな。友達関係も大事だけど、それ以上に自分を大切にするって大事。主人公は中学生でそれに気づけてすごいなって思った。娘のしたいことを応援してくれるお父さんも良かった。
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主人公の平田彩希(ひらた さき)はいわゆる一軍ではないけれど一軍の子の言いなりにはならず、かつ逆らわない様に学校生活を送っています。
クラスでの出し物の演劇がきっかけで、劇団に通い始めた彩希ですがそれが一軍にバレてしまい、止めることに…
「普通」の意味を考える前半部分は結構面白かったですが後半からの少女2人がスポンサーになる辺りの展開には無理がありました。
10代の少女の揺れ動く気持ち、美人のいとこを持った為の切なさ、この時期誰でもが経験する母親への反発などは、リアルに丁寧に描かれていました。
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林真理子さんの本は、共感できる身近な出来事が書かれていて面白さにはハズレがない。どんなジャンルでも、先が気になるハラハラ展開がある。
スポットライトは誰もが知る有名人になることではない。
人から当てられるライトではなく、やりたい気持ちが際立ってくる、自分自身が発する光。
作中の映画の内容にも泣ける。
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中学女子学生の一軍女子とそれ以外の女子のギスギスした感じ、他の人より目立ってしまうとイジメられてしまう描写が写実的。
お父さんが真理をついていて良い親だ。
頑張ることを馬鹿にする奴らに負けてはいけない、学校でいちばん強いのは学校以外の世界を持っているコ、自分だけのスポットライトを浴びるコ、自分の好きなことが見つかったコである。