投稿元:
レビューを見る
設定もオモシロイし、京都の狭いエリアを舞台とした女子高生の成長物語としてイッキに読ませる所はある。
各々の哲学者による理論説明は著者によって選択・解釈された物であり、物語の進行上、全体的に前向きな感じになっているので、ちょっと毒が足りず物足りない部分はあるが、ストーリーとしては上手くつながっている印象。
が、主人公が物分りのよい素直な少女で屈折した所がないのはインパクトに欠ける。もっとクセのある性格で、各々の哲学者達とぶつかってもよかったような(『嫌われる勇気』的な感じで)。
また一人称で書かれているのだが、情景描写や心情表現が妙に大人っぽくなってしまった所に女子高生らしさが感じられず、ギャップを感じる部分もあった。『もしドラ』を意識したのだろうが、主人公は病める引きこもり系の大学生にしてもよかったのではないのかと。
投稿元:
レビューを見る
名前は聞いたことがあるし、興味はあるけど、難しそうでなかなか手を出せずにいた哲学者たちの思想がわかりやすく書いてあった。
投稿元:
レビューを見る
私自身は元々哲学には興味があったので、登場してくる哲学者の名前は知っていたのと、ある程度思想は知っていたので、読むことに苦労はありませんでした。
全く知識がないまま読むともしかしたら掴みにくいのかもしれません。
いろんな哲学者がその思想を現代のことを例に語っていく形式は読みやすく興味を持ちやすいものでした。
投稿元:
レビューを見る
実存哲学にフォーカスを当てた哲学ラノベといったところ。青年に憑依したニーチェが主人公の女の子と哲学談義します。他にもショーペンハウアーやキルケゴール、ハイデガーなどが登場。面白く読めました。人生は有限。そのかけがえのなさを教えてくれる一冊。
投稿元:
レビューを見る
知っているが理解していなかった哲学用語が少し理解できた。ニーチェの「超人」概念、サルトルの「実存は本質に先立つ」の意味。17歳の女子高校生でも分かるように書かれているのでそうだったかと「目から鱗が落ちる」思いだった。
投稿元:
レビューを見る
あこがれの先輩に「遊ばれて」いたアリサ。
失恋の痛みに耐えかねていた時に目にしたのはtwitterの偉人の名言、ニーチェの言葉「祝福できないならば呪うことを学べ」。
京都は哲学の道、縁切り神社で新しい自分との出会いを願った帰り、アリサは一人の男と出会う。
「私はニーチェだ。お前に会いに来てやった」
ニーチェの周囲にいる、哲学の巨人たち。キルケゴール、ショーペンハウアー、サルトル、ハイデガーらとの会話を通して、「生きる」とはなにか、「哲学する」とは何かを亜里沙は考え始めてゆく。
確固たる答えはなくとも、考えることこそが重要。
人生は「有限」であるということを自覚して生きることの大切さを、ライトな文体の中から読み取ることができる。
哲学や現代思想への興味を持つきっかけになるのでは?
投稿元:
レビューを見る
家族から離れて京都市内で一人暮らしをする女子高生のもとに、縁切り神社で「心機一転、新しい自分になれますように!」という願掛けに応えて、ニーチェ(が憑依した若者)が現れ、超人になるためのレクチャーをしてくれる。やがてキルケゴール、ショーペンハウアー、サルトル、ハイデガー、ヤスパースにも出会い、哲学を学び、自分のこととして考えていく。
哲学者と女子高生との対話を通じて、分かりづらいところはしっかりと質問してくれ、自分の体験に落としながら振り返ってくれるので、とても分かりやすい。といいつつ、納得できるかどうかとはまた別だと分かる。
描かれる京都の風情が哲学にマッチしている。巻末に物語に出てきた場所の地図や哲学者のvoice(人物紹介とキーワード解説)もあり、親切な作りになっている。
16-233
投稿元:
レビューを見る
京都在住の17歳の女子高生が失恋をきっかけに縁切り神社でお祈りしたら、ニーチェ(スマホゲームの開発者でオタク風)が現れて、日常生活を題材に哲学のあれこれを教えてくれる、という、ライトノベル風哲学入門書。
カリスマ読者モデルのキルケゴール、カフェの店長ショーペンハウアーをはじめ、サルトル、ハイデガー、ヤスパース、ワーグナーなどなど、個性あふれる登場人物が出てきて、その辺も興味深いです。
twitterの名言botで「祝福できないならば呪うことを学べ -ニーチェ-」を見るなど、スマホやSNSなどもふんだんに出てきますし、京都のいろいろな場所も出てきて、小説としても面白いのではないかな、と思います。
投稿元:
レビューを見る
表紙の雰囲気からも哲学を題材にしたライトノベルかな、ぐらいで読んでみたら予想に反して案外骨太な内容でした。
前半はふーん、程度に読んでましたが後半からのサルトル、ハイデガー、ヤスパースはむっちゃ面白かった。
小説自体は平凡ですが哲学に関するメッセージは大きな学びと気づきがありました。
投稿元:
レビューを見る
初哲学。
なかなか興味深く面白く読めた。
なるほどーと思う部分もあれば、いやいやそれは無理だからと思う部分もあり、「これが自分で考える」ということかと思った。
哲学者達のキャラは良かったけど、アリサがちょっとなー。
哲学者だから、キャラはそこまで重要じゃないのかも。
投稿元:
レビューを見る
全ての習慣は我々の手先を器用にし、我々の才知を不器用にする。
人が悪だど思う時は妬みや嫉妬からきている。
投稿元:
レビューを見る
「運命がトランプのカードをシャッフルし、我々が勝負する」
『哲学は、すでに知っていることに対してハッと覚醒させてくれるもの』素晴らしい言葉に出会えて幸せ!ありがとう⤴
投稿元:
レビューを見る
哲学の入門としてとっつきやすかった。
自分らしく行きていくこと。
不安は尽きないから進もうと背中を押してくれるもの。
とにかく前に進もうと思わせてもらえた。
投稿元:
レビューを見る
予想外に面白かった。
哲学の中でも、自分がどう生きるか、に焦点をあてて、若者が分かりやすいように書かれている。小学生の息子でも読めそう。
投稿元:
レビューを見る
今までも何冊か哲学の本を読んだけれど、いまいち理解しづらい部分が多々あった。
こういう人物が、こういう事を言っているけど…イメージしづらいという事は哲学の本を読んでいてよくある事だと思う。
しかし、この本ではニーチェや、キルケゴールなどの哲学者を現代だったらどんなキャラなのか、という事に挑戦していて、そのキャラクターの性格を確認しながら見ることができて頭に入って来やすかった。
擬人化(もともと人だけれど…)する事によって、その人物の特徴を浮き彫りにすることに成功した作品。
主人公の失恋から、ニーチェや様々な哲学者に出会うことによって新しい自分へと変革を遂げる過程が見ていてワクワクするし、自分に置き換えて楽しむこともできる。
この作品を読んで、死について考えたり、自分が繰り返したくなるような人生を送るといったことを再確認させられた。
おすすめです。