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岡山の映画ロケ地巡り本はかつて買って読んだことがあるが、これはそれとは一線を画する。副題にもあるとおり「シネマ珍風土記」になっているのだ。1がうまいこと手に入らなかったので、とりあえず2から読んだ。もちろん「ダラス・バイヤーズ・クラブ」のように最近岡山をフィーチャーした正統岡山映画風土記になっている話題もある。かなり古いがレンタル屋でも借りれるかもしれない岡山がロケ地になっている「獄門島(1977)」、「告訴せず(1975)」、「秋津温泉(1962)」などもある。レンタルは無理でも岡山ロケの穴場作品「ある日わたしは(1959)」、「極道罷り通る(1972)」、「ルパンの奇厳城(2011)」もある。少し岡山にかすっているというだけで話題にしている作品(「カムイ外伝」「シベリア超特急」「桃太郎の海鷲」「図々しい奴」「東海道四谷怪談」等々)までも、あるのである。特に上原美佐が美観地区に実家を持つお嬢様を演じている「ある日わたしは」は観たいが、レンタルに出る可能性は少ないので、見果てぬ夢なのだろう。
紹介の仕方が、酷い作品は酷い作品として一刀両断しているのが読んでいてとっても気持ちいい。あの世紀の駄作「晴れのち晴れ、ときどき晴れ(2013)」も見事に批判しているし、「釣りバカ」シリーズでは1番酷かった「瀬戸の約束(2007)」も、県の7千万円の支援事業費の中から使途不明金が発生した不祥事のことにちゃんと触れている。
そして何よりも我が岡山が産んだ偉大な漫画家いしいひさいちのマンガがコラボされている。素晴らしい傑作ばかりだった。例えば「晴れのち晴れ、むりやり晴れ」(138p)のアレ。岡山県人じゃねえと、ぜってえわからんじゃろと思うで。「ちばけとる」って関東の人たち(特に千葉県の人)は間違わんように!
2016年12月読了
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いしいひさいちのマンガにつられて購入。岡山に関連した映画しか出てこない。そして出てくる岡山弁がよく分からない…。
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「まぁ、えーがな。おきゃーまじゃけん。」第2弾。
字が大きく読みやすくなったうえ、マンガが倍増している!
しょっぱなのカムイ外伝は、映画の原作を所蔵しているので読み直した。
そうだ、カムイは岡山出身だったのだ。
昔は映画会社が娯楽の花形として儲かっていた。
松竹ロビンス、大毎オリオンズ、東映フライヤーズなどプロ野球チームも持っていた。
テレビも、テレ朝「日曜洋画劇場」、TBS「月曜ロードショー」、日テレ「水曜ロードショー」、フジ「ゴールデン洋画劇場」ですか。
淀川長治、荻昌弘、水野晴郎(岡山出身)など映画解説者という職業も成り立っていた。
この本のいいところは、ときどき岡山弁がでてくるところだ。
岡山弁って怒ったり文句を言ったりしていてもどこか(間が抜けていて)柔らかく感じる。
片岡千恵蔵と大友柳太郎といえは活舌の悪さで有名だ。
「そねーな二人が話しょうる場面は何ゆうとるんかようわからんけー、字幕うつけてくれんさい。」
とか、
箸でハエを捕まえる場面があるが、ハエは動いておらず誰が見ても死んでいる。
「なんぼ子ども向けの時代劇じゃゆうて、馬鹿にしちゃおえまー。」
「ティファニーで朝食を」が岡山と関係ある映画?
日本人キャラのモデルが"岡山県人らしい"というだけだった。
私の両親は共に岡山出身で、親戚もほとんどが岡山なので岡山の地名には親近感がある。
いしいひさいちのマンガに出てきた超ローカルな地名、長船・邑久・牛窓は今は亡き母の生まれ故郷だ。
もっとローカルなのか、虫明(むしゃーげ)は出てこなかった(かな?)。
岡山と直接関係はないが、上原ゆかり、悠木千帆、天地茂、とかの名前から「懐かしい。」という気持ちも湧いた。
だからと言って映画を観たいとは思わないのだが、、、
第3弾も出ているようだが、近くの図書館には置いていない。(残念)