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死というか、死に向かっていく様を正面から扱った作品。
現代では、死は日常生活から切り離され、病院の中にのみ濃厚に存在していて、その時まで、死を意識することや死について深く考えることは少ない。
3人の医者を通じて、自分はどうありたいか、大切な人に余命がないと知らされた時、どうあるべきかを考えさせられます。また、迷いながら選択すること自体が生きることなのだとも。
患者の病状が進んでいくさまが丁寧に描写され、家族との死別を迎える直前の日々を思い出しました。
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文句なしの星5作品。
なんとなく日々を生きてる私たちに死ぬという現実を強烈に伝えてきます。
もしあと1ヶ月しか生きれなかったら?もし不治の病にかかって弱るだけだったら?そんなこと考えてみてもわからないけど、本当にそうなったときの人間の苦悩がありありと描かれてます。
生きるも良し死ぬも良し、それは個人の選択だけどこの作品の中では生死に関して対極の意見を持った医者がなにかと衝突します。
3部構成でそれぞれ1人ずつの話ですが、最後には苦しくて苦しくてそれでもやっぱり感動して、涙が止まりませんでした。
私は各人の話でもたくさん泣いてしまいましたが笑
なんとなく毎日生活をしてる人はこれを読んで生きる!って強く感じれるようになってほしいです。
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当たり前に健康で、毎日を過ごせることが、とても尊くて素晴らしいことだと感じさせてくれる作品でした。
死生観を問われた時に、たくさんの考え方があるのは当然である。しかし、それに正解がある訳ではなく、当事者を含め、関わる人が残りの時間をどのように命というものに向き合っていくのか、そこがとても大事なのではないかと思う。
友人を死なせたくないと願う、死神と呼ばれた医者・熱意に溢れ奇跡を信じる医者、どちらの気持ちを考えてもとても心が痛かった。
人の生とは、死とはということを考えさせてくれる1冊でした。
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まったくタイプの違う同期の医師、死を前にした患者にとにかくあらゆる治療法で生にこだわり続ける前向きな医師、福原。院内では死神と呼ばれ、無理な治療をせず、残された時間を患者の望みひとつでもかなえて過ごさせようとする桐子。その二人の間で迷い続け、患者に寄り添うやさしい医師、音山。人は何時かは死ぬ。それは当たり前なのに、死はいつも今の生活から遠いところにある。急に病気を宣告され、いきなり死への秒読みに入った患者に福原、桐子、音山が向きあう。本当の医療とは何か、患者の思い、家族の思い、そして担当医の思いが、重く心に響いてくる。遠くにあるはずの死が、今、ここにある。その時自分ならどう思うか、どう行動するかを考えさせられる本。表紙は携帯小説風で軽いが中身は重い本。読んでよかった。
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人間にはいつか必ず「死」が訪れるもの。
3人の患者の葛藤を背景に、人間の命を救う医師の壮絶な闘志がぶつかりあうドラマ模様に驚嘆!
家族を含め患本人の意思を第一にしつつも、医師として『この患者の命を何が何でも守るための最善の策を取り続けるべきか』、『死が避けられない患者の余生をかんがえさせるべきか』2人の医師の意志が対立する。
人間、いつどうなるかわからない中で、仮に自分がこのような状態になったらどちらの医師の方にお願いするだろう・・・
家族との別れはしたくないけれども、いつかは必ずやってくる。ましてや延命措置で家族に大きな負担をかけられない。
死になくない、死が怖い、しかし必ずその時は来る。家族には負担はさせたくない。自分も苦しみたくない。迷惑をかけたくない。
まさに、患者目線と医師の目線で「はかない命」をどうするか考えされる感動の1冊です!!
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「死」を受け入れQOLを重視する余り、死神と呼ばれる医師、桐子。奇跡を信じ最後まで「生」を諦めない医師、福原。そして二人を眩しく思いながら、患者と共に迷い、悩み、苦しさを分かち合うことが自分の道だと患者に教えられた医師、音山。
1~3章で描かれる3つの死から、「生きるとは」、「死ぬこととは」をしみじみと考えさせられる作品。
表紙を見ただけでは決して手に取らなかっただろうラノベのような作品だけど、小難しくQOLについて説いていない分、かえってすんなりと心に入ってきた。
「後で死ぬ人は、みんなの死を見届けるのが仕事。先に死ぬ人は、みんなに死を見せつけるのが仕事。」という、無念の死を目前にした女子大生の言葉。死に様を残った者に見てもらう。そういう発想は新鮮だった。
どう生きるかは、どう死ぬかに集約される。
奇跡を求めて、最期まであがくもよし、辛い治療をやめて結果、命を縮めることになるもよし。
自分で決める自分の生き方=死に方…
色々なことを考えた。
「必ず訪れる死の前では、全ての医療は時間稼ぎだよ…」
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地域病院の副院長であり、常に患者の生きる希望のため、生かすための100%の治療とそのための情熱を持つ福原。
同じ病院に勤め、同期ながら死を目前にした患者に対し、最後まで人間として生きるための闘病と死を選択する自由を考える桐子。
その二人と同じ病院に勤め同期の音山。
3人の医師と看護師神宮司を中心に話は進みます。
3つの章から成り立ち、それぞれに死を目前とした患者がおり、そのための闘病と死への向かい合いがあります。
改めて人間は致死率100%の存在であり、それを含めて死への選択と死ぬまで人間としての在り方が描かれています。
ストーリー的にはそれほど秀逸したところはありませんが、
生と死、がんという病気、色考えさせてもらいました。
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なかなかにユニークな視点の物語で感動した
奇跡を待つことを選ぶ医者、運命を受け入れることを選ぶ医者。医者というより患者と読み替えるべきなんだろう。その時、私自身が選ぶというとても勇気あることができるのかなぁ。心配だ。自己責任って重いなぁ。
三話のうち、会社員の死に驚き、大学生の死に、その親に涙した。最後の医者の死は、とてもよいテーマなんだけど少し不自然感が先行。一人ではできないこともみんなでならできるってことは、私も肝に銘じないといけないな。
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文庫書き下ろし
日本では、一日でも延命するのが正しい医療だとされる。
医学部の同期生で同じ病院に勤めた3人の医師がそれに対して三様の考え方をする。
若くして副院長になった福原は、患者の意向を曲げてでも情熱を傾けて治療に全力を尽くす。第1章の白血病になった会社員は、これから生まれてくる子供のために生きようとしてわずかな望みにかけて、病と闘い壮絶な死を迎える。
「死神」と陰口をきかれる桐子は、死期を迎える患者に対して、無理な延命治療より死を受け入れて、最後を自分らしく生きるよう勧める。
迷う音山は、第2章で医学に入ったばかりでALSを発症した女子学生を担当し、時間を割いて在宅診療を続け、迷っていることを率直に告げるが、女子学生はかえって延命を望まず「医者になれなかった自分が死んでいくことをみんながつらく感じて、ALSを克服する治療を進めて欲しい」と思う。
第3章は、音山にステージ3の喉頭癌が見つかり遠隔転移も認められて、手術による全摘手術ができなくなる。音山は育ててくれた余命わずかな祖母と電話し続けるために声を失う延命治療を拒み、声を出すための手術を福原と桐子に頼む。
重い問題提起だった。自分ならQOLを大切にして延命血用はしたくないが、自分の子供だったら生き延びられる可能性を求めるだろう。桐子が音山の死を前に悩んだように。
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表紙は最後のシーンのようだけれど・・・
タイトルは、これで合っているのだろうか?
メインの登場人物は3人の医者。
死神と呼ばれる桐子は、患者に「死ぬ」という選択肢を与える。いわゆる「死を肯定する医者」。
桐子とは対照的なのが「生に賭ける医者」である副院長の福原。
そんな二人と友達で、なんとかして昔のように3人仲良くできないかと見守る音山。
実際にいそうなリアルな医者は音山。
みんなが願う理想の医者は福原。
どちらでもない、小説だからこそ描ける医者は桐子。
よくぞ桐子を書いてくれた、と思う。
むしろ、もっと桐子を書いてほしかった、と思う。
シリーズものだったら、それができたかもしれない。
けれど、この本はこの一冊で綺麗に終わっている。
(今後シリーズ化されないとは言い切れないが)
患者はベルトコンベアに乗せられている。
それが正しい道と思い込まされて。
けれど、そこから降りる選択肢だってある。
生き方は自分で選ぶ。それでこそ人生。
ラストの展開は、「まぁそうなるだろう」というお約束の展開。
そこがちょっと残念だったものの、後味を良くするためには仕方がないか。
人生に一度は読んでおきたい、そんなお話だった。
桐子のような医者が登場するお話が他にもあるのなら、そちらも読んでみたい。
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「生きる」ということがどういうことなのか。
深く考えさせられます。
わたしの心にはすごく響きました。
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あなたは死の瀬戸際でどちらを選びますか?
わたしたち人間にとって、生と死とは一体何か
生きるか死ぬかの瀬戸際で気づく自分の本当の生き方とは
生きることを諦めない医者と、死ぬことを進める医者
その2つの考え方が交わった時患者は何を選ぶのか
この本を読んで、死ぬというのはどういうことか、生きるということがどういうことなのか。改めて見つめ直されました
ただ、薬と治療で生かされているだけの状態。ベッドの上から動くこともできず外を眺めるだけの毎日。それをあなたは生きていると言えますか?
回復することを願っている愛する人。これから生まれてくる自分が守らなければいけない小さな命。今まで自分をたくさんの愛情で育ててくれた両親。その人たちをあなたは捨てて死ねますか?
自分の生き方とは一体何か
その選択肢を与えてくれる医者たちは一体何を想うのか
あなたは死の瀬戸際でどちらを選びますか?
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「死」を受け入れて残りの人生を大切にするか、それとも、どんなに過酷な治療だったとしても、奇跡を信じて最後まで「生」を諦めないか、自分がその立場になった時や自分の家族がその状況になった時のことを考えさせられる作品でした。
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生きるとはどういうことなのかを考えさせられた。その人にとっての生のあり方が治療方針を決定するのであり、延命処置を行わないことは必ずしも敗北ではない。医者は一つの固定観念に縛られるのではなく、柔軟性を持つことが大事なのだと思った。
生と死に関して相反する考えを持つ医者と自分の考えを持てず悩む医者、彼らの考え方が患者や友の病気を通して変わっていく。とても感動した。涙なしには読めない。医師という立場で読んだら何を思うのだろうか。再読したい本。
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病気で亡くなっていく人の辛さと苦しさが、読んでてしんどすぎるので途中リタイア。最後に光がある終わり方なのかもしれないけど、限界でした。