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前半部分については完全に妄想であったり、現在こんな機会があるといった紹介であったりというもので、特に内容がない。
第3章あたりから、哲学的なことと結びつけてロボットを考える内容になってきて、なかなか面白い。
ジョン・サールという哲学者の思考実験の話は、個人的には、考えさせられた。
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ほぼ、SFと哲学の話。
まあ、意志とか心とかを定義するのはそうそう簡単ではないのはよくわかった。自分でも、何かを購入したときに、本当にそれは自分の意志で買ったかと問われると素直に「うん」と答えれないときがあると思うし。
そのうちこの本に書かれているように、ロボットが町中にあふれる世界になってくるのだろうか。もしそうなったら、その時に生まれた子どもは「ロボットネイティブ」とか言われるんだろうなと思った。
そういえばこの本に、「ロボットが「かゆい、かゆい」と顔をしかめて、ポリポリ腕を搔いたら、これは、かゆいフリをしているのか、それとも本当にかゆいと感じていると認めてよいのか」という問題が書いてあって、ドラえもんならそういうことしそうな気はした。確か昔、ストレスで少し痩せたとかいう話があったけど、いったいどんな構造になってるんだと思ったなぁ。
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【総合数】7.5 / 10点
300年先の未来予測からスタートする。その世界では人間とロボットが融合している世界であるという。また、その先にあるかもしれない破滅的なシナリオなどについても言及される。
序盤で思ったのは、僕が以前から考えていたこととほぼ近しい内容だったので特に驚きはなく。でも一般的には「人とロボットの融合」は驚かれる内容なのかもしれない。
僕が最近思うのは、例えば骨折をした人が腕にボルトなどを埋め込まれたりするが、そのボルトにICチップがついていたら?ということだ。ちょっと刺激的な構造にしてやれば、物凄く強いパンチが打てたり、常人の3倍重たいものを持てるようになったりするかもしれない。
現代は人工心臓やiPS細胞の登場などで、どんどん身体の置き換えが可能になってきている。それは今後加速するのはどう見ても間違いない。身体の9割くらいはすぐに置き換えられるようになるだろう。
本書で出てくるヒューロは人とロボットの融合した形態だが、正直なところ脳以外はもう、すぐにでも置換可能なのではないかと思う。やろうと思えば(コスト度外視で)。脳の置換が今たぶん、一番問題なんだよね。融合化させる際に。
【得たもの】
「心」が現在、人工知能系の世界でどう扱われてるかスッキリした。僕がよく違和感を感じるのは「人工知能」という表現。そもそも、考えてないし心もないのに「知能」はおかしいじゃん!って事。現状、まだ知能そのものは人間は作り出せていないのに、なんで「人工知能をビジネスに活用しよう」みたいな流れなのかが意味不明だった。
いやね、「便利なソフトをビジネスに使おう」なら別にいいわけですよ。そこは何も問題ない。でも「人工知能」なんてまだ作れてないのに、どーやってそれを使うのさ?っていうのが最近のブームで「???」ってなるところ。
例えばECサイトのレコメンド機能とか、別に人工知能でも何でもないじゃん。ただ分析して、近しいデータを引っ張ってるだけなんだよーってこと。まぁなんて呼ばれようが別に気にしなければいいのだけど。
ということで、「心」の有無、その扱われ方がイマイチどうなっているかわからなかったけれど、本書では結構な頁を割いて詳細に説明してくれている。ありがたし。
面白かったのは「そもそも人間って心あんの?」って言う指摘。言われてみるとそうなんだよね。常に主観であって、客観的に心を証明するのは難しい。あると明言できない以上、「あるかもしれない」というスタンスが正しいのか?
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所在:展示架
請求番号:548.3/N43
資料ID:11801397
おすすめポイント
ロボットがどこまで進化していくのか。ロボットが将棋や囲碁で人間に勝つという衝撃的な事実を行ってから、ロボットは本当に人間に有効な手助けをしてくれるロボットでとどまるのか。人間とロボットの関係を予想していく。そういうところが良い本でした。
選書担当者:佐野